撃沈された『セルゲイコトフ』には、強襲用ヘリの「カモフ29」も1機載っていて、一緒に沈んだという。

 Defense Express の 2024-3-5記事「What Kind of Engineering Force has russia, That Managed to Create Powerful Fortifications in Ukraine」。
    2022-秋に、ロシアは「部分動員」を号令した。そのさいに、露軍内に、5個の工兵連隊が新編された。第88~第92の番号がふられた。
 1年後、それらの部隊はウクライナの最前線で存在が確認されている。

 露軍の工兵教育のメッカは、「チュメニ高等軍事工兵指揮学校」である。工兵少尉が育成されている。ウクライナ戦争の知見のフィードバックが、ここでなされている。

 ミリバラ2023によると、2023-1時点で露軍内には4個の工兵旅団と7個の工兵連隊、1個の特別架橋渡河旅団が存在した。

 ポーランドの「ディフェンス24」編集部の分析によると、2022時点では露軍の工兵旅団は攻勢作戦を支援したが、2023になると彼らの仕事は防御工事が中心になった。特に宇軍が出てくると予測された南部戦線の。

 また、工兵部隊は小さく分割され、戦術レベルの戦車部隊に分属させられるようになったという。

 架橋作業が戦闘を伴うことは概して無いが、他の局面では、これら分属工兵部隊は、火力戦闘に直接、加わっている。たとえば2022-4にマリウポリ戦線での動画がSNSに投稿されているが、地雷原啓開用のロケット投射式炸薬「UR-77 メテオリト」を宇軍陣地に対して投射したりしている。

 いまのところ、露軍の工兵部隊には、最新車両装備が優先して与えられている印象はなく、昔からの古い装備を主用している。ただし、新型の遠隔地雷原啓開システム「ISDM ゼムレデリエ」は、例外的によく目にする。

 宣伝だけは派手にしているが、まったくウクライナの戦場では目撃されていない新鋭工兵装備としては、たとえばT-72B3のシャシを使ったロボット工兵車「UBIM」や、有人地雷撒布システム「Kleschch-G」、有人地雷原啓開システム「BMR-3MA」、それを無人化した「Prokhod-1」などがある。

 次。
 ストラテジーペイジ の2024-3-5記事。
    2024年だけでウクライナは、無人特攻ボートの製作資金を、クラファンによって800万ドル近く集めたという。それは「マグラ V5」を35隻建造できる額だという。

 基本仕様では、20時間をかけて1000kmを移動する。片道攻撃である。
 爆薬は基本、850kgだが、それを減らせば、そのぶん燃料を余分に搭載し、航続距離を伸ばせる。

 自爆炸薬の代りに、サーモバリック弾頭の無誘導ロケット弾を積んだ型もある。この任務艇は、攻撃後に帰投し揚収されるという。

 ※ロシア奥地タタルスタンの工場にて「シャヘド136」の主翼部分ばかりが大量生産されている写真がSNS投稿された。広い工場のどこにも、エンジンは見当たらない。戦争初期に宣伝画像が投稿された偵察無人機「オルラン10」のときと、同じパターンだ。