鎖鎌の謎について知りたき人は本日、都内の大書店に赴くべし。

 光人社NF文庫『地獄のⅩ島で米軍と戦い、あくまで持久する方法』は、今日あたりから都内書店の文庫コーナーに出ます。その最終章「忍者道具で戦争に勝てたか?」は、鎖鎌に関する薀蓄を傾け尽くしたものです。
 それにしても江戸の大名は南蛮から吹矢を輸入しているのに、どうして「ファイアー・ピストン」は輸入しなかったのだろう? 吹矢の筒を切削加工する過程で、ファイアー・ピストン(=ディーゼル・エンジン式点火具)の原理は必ず発見されたはずなのに……。
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 KATE BRANNEN 記者が2010-4-23に載っけている記事「U.S. Army Asks to Cancel NLOS-LS」。
  Non-Line of Sight Launch System が、とうとう、評価の結果として、キャンセルされた。 Future Combat Systems programの一部として、 Raytheon and Lockheed MartinのJV会社が担当していた。
 このミサイルはNavy’s Littoral Combat Shipにも搭載が見込まれていた。
 2010-1-26~2-5の実射テストが悪い成績だった。6回のうち4回が外れた。
 これを改善させるためにさらに予算をつける(その場合、開発期間は1年以上延び、旅団戦闘団の近代化スケジュールに間に合わない)か、計画中止かを決める必要があった。
 陸軍の2011予算要求によれば、 Precision Attack Missile は1発 $466,000もする。レイセオンは3月、この単価を量産によって $198,000 に下げられると訴えていた。陸軍は 9,942 発を調達したかった。
 「高すぎますね」と Lt. Gen. Robert Lennox は4-15の上院 Armed Services air and land forces 小委員会で、議員の質問に答えた。
 米陸軍は、前線からの要求に即座に応じて車両上から発射し、目視できない位置にいる敵を、全天候下で撃破できるような弾薬を求めている。
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 Jason Paur 記者による2010-4-23記事「Air Force Launches Secretive Space Plane; ‘We Don’t Know When It’s Coming Back’」。
 スペースシャトルをひきつぐ、すごい宇宙兵器がケープカナベラルからテスト打ち上げされた。
  Atlas V の頭部には、Air Force’s unmanned and reusable X-37B が。こいつは半世紀もかけて開発された。詳細はまったく明かされていない。
 空軍は X-37B はspace weaponではないし、 space-based drone to be used for spying or delivering weapons from orbit と釈明しているが。
  全長29 feet の X-37B は、Sシャトルのざっと1/4である。
 電池とsolar arrays〔ガリウム砒素らしい〕 を搭載しているので、軌道上で最長9ヶ月〔アレス・ブログによれば270日〕、作戦できる。
 Vandenberg Air Force Base in Californiaに自動着陸するのではないか。
  X-37 は SR-71みたいな一つの仕事しかできないものとは違う。
  ボーイングの Phantom Works が1990年代半ばに、NASA向けに設計。シャトルによっても打ち上げ得る、という構想だった。※マトリョーシカだね。
 それが2004に米軍に計画が移管された。
  前史あり。1960sに Air Force and Boeing は X-20 Dyna-Soar space planeを企画した。テスパイは Neil Armstrongだった。が 1963にキャンセルされた。
 従来の人工衛星よりも即応的に、かつ機動的に打ち上げて、重要関心箇所を偵察させることができる。※旧ソ連のコスモス偵察機みたいに早上げ可能というわけか。あきらかにイラン用だな。衛星よりもさらに低い高度を選べるからカメラは小さくて可い。しかも衛星と違って、空力機動を使えば、着陸前の最後の周回でもう一度、同じ上空を通ることもできるかもしれぬ。そして、ディエゴガルシアに着陸……。
 耐熱タイルは新世代のものを使用。
 最終的には、帰還から再打ち上げまでのインターバルを15日にまで短縮したい。
 2機目の X-37B は2011打ち上げ予定。
 ※アレス・ブログによれば、この打ち上げの1時間前に DARPAが HTV-2 を打ち上げ、マッハ20で大気圏を飛行させ、太平洋に降着させた。こっちは偵察用ではなく、地球の裏側を大急ぎで攻撃するための兵器らしい。次回テストは2011という。
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 Jason Paur 記者が2010-4-22に載っけている記事「Navy Converts Biofuel Into Noise to Celebrate Earth Day」。
  22日にカメリナ由来のバイオ燃料をJP-5に半分混ぜた無改造のスーパーホーネットが45分飛んだが、6月までにこの種のテストがあと14回予定されている。そのなかには、バイオ燃料による初の超音速飛行も含まれる。
 3月に空軍は1機の A-10 を Eglin Air Force Base から飛ばした。その燃料は Camelina based biofuel と traditional jet fuelの混合である。※こっちは、JP-8ではなく「Jet A1」と混ぜたのか?
  F/A-18 E and F models にもこの blended biofuelsを試す。
 2009に Navy Secretary の Ray Mabus は計画公表。1空母艦隊を2012までにバイオ燃料でlocal operations に投入。さらに2016までには fully operational にする、と。
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 Jeremy Hsu 記者が2010-4-23にまとめた記事「100-Year-Old Trick Squeezes Fiber Optic Speeds from Copper Wires」。
 2/3マイルまでの距離なら、銅線の電話線によっても DSL speeds を100 megabits per second (Mbps) にできることが立証された。
 これは光ファイバー・ケーブルの 50 Mbps speeds を凌ぐ。
 10年以内には、距離の制約もとれる見込み。
 基本原理は1886にJohn J. Carty(のちAT&T副社長)が提唱した。
 電話線は、「往き」と「帰り」の2本撚り線で1組である。
 カーティは、この撚り線の2組、すなわち計4本の線を駆使すれば、そこに三番目の信号を乗せてやることができると考えたのだ。すなわち1組を2本とも「往き」に、もう1組を2本とも「帰り」に使えば、区別ができようから。
  DSL vectoring というノイズ消しの技術も有用。
 複数本の銅線を bonding して単線のように用い、 bandwidth を拡充する技法も併用する。