アブドラに訊け!

 Jyoti Thottam 氏の記事「China Vs. India: Will Rivalry Lead to War?」。
 印支は3500kmの国境を共有する。経済力はシナが2倍以上ある。
 1962の中印国境紛争でシナが圧勝したのは、国境のヒマラヤ山脈まで通ずる良好な道路と橋が、シナ側には整備されていたからだ。〔インド側にはそのインフラが無かった。〕
 他方、62年間、印パ間の係争地であり続けているカシミールのパキスタン実効支配地区には、シナが $2 billion を援助して「Kohala」発電所を造っている。インドは抗議中である、と。
 また、インドの水力発電所の技師は言う。ヒマラヤのインド側斜面にあるダムをシナ軍が爆破したら、どうなるか、と。
 これを読んで兵頭おもえらく。もしこの発電所が「原発」だったらどうなっているだろうか? エンジンの壊れかかっているジャギュア×300機しかないインド軍にそれが可能ならばの仮定だが、もしそこを爆撃しようとした場合、世界はどう反応するだろうか?
 それがカシミールではなく、「竹島」だったらどうだろうか?
 韓国が竹島に原子力研究施設を建築したら、空自はそれを破壊できるだろうか? ちなみに航空法では原子力施設の上空は飛行禁止である。
 さらに韓国がその竹島原子力研究施設の地下で核実験を準備しはじめたなら、日本政府には何ができるだろうか?
 政治家をこころざしている若い読者は、ひとつ脳内シミュレーションをプレイしてみて欲しい。この仮想が現実のものとなる確率は低くはない。
 右寄り新聞の『ワシントンタイムズ』は、普天間問題をめぐる日本側の意向をかなり同情的に報じてきている。
 2009-10-24にAP記者の Malcolm Foster氏は、その記事「Japan yields to pressure on U.S. airfield」の中で、キャンプシュワブ案とは別に、「 Kadena Air Base」もまた、「 another possibility」だとしている。つまり嘉手納への統合もアリだと報じている。
 日本政府はこう言うべきなのだ。〈外国軍の基地のためにカネを払うのは属国と被占領国だけである。日本は米国の属国ではない。また被占領国でもない。よって「思い遣り予算」はただちに廃止する〉。
 これで海兵隊が沖縄にとどまっても何の得することもなくなるから、彼らは勝手に出て行くだろう。彼らはアジアの安全のためなどではなく、ただそこに巨大なカネづるが存在するゆえに、沖縄に基地を残したいだけだからだ。
 バカ右翼がよく言うように、海兵隊が台湾を守るためにシナ軍と戦うような事態は金輪際無いので、バカ右翼は安んじて良い。
 ところで肉屋が細かな解体に使う小型のブッチャーナイフは、たしか「両刃」ではなかっただろうか? しかもかなりの高級鋼を使っていたはずだ。あれがOKで、安い鉄をグラインダーで研ぎ出したような二枚貝捌き用の道具が禁止だとすれば、その理由は何だろうか?