皆様へのお詫びとお知らせ 並びに「一サポーター」宣言

 きのうJSEEO事務局から電子メールで、2月6日の設立大会の案内チラシの草案が送られてきて、そこにわたくし兵頭の肩書きが「理事長」となっていたので驚いた次第です。
 わたくしは事務局の池田洋一君に対し、この機構の代表を本年中に辞任するという意思を、1月12日の電子メールでお伝えしてあるのです。にもかかわらずこのような案内チラシを作って既製事実のように「理事長就任」を宣伝されては、甚だ困惑いたす他にない。辞めるつもりになっている人間を理事長なんかに立てて世間を欺いて良いわけがない。
 それで、わたくしの代表辞退および「一サポーター」宣言は、設立大会当日までその公表を待つつもりでおりましたけれども、急遽、この場で「設立準備室代表」としての説明責任を果たしておかねばと思い直しました。決断が万事遅くて、まことに恐縮であります。
 もちろん設立大会までは「設立準備室代表」として、当日の演壇でも、かたがた退任のご挨拶もさせていただければ幸いだと思っております。
 わたくしが当機構の正式発足後の「理事」または「理事長」就任をお断りしたい理由は、大きく二つあります。
 一つには、当初見込んだほどの「賛同者」の人数が集らず、このままでは事務局の赤字が累増して行き、いろいろな人に迷惑がかかる可能性があるとわたくしが判断していること。
 二つには、わたくしの目指すインターネット・ラジオ事業には池田君がまるで関心がなく、反対に、池田君が志向する「シンクタンク」的活動にはわたくしが懐疑的であることです。つまりは同床異夢であったと悟りました。
 わたくしは、機構の収支赤字が黒字に転換する見通しがない以上、甘い楽観を続けずに、即刻、組織や活動を縮小すべきであると思います。たとえば、事務所は整理すべきではないか。しかし、池田君は違うお考えのようです。これは非常に大事な問題だとわたくしは思っております。この大事な点で池田君の同意を得られなかったことは、わたくしの遺憾とするところであります。
 もし、浄財の喜捨が十二分にあつまりましたならば、二つめの問題なども、問題ではなかったかもしれません。してみますと、「賛同者」をごく僅かしかあつめられなかったわたくし兵頭二十八の徳の無さこそが、現今の根本の蹉跌因でありましょう。この点につきましてわたくしは、支援者の皆様、発起人の皆様および事務局、殊には事務所立ち上げの全費用の赤字分を個人で負担している池田君に、深くお詫びを申し上げます。そして真剣な反省から、わたくしは機構の監督者的な立場からは身を退くべきであるし、可及的すみやかに、別などなたかが機構の代表になるべきだとも確信をいたすのであります。それは、いろいろな経験を積み、見識も高い、池田君自身でもよいのではなかろうかと、個人的に思います。
 いずれにいたしましても、わたくしではないどなたかが、当機構を率いてくだされば、それが、あらたな「賛同者」を吸引することにつながるに違いありません。わたくしが代表などで居る限り、これ以上、賛同者も浄財もあつまらないでしょう。どうか、発起人の方々や顧問の先生方と事務局とで、十分にご相談をなさり、新たな機構の方向を定めてくださることを祈念します。もちろんわたくしも、設立大会後は、一サポーターとなりまして、北海道からJSEEOを声援して参る所存です。
 もし、「この人ならばJSEEO理事長にふさわしいのではないか」というお心当たりの候補などがおられましたなら、是非、JSEEO事務局までお知らせくださればと思います。まだ、電子メールアドレスもFAX番号も電話番号も住所も、生きております。
 皆様からの有り難い喜捨のおかげによりまして、これまでJSEEOとして数度の講演会を開催し、日本の国防問題について啓発する独自な言論運動を、ささやかなりとも展開することができました。これは手前味噌ながら、有意義であったと思っております。2月6日も、おもしろいシンポシウムをお聞かせできそうですので、どうぞこぞってご来場ください。末筆ながら現在の支持者の皆様にはあらためて御礼を申し上げます。そして、どうかこれからも引き続いてJSEEOを宜しくご支援くださいますよう、伏してお願いを申し上げます。