『自転車で勝てた戦争があった』の感想文をAIに書かせたらどうなるのか? もしできるなら、誰か試してみてください。

 Sofiia Syngaivska 記者による2024-5-15記事「Ukraine Allegedly Strikes the Belbek Airfield with ATACMS, Likely Hits russian MiG-31 Aircraft」。

    宇軍は複数のATACMSを夜間に「Belbek」航空基地に指向し、「ミグ-31」戦闘機×1機を含む所在の軍用機を複数、爆破した模様。
 同基地はクリミア半島内にある。

 ※ATACMSの、射程の短い旧いタイプから徐々に小出しに使わせて、逐次に射程が長いタイプに遷移させて行くという米軍の狡知は、結果を出しているようだ。それにしても最新型ATACMSはクリミア半島全域が覆域だということが分かっていながら、敢えてまだ残留していた露軍の航空機は、要するに軍事的合理性とは関係なしに「意地」になっているわけだな。「逃げ出した」「追い出した」と囃されるのが癪なので、リスク承知で居座っていたものと思う。

 1発目の着弾は、深夜2時の直前であった。

 米国のNASAは、宇宙から地表の火災を監視する「FIRMS」というシステムを運用していて、それが「Belbek」基地内での複数箇所の火災を探知したと「X」に投稿している。

 ※雑報によると、北鮮からロシアに売られた152㎜砲弾には1970年代製造の物が含まれている。韓国情報部が確認したと。

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 Salvador Hernandez 記者による2024-5-14記事「SpaceX plans to launch 90 rockets from Vandenberg Space Force Base by 2026: Could that harm the coast?」。
   スペースX社は、今の計画では、2026年までに、サンタバーバラ郡の米宇宙軍基地ヴァンデンバーグから90基のロケットを打ち上げるつもり。打ち上げペースとしては、これまでの3倍になる。

 2023年の1年間にヴァンデンバーグから打ち上げられたすべてのロケットは合計37基だった。
 しかしこれからは、毎年120基を越えて行く。

 スペースXは、他の打ち上げ場も利用している。フロリダ州のケープカナヴェラル(米宇宙軍基地)、フロリダ州のメリット島にあるケネディ宇宙センター(NASA施設)、テキサス州のボカチカにある自社の「スターベース」。それらをひっくるめて2023年には同社は96基を発射した。

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 Amelia Roblin 記者による2013-12-14記事「The Zephyr Rescue Scooter Can Access Dense Communities Quickly」。
  ※古い記事です。

 工業製品デザイナーのグレゴリー・ハイター氏は、発展途上国の過密なスラム街区の狭い道で救急患者をスピーディに搬送するための良い方法があると思いついた。※おそらく2012年に。

 電動スクーターの操縦者用座席シートの裏面に、患者を仰臥させられるストレッチャー(担架)の前端部の「連結球(ball hitch)」をひっかけて、そのまま牽引できるようにしたらいいのだ。狭い路地を時速数十kmで患者搬送できるだろう。

 ストレッチャーは、患者の頭部の枕部分の高さが、操縦者用シートの座面の高さとほぼ同じ。

 ストレッチャーの長軸の半分よりやや後ろに、ばね緩衝機構付きの「1脚」を下方へ延ばす。その下端に小径(駆動輪の半分ほどか)のダブルタイヤ(そのトレッド幅は60センチかそれより狭いように見える)を備えしめる。
 このダブルタイヤは、1脚のZ軸回りに旋回することはないように見える。すなわちストレッチャーに対してはとりつけ角度が常に固定されている。ストレッチャーじたいは、「連結球」の1点で牽引されているゆえ、連結点を中心に左右に自由に――尻尾を振るが如くに――動くであろう。

 患者の頭部は、電動スクーターの後輪(駆動輪)のちょうど真上に位置する。
 タイヤ上端と患者の枕の部分との間の上下クリアランスは、駆動輪の直径の、約半分ほどか。

 ハイター氏はこのコンセプトを「ゼフィール・レスキュー・スクーター」と名づける。
 こんなシステムなら、貧困自治体でも整備が可能なはずだ。

 ※このコンセプト絵の発表から10年以上も経つわけだが、どこかで実現・普及したという話は聞かない。ネット上ではその理由の解説に、ヒットしなかった。そこで私が推測しよう。このレイアウトだと、患者を載せたストレッチャーが左右のどちらかに傾き横転しかかったときに、操縦者はそれを支えて止めることが難しい。ストレッチャーを高々ともちあげている「脚」のタイヤがダブルであるため、路面が左右どちらかに傾斜していれば、ストレッチャーもモロにバンクしてしまって、横倒しを招くだろう。さらに、急坂を登攀しなければならなくなったときに、この電動スクーターのトルクが僅かでも足らなければ、ニッチもサッチも行かなくなる。各国の貧困街にはアブノーマルな「巨漢」も多いはずだが、そこを考えてない。やはり、本欄5月3日の書き込みで提案した、オーディナリ型(=達磨型)自転車をプッシュバイク化し、ストレッチャーは水平にこだわらずに斜めのまま、人間を縛り付けるようにするという形状が、緊急搬出のツールとして、正解にヨリ近いのだろうとの思いを、強くする。まず3Dモデルを創りたいので、協力者を募ります。



自転車で勝てた戦争があった