この月末にわたしにインスタントラーメンを恵んでくれる人はいないか?

 Amy Butler 記者が2010-4-23に載っけている記事「USAF Eyes Low-Yield Munitions」。
 米空軍は、500-lb. MK 82 bomb の弾殻をスチールではなく複合素材とすることで、破片効果を最小にし、衝撃的爆圧による殺傷だけを発揮させる新型爆弾を開発して実戦配備しようとしている。
 MK 82 は、Boeing 製の Joint Direct Attack Munition kit をとりつけることで、precision-guided weapon ともなる。
 米海軍は既に、500-lb. 爆弾にコンクリート〔の粉?〕を充填することで、Low Collateral Damage Bomb とならないかどうか、 2007 に1発〔リアル戦場で?〕試してみた。こちらはブラストそのものを抑制しようとした。〔ということは粉ではなく、コンクリートを錬って内壁に貼り付けたのか? なぜケーシング自体をセラミックかコンクリートにしない? それではハンドリング中や高機動中や被弾時に割れる惧れがあるから? だったら低速の無人機専用にすれば可いだろう〕
 この新しい500ポンド爆弾の外形は、先行している 250-lb. Small Diameter Bomb Focused Lethality Munition (FLM) に倣ったものになるだろう。
 FLMは、複合材の弾殻と、高密度の充填物〔セメントの粉と書かないところをみると、酸化鉄粉のようなもの? だがそれでは重くなりすぎるだろうから、やはりセラミックのマイクロ・ペレット/ウィスカーか? アルミ粉だと強力焼夷弾になっちまうだけだし、理想は水/氷を使うことか〕を組み合わすことで、衝撃爆圧の及ぶ半径を抑制する。
 要塞ではない一般的な建造物に投下して、その中に立て籠もっている敵ゲリラだけを爆殺し、建物はほとんど壊さない、というのがFLM開発のゴールである。※というか、その建物のすぐ近くに展開している味方歩兵に破片を当てないというのが目的でしょう。
 空軍は250発の FLMs を買っている。
 用途に応じて、500ポンドと250ポンドを選択できるようにしたいのだ。
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 Mark Franchetti記者が2010-4-25に載っけているサンデイタイムズの記事「Doctors sterilise Uzbek women by stealth」。
 ウズベクでは病院が勝手に不妊化手術をする。初産のさいにconsentなしで、という実例あり。
 この命令は、20年間独裁している Islam Karimov から出ているという。目的は、貧困層人口を減らすこと。ウズベクは2800万人も人口があって、中央アジアでは最も人口密度が高い。
 国家の指導による不妊化手術は2003から大々的に始められた。
 2005にはいったん緩和された。猛反発されたので。
 しかし2010-2からまた再開。すべての医師は、月に最低2人の婦人に対して不妊手術を施せ、と。
 目標を達成できぬ医師には罰金その他が待っている。
 かくして2010-2から今日まで5000人の女がコンセントなしで不妊化手術された。
 具体的には、帝王切開のついでにやってしまうという。この噂が広まったので、産婦たちは敢えて自宅分娩を選好するようになっている。
 医師たちが、2人の子持ちの貧しい26歳のところへわざわざやってきて、病院に検査に来るように言い、卵管に嚢腫があるからすぐ手術しないと死ぬ、と脅かした。そして術後に、「不妊化手術したよ」と告げたケース。
 また、3人目の子供を帝王切開で産んだときに勝手に不妊化手術されたケース。※ウズベキスタン政府の方針としては多産家庭から狙い撃ちをしているのだろう。
 United Nations Committee Against Torture によれば、カリモフが権力を掌握してから、婦人平均生涯出産数は4.4児から2.5児に減ったと。
 カリモフは72歳だが、同国内の弾圧はすごいことになっている。国政を批判した2人の男が、イスラム・ゲリラのメンバーだとして逮捕され、熱湯をかけられ殺された。
 2005には Andijan で軍警が民衆に発砲。これを報じていらい、Sunday Times の記者は Uzbekistan には入国できない。
 カリモフ大統領には2人の娘がいる。若い方の Lola(31)は、ユネスコ大使であり、head of a children’s charity である。
 もうひとりの Gulnara(38)は、最近、駐スペイン大使になった。ハーヴァード大卒で、格闘技のエキスパートで、宝石デザイナーであり、多くの慈善団体を支援し、「ウズベクのプリンセス」と呼ばれている。
 ※世にトンデモの種は尽きまじ。
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 ディフェンスニューズが2010-4-26に載せている「Michael Holm  President and CEO, Systematic」に対するインタビュー記事。
 デンマークには防衛企業は50社以上ある。
 Systematic社は、デンクーク最大手の、軍用ソフトの民間会社。
 設立は 1985 で、つくったのが Michael Holm である。最初は従業員は2人だった。今では450人だ。
 英国、米国、フィンランドに支社あり。
 米国主導の International Traffic in Arms Regulations [ITAR] にはガッカリしたね。
