◎読書余論 2010-1-25配信 の内容予告

 みなさま、新年おめでとう存じます。
 今年も50円節約のため虚礼廃止しております。 あけまして すすめ一億 火の車 /二十八。
▼旧参謀本部ed.『日露戦争 上・下』徳間文庫1994
 数字がギッシリの好資料。
▼田中角榮『日本列島改造論』S47-6
 今こそ読み直す価値あり。菅直人氏らの世代はみんな影響を受けている。
▼大原美芳『江川担庵の砲術』S62
 幕末砲の「斤」表示と実測寸法の関係表が貴重。
▼佐藤晃『帝国海軍「失敗」の研究』2000
▼塚本嘉一『石の匠――石都《岡崎》鑿の音』H10
 碾き臼はいつ、廃れたのか。
▼後藤茂樹ed.『沖縄/日本の島 新編 日本の旅 15』S46
 「琉球という名は対明(対中国)貿易で明国がつけたもので、日本をジャパンとよぶように他称である」
▼渡邉行男『重光 葵』1996
▼静岡新聞社ed.『大空襲 郷土燃ゆ』S50
▼泉三郎『堂々たる日本人』H8
 日本は西欧には四十年遅れているだけだ、という錯覚の言い始めは、久米邦武だった。
▼小室直樹『世紀末・戦争の構造』1997
 福音書には、禁止は一言も述べられていない。戒律や規範とは無縁なのだ。
▼植木直一郎ed.『武士道全書 第八巻』S18-1
 特に「細川幽齋覺書」は必読だ。
▼伊野辺茂雄ed.『武士道全書 第九巻』S17-12
 「常山紀談」を収める。
▼佐伯有義ed.『武士道全書 第六巻』S17-11
 「葉隠」が抄録として入っている。
▼植木直一郎ed.『武士道全書 第五巻』S17-10
 大弐の「柳子新論」、子平の「学則」などを載せる。
▼山鹿素行『兵法神武 雄備集 武備之巻』
▼古関彰一『基地百里――開拓農民と百里基地闘争』1977
 M40に百里を開墾。
▼八木下禎治『歌集 基地立川』S50
▼鬼生田[おにうだ]貞雄『基地九十九里』S28-5
▼神奈川県渉外部基地対策課『神奈川の米軍基地』S63-3
▼助川史談会pub.『水戸藩の海防と山野辺義觀』S13-5
▼東京都総務局基地返還対策室『都内米軍基地資料』S49-9
▼『古代学研究』1994-12所収・熊海堂「中国古代瓦・煉瓦を焼く窯炉とその技術の朝鮮・日本への伝播」
▼(財)日本建築防災協会『建築防災』1999-5
 土蔵による防火の歴史。
▼立命館大学日本文学会『論究日本文學』1998-5所収、山本淳「『異本義経記』の川越氏――義経兵法の系譜(一)」
▼大阪市史編纂所ed.『大阪市史料第四輯』小山仁示「太平洋戦争下の防空資料――小松警部補の書類綴から」
 S19~20のナマ史料である。
▼米本悦三郎『芸術政治と軍学』大3-12
 ※米本悦三郎の一人雑誌「馬上大学」NeO SERRIES SPHINX’s No.2 無星神叢書第二編……とも書いてある。
▼小島彌三郎ed.『兵法秘術要義』S8-6
▼『偕行社記事』No.726(S10-3月号)所収・横田穣 砲兵少佐著「旅順攻撃に二十八珊知榴弾砲据付工事の思出」
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 「読書余論」は、主に軍事系の古本を、兵頭が注目した一斑の摘記や読書メモによって紹介し、他では読めないコメントも附しているものです。(配信されるファイルはPDFスタイルです。)
 あまりに多すぎる過去の情報量の中から「兵頭はここは珍しいと思いました」というポイントだけ要約しました。
 大きな図書館に毎日通えない人も、最低費用で、過去の軍事知識のマニアックな勘所に触れることが可能です。
 また、ミリタリーしか読んで来なかった人には、他分野の情報が、何ほどか有益かもしれません。
 「読書余論」は、毎月25日に「武道通信」から最新号が配信されます。1号分の購読料は200円です。
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 2008年6月25日号以前のバックナンバーのコンテンツは、配信元の「武道通信」のウェブサイト
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