河用機雷(繋維式&触発式)がスピードボートに反応した瞬間が初めて空撮された。

 Svetkaba Shcherbak 記者による2024-5-6記事「Boat with russian Occupants Explodes on Mine on Left Bank of Kherson Region」。
   これを仕掛けたのは宇軍の「第123地域防衛旅団」だという。
 機雷は海用の「YaRM」に似た、河用機雷で、繋維式だそうだ。

 スピードボートには7人が乗っていた。全員投げ出された。数名は岸に泳ぎついたが、そこをまたFPV特攻ドローンで攻撃されたという。

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 Josh Luckenbaugh 記者による2024-5-3記事「Air Force Special Operators Developing Drone-Launched Swarms」。
    米空軍の特殊作戦コマンドが、いま、考えていること。「MQ-9 リーパー」をマザーシップにして、そこから4機~6機の小型ドローンを放出させる、親子機式の運用。

 部内では「A2E」=アダプティヴ・エアーボーン・エンタープライズ と無理やりな名前を付けている。
 このプログラムは大佐が領導している。

 子機を放出した親機は、ひきつづいて滞空し、無線リンクの空中中継局となる。

 すでにこのチームは2023-12に、1機のリーパーから「グループ2」の小型ドローンである「Altius 600」を放出させている。また、1人のオペレーターが同時に3機の「MQ-9A」を統御する実験も。

 過去数年、研究してきたが、マザーシップとしては「RQ-9」がいちばん優れていると評価している。いろいろ融通が利き、使い易い。

 子機の搭載は、ハードポイントに吊るす方法。MQ-9Aだと7箇所、MQ-9Bだと9箇所のハードポイントがある。

 リーパーより小型の機体に、もし、多数の子機を吊るせば、親機の滞空時間はてきめんに減少してしまう。その点、長時間滞空に定評あるリーパーは、余裕である。

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 Maddy Savage 記者による2024-5-6記事「The rise of Sweden’s super rich」。
    ストックホルムから車で30分しないところにあるリデンゴ島。同国で最もリッチな住民があつまっているところだ。

 スウェーデンは今でこそ右派政権だが、過去100年間、社会民主党系によって支配されてきた。社会保障が充実する代りに、税金が世界一高いのでも有名だった。しかしその国に30年前からスーパーリッチが多数居住する。何故?

 1996年時点でスウェーデンには、資産10億クローネ以上の金満富裕者は28人しかいなかった。いずれも、代々の資産家。

 しかし2021年の統計では、資産10億クローネ以上の住民は542人に増えている。

 ちなみに同国の人口はぜんぶで1000万人。
 ということは、人口あたりの大金持ちの比率は、これは世界一である。

 フォーブス作成のリストによると、2024年において、10億ドル以上の資産をもっているスウェーデン人は43名いる。

 分母を100万人とすれば、そのうち4人が、スウェーデンでは、10億ドル超の金持ちだ。この比率が、合衆国だと「2人」なのである。もちろん、絶対数では、米国には813人もの10億ドル超資産家がいる。しかし米国の人口は3億4200万人である。米国は貧乏人がとんでもなく多い国だといえる。

 スウェーデンの新興富豪たちは、ITで儲けた。同国は「欧州のシリコンバレー」と称される。これまで40以上の「ユニコーン」スタートアップ――すなわち価値10億ドル以上の新興企業――が誕生しているのだ。

 スカイプもスポティファイも、うまれはスウェーデンである。
 「eスクーター」のメーカーである「Voi」も。

 新興企業が育ちやすかった土壌のひとつは、金利。2010年代の前半から、ほんの2年前まで、スウェーデンの金利は低く、起業者たちが資金を借り易かった。既存の資産家たちとしたら、銀行に預金していても利子がつかないので、ちょっとリスクがあってもスタートアップに投資しようかという気にもなった。

 スウェーデンは、富豪を罰するかのような、資産への課税は廃止した。たとえば相続税も。2000年代に。
 そしてまた、株関連の所得にかける税率を、サラリーにかける所得税率よりも、低くしてきた。

 法人税は、1990年代には30%くらいだったが、それを20%くらいまで下げている。これは全欧平均より少し安いレベル。

 この結果、あなたがもし超金持ちのスウェーデン人であったなら、もうこの国から出て行く必要は、なくなったのである。それどころか、海外から超金持ちたちが移住してくるようになった。

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 The Maritime Executive の2024-5-5記事「U.S. Special Ops Gunship Decimates Fishing Boats in South China Sea Test」。
   比島の領海に押し寄せて勝手なことをしている中共の「海上民兵」の鋼鉄製トロール漁船団を効率的に片付けるるため、米軍のSOCOMは、「AC-130J ゴーストライダー」ガンシップでこれらボロ船を片端から沈める訓練をしているところだ。

 兵装は、改造105㎜榴弾砲と、30ミリ・チェーンガン。

 ちなみにフィリピン漁民の伝統的な、アウトリガー付きの漁船は「バンカ」と称する。