意は似せ易く、姿は似せ難し

 昨日の函館で農家の二階から不発弾が発見されたとかで騒いでいたようだ。詳報に接せぬ。
 2009-6-21の JUNG SUNG-KI 氏の寄稿記事。韓国メーカーのLIG Nex1(以前の金星?)が国産の肩撃ち式対空ミサイルのために、新IFF(敵味方識別信号装置)を完成したんですと。今までは米国製かフランス製を使っていたらしい。
 この携行SAMは、射距離7km、射高3.5kmですと。
 なんか厭な予感しかせんですなぁ……。
 また、同メーカーは、射程180kmのSSMを国産している。また、同メーカー製の巡航ミサイルは射程150kmですと。オイ、誰だよ、日本まで届くとか言ってたのは。
 飛行機は往復しなきゃならないが、巡航ミサイルなら片道で良い。だから地上発射ではなく、飛行機に吊るすASM運用を考えると、巡航ミサイルの射程ってのは、意味はぜんぜん違ってきます。短いようでも、じつは長いのです。イージーに、遠くまで弾頭を運搬できる手段。韓国はすでにそれを持っている。吊るすストライクイーグルも持っている。日本はそういうのを持たなくていいんですか、って話になる。F-2にはそのポテンシャルがものすごくあった。その必要調達が阻止された。理由はコストでしょうかね? どうも、間接侵略のてだれである北京が、米国&財務省経由で工作したように思えてなりません。M-Vもまったく同じですよ。
 F-2のコストはむしろ安い。ASM×4発運用可ってのは、他に代替が利かぬユニークな能力なんだから。沖縄から飛べば北京を攻撃できるのです。
 北鮮に対日用SSMを量産させている張本人はシナですから、北京を威嚇できぬ限りは、日本の防衛もまるっきり成り立たないんですよ。武器ヲタクにはここがちっとも見えないですね。F-22がなくとも、北京は空襲できます。
 F-22の輸出可能性で気をもたせておいて、さいごに受け身が間に合わないタイミングでバックドロップにもちこむってのも、シナが米議会を舞台にしての間接侵略工作かもしれませんから、ひっかからないように注意して欲しい。
 25日に「読書余論」が配信されます。
 いろいろ忙しいために、とうぶん折口信夫全集を紹介できそうにないのが非常に残念です。
 折口氏は日本社会の中間構造に迫っていた。朝廷と庶民、あるいは幕府と庶民の中間には伝統的に何もないかというと、大昔から昭和前期までも、それは大アリなのです。
 中間構造など無かったことにしたがる連中、中間構造に入り込んで内側から政府転覆用機関に変えてしまう連中、これがグラムシの徒なのです。今なら、北京の手先と言い換えてもいい。
 遇懐。
 浄瑠璃『仮名手本忠臣蔵』の「事件」は、そもそも「勅使東下」から始まっている。曾我物は関東ローカルの世界観だが、義経、弁慶、菅丞相は、関東よりもむしろ京都を連想させるキャラクターであった。
 当たった芝居の場面ごとの台詞をほとんど諳んじた東都の長屋の八熊が、上方の天皇の存在など知らずに過ごしていたとかいう捏造話も、いわばグラムシ戦術に沿った中間構造の破壊工作にすぎないのだろうが、デタラメも百万遍となえられれば真実めいて聞こえてくるものである。
 あたかも江戸城下には武士と長屋住みの町人の2階級の他居なかったかのように語るのもグラムシの徒。八百八町の長屋のオーナーは誰だったんだ? 町人の地主階級ってものが厳存したのだ。彼らは浄瑠璃以前の古典教養にしっかりと通じていた。
 こうした嘘百万遍を忙しい今日の個人化社会において可能にするのが、反日集団の構成する無数の新中間組織なのだ。
 自由主義のセキュリティ・ホールは、これら反日工作に自然な組織として対抗ができないことである。だから、人工の組織の必要があるだろうし、既存の中間構造をむやみに破壊させないようにも見張らねばならない。