わたしはネット乞食に開眼した!(現金の投げ込みはお控え下さい)

 いま、乞食があたらしい。
 だが、世界には、食を乞わずとも生きていられる人がいるという。
 Dean Nelson 記者の2010-4-28記事「Man claims to have had no food or drink for 70 years」。
 82歳のインド人が、大昔に捨て子されていらい、モノを食っていないと主張。
 India’s Defence Research Development Organisation がこの老人を病室に閉じ込めて調査中。
 彼は厳重な監視の下、6日間、いまのところ飲まず食わず、大小便もナシで生存しているという。そしてドクターいわく、まったく飢渇の症状は看取されていない、と。
 継続して15日間、見張るつもりだ。
 インドのジャイナ教徒とヒンドゥー教徒はよく絶食し、時にそれは8日間におよぶことで知られる。
 そして、ほとんどの人間は、水だけで50日生存することができる。ハンガーストライキの世界記録は、74日間である。※だったら15日じゃなくて80日くらい調べなきゃダメだろ。根負けするのを待ってるんだろうから。
 2003年にこの人物を10日間観察した医師いわく。水を飲まずにいられる理由は、尿の水分をふたたび体内に回収しているからじゃないか、と。
 ※フリーター時代に某オカルト雑誌のゲラを編集部の片隅の机を借りて校正したことがありますが、何年もモノを食わずに生きているだとか、トイレに行ったことがないとかいう謎のシナ人の話が売り込み営業されていてワロタ。こういう〈特殊能力の人物〉って、その関係者の方からメディアに売り込んで来るんですよ。……でも、ひょっとして本当なのか!?
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 サイエンスデイリーの2010-4-30記事「World First Remote Heart Operation Carried out in UK Using Robotic Arm」。
 英国 Leicester の病院でカテーテルを遠隔で操作する、簡単な心臓血管疾患手術を実施。
 まず鼠蹊部から電極付きカテーテルを入れ、不整脈の原因部位を電極で探る。
 次に焼灼用カテーテルを入れて、組織を溶発・融除せしめる。
 従来は、執刀医は、X線で様子を見ながら、患者のすぐ近くで、鉛エプロンを着て操作する必要があり、たいへんだった。
 これからはその必要はない。X線で透視し続けるのは同じなのだが、執刀医はずっと離れた場所でモニターの前に座りながらカテーテルをリモコンすればよいからだ。
 この機械は米国製である。
 これまで、magnetic tip catheter をリモコン操作するシステムはあったが、仕組みが大掛かりすぎた。新製品は、価格破壊につながるもの。
 ※内視鏡による遠隔ロボットハンド手術については、『「自衛隊」無人化計画』をご一読ください。
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 サイエンスデイリーの2010-4-30記事「More Trouble Ahead from Volcanic Ash?」
 アイスランドからの火山灰が旅客機の客室内エアコンを故障させぬかどうか調査中。
 英国内の空港でのタキシング中に灰を吸い、それが詰まって、空中でエアコンを過労させ過熱させれば、機長は与圧システムを停止して緊急着陸しなければならなくなる。
 旅客機のエアコンは中央燃料タンクの下にあるので過熱すれば厄介だ。
 目詰まりの交換メンテナンスはほんらいは18ヵ月に一度でよいのだが、灰の量によっては3ヶ月で交換しなければならぬ。
 低濃度の灰は、エンジンにはほぼ損害は与えないが、エアコン・システムに対しては影響は大なのだ。
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 サイエンスデイリーの2010-4-30記事「Roller Coasters Linked to Common Ear Injury, Study Finds」。
 耳鼻咽喉科医が警告。最近の高速化したジェットコースターは、客の中耳と鼓膜に「気圧性外傷」を与え得る、と。
 乗客は、スタート加速時には前方を向いておれ。耳に直接に風を受けるな。 気圧変化が急なので、「耳抜き」をしている暇がないのだ。
 米国の24歳のある患者は田舎のジェットコースターに乗ってから36時間後に右耳が痛くなった。初期加速中に左席の友人に語りかけたため。4秒で時速120マイルまで加速するマシンであった。
 これが鼓膜に 0.6 PSI (pound per square inch) の風圧を与えた。
 ちなみに0.62PSIで指先の毛細血管には鬱血が生ずる。
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 ミリテクの2010-4-26記事「Boeing F-15K41 Completes First Flight」
  F-15 K41 のテスト飛行が19日から始まった。ボーイング社はまず21機の F-15K Slam Eagles を韓国向けに製造する。これは韓国空軍にて2040まで現役を予定されている。
  F-15E の改良型であるF-15K は2008-10までにボーイングから40機が韓国に輸出されている。
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 ミリテクの2010-4-28記事「Better light armor for fighters a priority」。
 液体装甲【liquid armor】が間もなく登場する!
 デラウェア大が、米軍のためにげんざい開発中の全身プロテクト用ボディアーマーは、素材が液体で、軽くてフレキシブル。
 これにより、いままではプロテクトできなかった身体部位もガードすることができるようになる。
 ※つまり顔面か? これでヘルメットは要らなくなるわけだな? 首から下はスモウ・レスラー、首から上はエレファントマン、手先は球でドラエモン、みたいな兵隊が、未来の戦場を横行するのか!?
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 ストラテジーページの2010-4-30記事「Bombs Carrying Better Software」。
 ステルス戦闘機の機内格納用に直径を極限(径190ミリ×長2m)した、投下爆弾SDB に新しい精密誘導ソフトができたよ、という記事だが……。
 機外に吊るしても可いF-18ならこいつを24発も携行できる。
 この爆弾は1発 $70,000 と高い。そのかわり、空気抵抗が小さく、小翼の浮力を使って滑空させられるから、目標の70~80km先からも投射することが可能。無論、高空からリリースすればの話。
 頭部が硬いので、コンクリートに several feet めりこませてから炸裂させることができる。
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 ストラテジーページの2010-4-30記事「HIMARS Is Shot Down By A Patent」。
 ランチャー車体を製造する契約で、BAEがオシュコシュに入札で負けてしまった。
 ここで大問題発生。
 というのも発射ブラストから乗員を守る Increased Crew Protection (ICP) cab はBAE特許だからだ。
 オシュコシュがこの権利をBAEから買えば、それは馬鹿高くつく。
 The completed HIMARS truck costs about $3 million each.
 HIMARS とは、 米軍では2005から実戦配備しているtruck mounted MLRS rocket launcher system のことである。
 かつてのMLRSは、装軌車両から12連射するという、高額で重い(22トン)システムであった。
 が、全弾をGPS誘導の単弾頭に変更したことで、半分の6連装のランチャーを安価な装輪トラックに乗せ、C-130で空輸してやることのできる、リーズナブルで軽い(12トン)支援砲兵へと変貌した。
 飛翔するロケット弾は全重680ポンド、直径227ミリ、弾頭重量196ポンド、最大射程85km(要求性能は70kmだった)で、それが初弾から目標の10m以内に落下してくれるから、6発もあれば数日間の戦闘の用に足りるのだ。
 米軍はついに、MLRS用の無誘導のロケット弾の調達は打ち切ってしまった。GPS誘導ばんざいだ。
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 Jeremy Hsu 記者による2010-4-30記事「 Video: Dutch Marine’s Helmetcam Delivers Thrilling First-Person-Shooter View of Raid on Pirate-Seized Ship」。
  10人のソマリア海賊に乗っ取られたドイツ商船『Taipan』の15人がオランダ軍特殊部隊に解放された。
 商船には、非常時用の立て籠もり室【a safe room】があり、15人はそこに避難して、外部に連絡して救助を請うていた。