ストームシャドウで大破させられた露軍潜水艦は、セワストポリの乾ドックの外へ引越しさせられた。

 2024-6-8記事「Ukrainian Defense Forces scramble Yak-52 to shoot down Zala UAV」。
    ミロライウ地区では、ウクライナ空軍のレシプロ練習機(タンデム複座)「ヤク52」が、露軍の無人固定翼偵察機「ZALA」を撃墜したという。

 ※どうやって「撃墜」したのかはよく分からない。

 「ヤク52」は無武装。後席が指揮官で、いろいろ指図する。
 「ヤク52」は1979年から98年まで製造されていた。

 失速速度は140km/時以下である。100km/hでもOKのことあり。ゆえに、低速のUAVをチェイスするのに不自由はしない。

 最高速力は470km/時。レンジは500km。滞空は2時間半できる。

 今回が、「ヤク52」の今次戦争での空戦デビューらしい。
 4月末にオデッサ地方で、宇軍の有人のレシプロ機が、ロシアの無人偵察機によって撃墜されてしまったのだが、そのレシプロ機は「ヤク52」ではなかったようだ。

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 Kamil Galeev 記者による2024-6-1記事。
   ツポレフ160Mは、ソ連時代に設計されたが、じつは今の機体は2010年代に、ドイツのジーメンス・デジタル・ファクトリーが、あらためてプーチンのために、造りなおしてやったものなのだ。

 この戦略爆撃機、1984年に初期型の生産が始ったが、それは1992に終了している。

 1990年代に資金難に陥ったロシアは、やむなく兵器産業のマスプロ部門を見捨てた。が、R&D部門は見捨てなかった。「○○設計局」というやつだ。

 ロシアの兵器メーカーは、露軍にいくら納品してもまったく利幅は薄い。ロシア人が兵器商売でカネモチになりたけれぱ、どうしても「輸出」する必要がある。輸出ならマージンを乗せられる。

 90年代にロシア政府は、兵器メーカーへの代金の支払いを何年も滞らせて平気であった。しかし海外のバイヤーはちゃんとカネを払ってくれた。

 ところがTu-160は、戦略爆撃機であるがゆえに、輸出などできはしない。だからメーカーとしては、即座に製造を終了させたのである。続けていれば90年代に工場が倒産したであろう。

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 Kamil Galeev 記者による2024-5-19記事。
   ロシアの「Stankomash」工場群は2015年以降、主にイタリアのメーカーが「ターンキー」方式ですっかりまるごと再建してやった。一部には日本企業が協力している(たとえばニッケル被膜加工ラインでは Kanigen が)。

 この工場群は、中共からは「ひび割れ検査用のX線器具」しか輸入していない。金属加工関係の工作機械に中共製などお呼びではないのだ。

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 みんな、これを見ろ!
  https://www.youtube.com/watch?v=XumCPx9_jwM

 2024年の最新のベトナム軍発の公式動画だ。22分以降、鬼教官が、新兵どもに、運搬用自転車の初歩を教えている。弾薬箱の搭載と卸下(しゃか)の手順がよくわかる。最大の収穫は、「スタンド」の使い方を承知できる。

 ハンドルの角度にも理由があることが分かる。「一本丸太棒担架」の長い円柱材と、ハンドルバーが干渉しないのだ。

 ディテールについては、本日以降の note = https://note.com/187326mg/ でも考察を加えるつもりだが、動画の説明力はまた格別だ。

 教官はハッキリと、積載能力が「300kg」であると明言しているように見えるぞ。

 ……ていうか、わが国にはベトナムからやって来ている青年が多いんだから、誰か、訳してくれよ。軍歴のある人が正確に訳してくれるなら、私が個人的に報酬を出しますよ。