露軍がバルト海での訓練でロシア船『Captain Labanov』に実弾を当ててしまって3人死亡。船は炎上・沈没したという。

 ストラテジーペイジの2024-3-21記事。
   米軍は、ウクライナに、舶用コンテナにおさまる「3Dプリンター」を援助する。これを使えばUAVをどこでも製造できる。
 機動プリンターは「Firestorm Labs」というベンチャーメーカーの製品で、このベンチャーはロックマートから資本の支援を受けている。
 まず3Dプリンティングに詳しいエンジニアが2024初頭にウクライナを視察し、ついで起業したという。

 製造能力だが、1機のUAVを、24時間しないで生産できる。コンテナを置く場所は、問わない。

 長辺が6mのコンテナに入る製品と、長辺が12.2mのコンテナに入る製品とがある。
 会社の主張によると、ひとつのコンテナから月産50機可能だという。

 製造機を動かすオペレーターは、数人で済む。1個のコンテナを上空から完全に秘匿できる場所はいくらでもあるから、これで露軍がいくらミサイルをもっていようが、ウクライナ国内のUAV増産はさまたげられなくなる。

 電源は、もしローカルのグリッドが使えぬ場合は、別に発電機を置く。

 全自動で製造されるUAVの基本モデルは「Tempest」という固定翼機で、最大離陸重量25kg、ペイロード4.5kg、ウイングスパン2.1m。全長1.8m。

 動力は、出来合いのいろいろなものを後付けできる。

 部品はバラして、その1個行李を1名の歩兵が担いで運べる。

 メーカーは加州に自社の量産拠点も構え、月産500機のペースで製品をストックしておく計画。これで将来の緊急大量需要に備えるという。

 ※3Dプリンターにこれから手を出そうかと考えている日本の大企業のみなさん。今、求められているのは「小型の内燃エンジンを全自動で出力してしまえる、メタル3Dプリンター」だと思いますよ! それが完成すれば、この記事にあるような機体製造用の3Dプリンターショップと随意に結合させられるんだから。それはデュアルユース商品だから、武器とは言い難く、厄介な面倒をシンプルにバイパスできる。そして、会社が儲かることによって、ロシアと中共が滅ぶ。全世界が感謝する。これこそ日本の民間企業が目指すべき立ち位置でしょう。

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 Defense Express の2024-3-21記事「Vampire UAV: Works at Night Delivering Supplies to Allies and Bombs onto Enemies」。
   宇軍の前線では「Vampir」というヘクサコプターが活躍中。
 6軸のマルチコプターだ。
 十分な性能のサーマルカメラがついているので夜間に作業させられる。夜間だと撃墜されることはまずない。

 持ち運べるペイロードは短距離であれば15kgもある。
 しかし実用的なのは12kgまでだ。
 それを8km以上先まで配達して、また戻って来られる。

 攻撃任務にも、補給任務にも、大活躍。

 しかし「Vampire」という名前はまぎらわしい。同じ名前の他の兵器が複数すでにあるからだ。
 レーザーセミアクティヴ誘導によってAPKWSロケット弾を当てる、車載の兵器。
 それからチェコ製の多連装ロケット砲「RM-70」も、ヴァンパイアと称している。これはBM-21のチェコ版である。

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 Ritu Sharma 記者による2024-3-21記事「French Chopper ‘Shoots Down’ Houthi Drone Over The Red Sea; 1st Public Acknowledgement Of ‘Helo Kill’」。
   紅海にて、フランス海軍フリゲート(おそらく『アルザス』)の艦載ヘリ(おそらくAS565)が、フーシが商船に向けて放った特攻無人機と並走飛行して、7.62ミリのドアガンによって撃墜した。
 この無人機の画像が公表されている。プッシャープロペラ式の固定翼型で、V字尾翼。アスペクト比大。つまり高速飛行を最初から狙っていない。

 仏フリゲートが搭載している「アステル15」というSAMは1発が110万ドルくらいするので、これを使って安い敵のドローンの相手をしていたら損が行くだけだった。その問題を解決する方法が、発見されつつある。

 ※予言しよう。昔の「海軍96式艦上戦闘機」と同程度の1.2トン未満の固定翼無人機に、小型軽量のターボファンエンジンをとりつけ、7.62ミリの「旋回銃」によって、並走飛行しながらイラン製の低速UAVを撃墜する、そのようなシーレーン護衛UAVがこれから需要されるだろう。それはコンテナ船改造の「改装護衛空母」から運用されるであろう。