AHO-DOM アホーダム

 くだらない戌ロボットにうつつをぬかしている間に、これまた日本が周回遅れで米国メーカーに大差をつけられてしまった「掃除ロボット」について検索をしていたら、またも怒りがこみあげてきた。
 なぜ「ルンバ」の後追いをしようとするのか?
 80年代のイギリスで「英国病」という話があったが、今の日本は「東大病」だ。そのココロは、先行者の後追いの役人的発想しかできない。だから、会社内評価では「それは無難だ」と肯定されるのだろうが、外部の市場・消費者から見ると甚だつまらない。
 日本の家庭に必要な家政ロボットは、ヴァキューム・ロボットではない。「舐め取りロボット(Multipurpose Licking Robot)」である。
 長短の舌を使い分けることで、多角形の室内の隅々までも清掃が行き届くであろう。しかも埃は立たない。
 ただしこれを床掃除・絨毯掃除の用途だけに限る発想は、かなぐり捨てよ。
 「ナメろぼ」は、少子高齢化する日本社会に、究極のモノグサ生活を約束してくれるはずである。それは、皿も舐めるし、人体も舐める。道路だって、ビル外壁だって舐める。のみならず、舐めたものを自己の燃料にもできる(DARPAが新案の超高効率の外燃蒸気機関をEATERという自給自足ロボットの心臓にするつもりだという英文記事を先日読んだが、その要素技術としても、なめとり sipping 機構は必須だろう。蝿の吸唇=Fly mouth や、砂を洗浄しているナマコの仕組みも、参考にできるのではないか)。
 ここまで言えば、あとはもう語る必要はないだろう。標題の意味を反芻して貰い度い。まさに Man Eater の実現……。