カリフォルニア州議会に提出されている先端的な法案。従業員は、その日の課業時間が了ったなら、上司からの電話やメールには出なくても可いという明確な権利を州法で保証する。

 フォックスニュースによると、この労働には公務員も含まれるという。もちろん、救急隊員などは別だ。

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 Thomas Newdick 記者による2024-4-3記事「Multiple Taiwanese F-16s Damaged In Powerful Earthquake」。

    花蓮空軍基地に所在した台湾空軍の複数機のF-16がこのたびの地震で損傷した模様。ロイターに対して台湾空軍が正式に認めた。
 損害は軽微だという以外、詳報は無い。

 台湾空軍は2021-11から、アップグレードされたF-16Vを運用開始している。
 この機体はAESAレーダーを備え、空対艦ミサイル「ハープーン」その他を投射できる。

 台湾軍は本年中に、新品の70機の「F-16C/D」の受領も開始する。

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 Thomas Newdick 記者による2024-4-4記事「Harpoon Missile Malfunction On Danish Frigate Closes Part Of Baltic Strait」。
    ハープーンのブースターモーターが不意に点火してしまうトラブルに、デンマーク海軍のフリゲート艦隊が見舞われているらしい。

 暴発はブースターの固体モーターだけで、そのあとのターボジェットエンジンには点火しない。また弾頭は、このようなときに爆発することはない設計である。

 とりあえず、懸念されるフリゲートを碇泊させているドックから、水平最大7km×上空1000mの扇状空間内には他船や他機を近寄らせない措置が取られた。

 問題発生した艦は『Niels Juel』で、げんざいはバルト海のZealand島の軍港にて原因解明中。

 このクラスのフリゲートは、ふつう、ハープーンを8発搭載する。必要とあらば、他の兵装を削減することによって、ハープーンを16発まで増やすことも可能だ。

 紅海に派遣されている別なフリゲートの『Iver Huitfeldt』は、フーシからドローン攻撃を受けたときに、レーダーと防空ミサイル・システムがうまく作動しなかったという。
 この報告は昨日、デンマーク軍総司令官に届いた。
 報告によれば、30分ばかり、ESSM(艦対空ミサイル)を作動させることができず、そのため、連装の76㎜主砲をドローンに向けて射ちまくり、弾庫の半分を空にしたという。しかもその76㎜砲弾は、標的よりずっと手前で自爆したので、その破片は自艦に降り注いだという。

 それでも『Iver Huitfeldt』は、飛来したドローンのうち4機を撃墜。射ち漏らしたドローンは他船へ向かったという。
 そのあと、ESSMが機能復活したので、3発のミサイルを発射した。

 76㎜砲弾は50発から100発を射耗したという。

 ※このビデオは早く公開して欲しいよね。レイテ海戦みたいな絵柄になっていることだろう。

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 Defense Express の2024-4-4記事「russians to Find Cheap Way to Equip FPV-Drones with Machine Vision for Just $150」。
    宇軍も露軍もFPV特攻機に「マシン・ビジョン」回路を搭載して、敵のEWを無効化する手に出てきた。現下の課題は、この回路をいかにチープに調達するかである。

 露軍がいま、自爆ドローンに搭載している「マシンビジョン」の回路基板は、単価が120~150ドルくらいだろう。8コアの、2.4ギガヘルツのプロセッサが1個。それに4GBのメモリーチップ。
 これは戦場で拾われた機体を調査してつきとめられた。

 マシンビジョンとは要するに画像イメージを自動でトラッキングする簡易AIである。

 また露軍の最新のFPV特攻機の弾頭起爆装置には「ウィスカー」と呼ばれる金属ワイヤーが使われている。とにかく1機を安く作ることを工夫している。「チープ化&大量投入」競争が、既に始まっているのだ。

 この自律誘導特攻機の価格破壊の趨勢は、まもなく、ホビー用のドローンよりも安い単価を実現するところまで、行き着くだろう。

 ※戦車の時代が過ぎ去っただけじゃない。対戦車ミサイルの時代も終わろうとしているのである。

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 Defense Express の2024-4-4記事「How Ukrainian Forces Use M1 Abrams Tanks Near Avdiivka, Insights from Soldier and Analyst」。
    ポーランドの分析者によると、宇軍はしばしば「M1」戦車を単車で歩兵部隊に分属させ、火力支援車として役立てているそうだ。

 また「M1」戦車や「M2」ブラドリーを、他のAFVのグループに1両づつ分属させているケースも多いという。
 ※これは搭載されている卓絶した光学ISR機能を、味方の小部隊のために役立たせようという使い方だね。

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 Defense Express の2024-4-4記事「CAESAR Howitzer Has Unexpected Advantage Over Korean K9, as Estonians Praise its Mobility」。
    エストニア軍から爆弾証言が飛び出した。同国軍がすでに調達している装軌式の「K9」の機動力は、装輪式の「カエサル」に劣るという。だから155ミリ自走砲としては、これからは「カエサル」を買うという。

 しかし、フランスのウェブサイト「Opex360」によれば、エストニアがカエサルを選択したのは、隣国のリトアニア軍と装備を共通化させることにメリットがあるからだという。

 また、時間ファクターも大きい。エストニア政府の見るところ、ロシアは間もなくバルト海で対NATO戦争を開始する。それに間に合わすためには、もはや性能本位で選んでいるひまなど無く、とにかく納期の早い既製品を早く調達してしまう必要があると。

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 ストラテジーペイジ の2024-4-4記事。
   ロシアは『ラダ』級の潜水艦の建造を、ついにあきらめた。
 『キロ』級の建造だけを、続ける。