電力不足のキューバでは「発電船」が総動員されている。

 Marcus Clay 記者による2023-2-27記事「Who Is Li Shangfu, China’s Next Defense Minister?」。
   おそらく来週、李尚福大将が、正式に中共の国防大臣になる。
 李は宇宙工学の専門家。

 これから、戦略核ミサイルの軍備拡張を、彼が指揮することになるだろう。

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 ストラテジーペイジの2023-2-28記事。
    イラン政府は2-16に宣言した。中共からの投資や技術者派遣無しでも、石油産業は回転させるぞ、と。

 イランは金欠である。そこで政府要人が中共にでかけて投資を促していたのだが、中共からは断られた。理由は、イラン国内の政情が不安定であることと、イランが侵略者ロシアにのめりこんでいること。投資対象として、不安リスクがありすぎるというので。

 1月8日、中共は「実践」衛星を打ち上げた。静止軌道に投入されるはずである。高度35786km。

 「実践」シリーズは2016年から4機、静止軌道に投入された。
 「実践」のミッションは秘密にされている。が、他国の衛星に近づいて調査する軍用機であることは間違いない。

 米宇宙軍によれば、「実践23」からは「子衛星」が2機、放出されている。

 「実践21」は、死んだ衛星を掴んで、静止軌道の中でも無価値な場所へ移動させ、有用で混雑している静止ポジションを解放するという作業をしてみせた。

 「実践17」は2016年打ち上げ。
 「実践21」は2021打ち上げ。
 「実践23」は2023年打ち上げである。

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 Defense Express の2023-2-28記事「Named the European Country that Refused to Supply Weapons to russia」。
   セルビアはスラブなので親露である。しかし今次戦争については中立を宣言し、対露協力を、体よく断っている。

 ※雑報によれば、その裏で、スロヴァキアの商社を通じて、武器、弾薬・ロケット弾、車両を、ウクライナにだけ売っているという。

 ウクライナ国防省の情報部長は、確認できた対露武器供給国はいまのところ、イランだけであると『VOA』のインタビューで語った。北鮮製の武器も戦場では確認されていないそうである。

 ロシアはもっか、ミャンマーに働きかけて、兵器・弾薬を買い取ろうとしている。

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 Boyko Nikolov 記者による2023-2-28記事「Ukrainian UAVs use a British RDX-based PE8 plastic explosive」。
    英国のメーカー「チャーミング・エナジェティクス・UK」社は、RDX(ヘキソーゲン)をベースにした「PE8 L23A1」というプラスチック爆薬を、軍隊だけでなく民間のビル破壊工事用にも市販している。
 耐水性である。

 このたび露領で撃墜されたウクライナ製の無人特攻機に、この「PE8」が装着されていたという。

 ※雑報によると「UJ-22」というウクライナ製の固定翼自爆機が使われだした。片道特攻距離800km、ペイロード20kgという本格派である。メーカーはUKRJET社。エンジンはレシプロで、牽引式プロペラによって飛ぶ。昨日、コメロンスキー郡のヴォスクレセンスクの天然ガス圧送用のコンプレッサー施設に特攻した。そこはウクライナ国境から600km以上離れている。おい、できるんだったら、最初からやれよ! いちばん効くんだよ、ガス施設狙いが。

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 Chris Rickleton 記者による2023-2-27記事。
    トルクメニスタンは天然ガスを産出する。しかし現状ではその販路をロシアによって支配されている。なんとかロシアと関係のないパイプラインを持ちたい。

 トルクメニスタン政府の歳入の四分の三が、ガス輸出頼みである。
 10年以上前から、ロシアに代わって中共が、トルクメニスタンの天然ガスの最大バイヤーだ。ロシアが買っているガスの4倍を中共がトルクメニスタンから買っている。

 ガスプロムの大幹部が2-15にトルクメニスタンを訪れて元首らに警告した。TCP=カスピ海底パイプラインを建設してトルクメニスタンのガスをトルコやアゼルバイジャンへ直送しようとすれば、ロシアがそれを阻止するぞ、と。

 さらに大幹部は促した。トルクメニスタンのガスは、イラン経由でトルコにつなげるようにせよ。そしてロシアが主導する「ガスのOPEC」すなわち、ロシア・イラン・カタールの連合に、トルクメニスタンも加われ、と。

 トルクメニスタンは独自に海底パイプラインを敷設するだけの資金は無い。欧州はトルクメニスタンからLNGを買えるのならそれに越したことはないが、2050年までに脱ガスすると宣言している以上、今から巨額の資本をTCPに投ずるという話には乗り気にはなれない。

 ロシアは、カザフ領やトルクメニスタン領を、イラン、パキスタン、インドと連絡する通路として支配したい。

 ※トルコに派遣されていたメキシコのレスキューチームが帰国するにさいし、トルコ政府は、そのチームの捜索犬のために、トルコ航空機のファーストクラスを用意した。貨物室などにおしこめさせて帰しては申し訳ないから、と。