「読書余論」2009-11-25日配信号 の 内容予告

▼ウィリアム・マンチェスター著、宮川毅tr.『ある大統領の死』上巻S42-4、下巻S42-6、原1967
 これを読むと、『ダラスの熱い日』などを信じてしまった若い時のじぶんを殴りたくなる。
▼日暮豊年『戦ふ水雷戦隊』S18-7
 著者は海兵34期でS12予備の海軍少将。
▼篠原・平野・共著『有線放送』S19-12
▼R・ニクソン『ノーモアベトナム』
▼古河三樹『見世物の歴史』
▼『世界週報』1986-8-12、8-19合併号
 レーガン政権はシナにどんな兵器を売ってゐるか。
▼鈴木敬信『暦と迷信』S10-5
▼服部彌二郎『空襲ニ依ル災害ノ治療法』S17-7
▼三好・本城・内藤・共著『戦時下傷者救急法』S18-8
▼東京都青少年団『空襲下の救護法』S18-11
▼鈴木産蔵『図解 空襲と救護』S19-5
 著者は陸軍軍医大尉。
▼市島謙吉ed.『続々 群書類従 第四 史伝部』所収「清正高麗陣覚書」M40-6
▼長岡外史『飛行機ト帝都復興』帝国飛行協会 大12-11
 長岡の先見の明。
▼堺市兵事会ed.『明治丗七八年戦役 堺市奉公録』M40-5、1000部印刷
 四師団も八聯隊も怯兵ではない。
▼フーゴー・ウィンクレル著、松本重彦tr.「西部アジヤ諸民族の興亡」『史論叢録 前』所収、大8-9
▼東亜同文会調査編纂部『支那関係 特種条約彙纂』大6-12
▼田辺平学『不燃都市』S20-8-15、3000部、河出書房
 著者は東工大の先生。爆弾関係の数値データてんこもり。
▼『太陽』臨増第17巻第9号(M40-6-15)
 加藤高明は、部下を算数の能力で計った。
▼北側忠彦『軍記物の系譜』1985
▼『運動大講座』
 六代目尾上菊五郎の「銃猟漫談」を聞け。
▼三橋秀三『新剣道の指導』S19-7
 「新」といっても戦時中の「新」ですからな……。
▼鉄道省『スキーとスケート』大13-11
▼大橋武夫『「戦争論」と戦史』
▼露木松雄『新興球技 ドツヂボール指導の実際』大15-9
 ほんとうは「デッド・ボール」なのに文部省が改名しちまった。
▼下田次郎『運動競技と国民性』大12-6
 英国では釣りもスポーツ。
▼ディヴィッド・カービイ『ワードブック』
▼田辺高雄「宗教音楽」『日本宗教大講座(6)』所収
 台湾原住民の歌に古事記の世界を見る。
▼海軍大学校研究部ed.『文権と武権』S12
▼釋 瓢斎『奥の太道』S15-1
 那須の乃木屋敷観を聞け。
▼ゲルハルト・リッター著、西村貞二tr.『権力思想史』S28
▼本居宣長「馭戎慨言」塚本哲三ed.、大7-1
 宣長は、どうすればシナに勝てるかまでも考えてた。
▼菊池幽芳『琉球と為朝』M41-5
▼金子弘『国家理性と経済政策』S37
▼松川二郎『名物をたづねて』大15-11
▼高木武『太平記と武士道』S15
▼柴田隆『もっとも分り易き 常山紀談の解釈』S7-4
▼木村幸治『マラソンは芸術です』1984
 中村コーチが羅南での凄い憲兵少尉であったこと。射撃のプロだった。
▼中村重治『体育運動の起源と発達』S4-12
▼『ルソー全集 第十一巻』1980所収「言語起源論」竹内成明tr.
▼豊田副武『最後の帝国海軍』S59repr.
▼早川崇『ジョセフ・チェンバレン――非凡な議会人の生涯と業績』S58
▼渡辺国雄『軍刀』S19
▼J.Carmody著『地下建築物のデザイン手法』1983
▼R・チェレーン『領土・民族・国家』S17
▼『鴎外全集・34』岩波
▼岩野正隆『予言第3次大戦』1976
▼松陰 吉田先生 著『左氏兵戦抄』M2、長門 松下邨塾蔵版
▼楠田實『20世紀の遺産』
▼谷壽夫『機密日露戦史』S41
▼I・I・ロストーノフ『ソ連から見た日露戦争』1980
▼横山達三『日本近世教育史』M37
▼井伏鱒二『さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記』新潮文庫
▼ワイルド著、田部重治tr.『獄中記』S25角川文庫
▼ヘンリー・モーゲンソー著、石川清tr.『土耳古に於ける独逸外交秘史』大8(原・大7)
▼Robert K. Merdon著、森東吾tr.『Social Theory and Social Structure』1961
▼ホレース・マン『19世紀のヨーロッパ教育』
▼オットー・ヒンツェ「18世紀におけるプロイセン軍事=官僚国家」『伝統社会と近代国家』所収
▼横山雄偉『世界戦争に現れたる日本陸軍首脳部の無能力』大8
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 「読書余論」は、主に軍事系の古本を、兵頭が注目した一斑の摘記や読書メモによって紹介し、他では読めないコメントも附しているものです。(配信されるファイルはPDFスタイルです。)
 あまりに多すぎる過去の情報量の中から「兵頭はここは珍しいと思いました」というポイントだけ要約しました。
 大きな図書館に毎日通えない人も、最低費用で、過去の軍事知識のマニアックな勘所に触れることが可能です。
 また、ミリタリーしか読んで来なかった人には、他分野の情報が、何ほどか有益かもしれません。
 「読書余論」は、毎月25日に「武道通信」から最新号が配信されます。1号分の購読料は200円です。
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