ロボヒトくんの戦死叢書

 ロボットアームを介在させる内視鏡手術について英文サイトで調べているうち、〈内視鏡手術の発想そのものが「ボトルシップ」に由来するのではないか?〉と、唐突に思いついた。
 毛唐の手先がぶきっちょだ、なーんていうのは、〈日本人とロボットの相性は先天的に良い〉とフカしている阿呆共と同じ、大嘘に違いないんだ。
 そこでボトルシップはいつから作られたかを英文サイトで調べてみたら、1850年代に7本檣の大型高速クリッパーが大西洋を定期的に走るようになってからであろう、と書いてある。
 さらにアッと驚かされた示唆。ガラス瓶に入れておく意義として、せっかく苦労して作った精密帆船模型を、埃や衝撃から半永久的に保護してくれる機能がある――ってこと。そうなんだよ。この作品保護についての考慮がないことが、日本文化の欠点だ。
 アートボックスの浪江大先生。おひさしぶりです。まだ旧軍戦車の写真集が売れるんですか? だったら1920年代のドイツのトラック用ディーゼルに詳しい新人の解説者を発掘すべきですよ。「ハ号機」とBT-7Mの「V-2エンジン」は、同じ根をもつライバルに違いないんで……。