 F-35は3000機作られると考える。そのうちデンクーク空軍は40機を買う予定であったが、25機に減らされる可能性もある。
 ロックマートは明言。デンマークがF-35を買わなくとも、計画には何の支障もないのだ、と。
 2008以前には軍需のブームがあった。今は大不況。
 各国軍は、標準化された、リスクのない、特注品ではなく「出来合い(吊るし売り)」の低廉な兵器を、求めるようになっている。ソフトウェアでも。
 新ソフトの開発期間は3年以下をめざさないとダメだね。
 米国に武器を売るときは、米国企業と組まないとダメ。 Foreign Ownership, Control and Influence [FOCI] company は、米国では排除される。
 わが社の製品はデンマーク内でつくられているから、 ITAR-protected ではない。よって、対米輸出以外の輸出にはあまり制限がない。
 北極海の資源開発競争が予期されるので、グリーンランド(デンマーク領)の領海警備にこれからいくら予算をつけるべきかが、頭の痛い課題となるだろう。
 サーブ社にスウェーデン政府が資本を出しているわけではないが、サーブという会社はスウェーデン軍が製品を買うから成り立っている大企業だ。
 デンマークには、そのような〈親方政府〉な企業はひとつも存在しない。
 「joint Nordic defense procurement」は「遠すぎた橋」のようだ。
 デンマークは、英国の EH101 ヘリを選んだ。
  Norway, Finland and Sweden は NH-90 を選んだ。
 わが社の軍用センサーの技術はヘルスケア分野にも転用できる。たとえば絆創膏に使い捨てのセンサーを差し込んでおき、ワイヤレスで患者の状態をモニターするとかね。
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 WILLIAM MATTHEWS 記者が2010-4-26に載っけている記事「Man-hunting Radar  VADER Is Latest Weapon in Fight Against Roadside Bombs」。
  高度25,000 feet の空の彼方から、夜中に道路に地雷を埋めに来るゲリラを見張る、対人レーダー。それがVADER。
  Northrop Grumman は開発に 18 months、実験に 22 ヶ月かけたよ。
 コンセプトとしては、Joint Surveillance Target Attack Radar System (JSTARS) と同じ。ノースロップはこいつは 1980s につくった。ただし見張る対象は敵軍の戦車やTEL/MELだった。
 米陸軍の Warrior drone にこいつを搭載すれば、36時間も空から連続して見張ってくれるのだ。その飛行高度が2万5000フィート。
 詳細をメーカーは語っていないが、JIEDDOによれば、合成開口レーダーであることは間違いなし。
 歩兵を探知できるだけではなく、「地雷を埋める」という行動をしている人物を特にあぶりだして注意喚起してくれる。
 そのソフトウェアは、機載である。地上処理ではない。
 モードは2つ。高解像度のスチル写真を合成開口レーダーで撮影する。
 もうひとつは、動いている人間をリアルタイム動画で捉え、その人物の位置をスクリーン上で強調してくれる。このモードでは、動くものならば、車両や動物や舟艇でも探知。
 レーダーの反射波に、ドップラー・シフトが生ずるので、動くものだけ、区別ができるのだ。※てことはノロノロと這って動けば見つからないわけだな。また、高反射形状の、その場で自転する「案山子」や、電動車椅子をたくさん放てば、囮となるわけだな。
 UAVがとらえたイメージは、地上に転送され、地上でモニターできる。その画像はモノクロだが、動く物については、ドットが画面にインポーズされて識別を助ける。
 VADER system はヘルファイアとほぼ同サイズのポッドに納まっている。
 つまり長さ約 5 feet だ。
 陸軍の Warrior UAV が吊下することができる。ウォリアは長さ 28-footで、ウィングスパンは 56-foot である。
 Special operations forces は、こいつを Hummingbird 無人ヘリ でも運用させたいと思っている。ハミングバードは滑走路は要らないのだが、燃費は良くないので、滞空時間はウォリアの半分だ。
 アフガンにおけるIEDの数は、2009-3には429個が報告されたが、2010-3には989個である。つまり増える一方。
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 NYTに PAUL THEROUX 氏が2010-4-24に寄稿している「Troop Therapy」という記事。
 ボーイスカウトのリーダーが少年たちに対する性犯罪で摘発されたが、ボーイスカウト団体は基本的に良いものであり、宣伝したい。
 オレはボストン郊外のオタク少年だったが、リトルリーグなんぞには脇目もふらず、ボーイスカウト活動にいそしみ、いまではマッチョマンでライフセーバーの実績だってあるぜ。
 伝統的に、ホモセクシュアルと無神論は、ボーイスカウトでは禁止だった。 しかしそのような人々もとっくにメンバーになっていたのである。
 世の中には、11歳のホモ少年だっているんだ。差別しないでいれてやれ。
 米国では、ボーイスカウト団体は、少年たちに野外で銃(.22口径のライフルらしい)を撃たせてくれ、火を起こさせてくれ、夜営もさせてくれる。
 ここに入ると自然にネイティヴ・アメリカンを尊敬するようにもなる。