警察官僚さんの忠誠競争の戦果ですかな?

 刀剣友の会の出所が近いのかどうかは知りませんが、西村真悟事務所に出入りしていた、兵頭とはもちろん面識のない五十歳代の人物とやらが逮捕されたとネットで知ったところです。
 西村事務所のモノホンの秘書の方には兵頭はこの前の大阪府内酒池肉林大名観光ツアー(じっさいは楠正行の碑→ゲートボール場と化している難波宮遺跡発掘現場→朝早くて開いてない日立タワーの下で店番のオバハンと交話→カラオケ屋台撤去騒ぎの超名所舗道→朝早くて天守閣に登れない大阪城の石垣見物→冬でないので見通しがぜんぜん無い茶臼山→真田幸村戦死の地とかいうかなり疑わしい歴史史跡の神社→これはハンパじゃねぇと圧倒された仁徳天皇御陵入り口正面→堺市の商店街の蕎麦や利休でごっつぁん→関西国際空港に13時到着、という男ばかりムンムンの旅だが)でお世話になりました。ありがとうございます。
 ところで刀剣友の会については兵頭はたまたま関東方面で評判を耳にしたことがありますが、見所のあるひとたちだったそうじゃないですか。刀剣商はときにインチキ商売をしますが、そういう噂がまったく聞こえてこなかった。しかし逮捕されて刑務所に入れられてしまえばイメージは徹底的に悪いように作られてしまいます。皆さんも、なんだかあの人たちはとってもブラックな人たちだという印象を持っているのではありませんか? 一面識もないのに……。
 まあわたくしも直接にお目にかかったことはないんですけれども。
 で、言いたいのは、こういうところが宣伝戦のマネージの難しいところなんですよ。政治も宣伝そのものでしょ。ところがグレート・コミュニケーターとしての議員などを支援しようという熱い思いの人たちが、ちょっと暴走してパクられますと、その議員さんのイメージまで、政敵によってとことん悪くされてしまう。政治家で敵の無い人なんていやしませんからね。後援者の無自覚が、当の政治的活動=宣伝活動の仇となっちまうことがあり得るわけです。容易に。
 ですので政治家の事務所はどこでもできることなら「イメージ管理」を徹底したい。小泉純一郎氏のスタッフのようにね。しかし、そうとばかりも言ってらんない。寄付は集められるところから集めるしかないんですから。来る人は基本的に拒めないですよ。どの政治家の事務所にも、うさんくさい人は出入りしているはずです。
 (ちなみに対抗宣伝文献英訳の活動を国内にPRする戦術については兵頭は先週から後藤芳徳先生に師事してメールを通じ、教えを乞うている最中であります。また後藤先生は武道通信「かわら版」にも次回から少し書いていただける筈であります。その内容は劇画のシナリオライターだったわたくしがブッとんだアナザー・ワールドの実戦譚と驚愕の戦訓に満ちていると思うぜ!)
 で、また言いたいのは、対外宣伝戦にも「目標・目的の原則」「集中の原則」という、ゆるがせにできない軍事的法則が妥当するのです。
 本会の目標は、米国内における英文によるカウンター・プロパガンダの展開です。
 全部で数人しかいないスタッフは、その目的のために意識と労力を集中しなければいけません。
 しかし醵金は、できるだけ幅広い人たちから、すこしづつ集めるのが吉です。世知辛い話を致しますと、1人が1年に110万円以上を寄付すると、寄付された側が来年、税務署に贈与税を納税しなくちゃならなくなるんですよ。この贈与税というやつは一律ではなくて、累進式なので、たいへんに面倒なのです。1000万寄付されたら500万円くらいは税金でもってかれちゃうわけです。そして本会は法人格がないので、その納税の責任が代表者にかかってしまう。無給に等しい条件で会長になってもらうのに、そんな精神的負担はかけられないでしょ?
 多額のお金を出した人はその使い途にも注文をつけたくなるのが人情ですが、たとえばの話、1000万円寄付するから国内向け活動を展開してくれ、と申し出られても困ってしまうわけです。それでしたらば東京財団ですとか、他の適当な団体や議員さんに寄付してください。すいませんけど。また憚り乍ら兵頭はすでに国内向けの言論活動はメいっぱい展開しています。
 110万円以下で完訳できる良い文献はあまり無いということも分かってきました。というわけで、醵金はプールで運用するしかないと思います。そうして何をどんな順番で訳すかは、当会に任せていただけませんか。そういう定款になると思います。現在、定款ができつつあります。