烏が百年生きる鳥なら、それが今まで知られなかった筈があろうか?

 2010-4-30の記事「Irrational U.S. Fear of China Undermines National Security, Says Former Pentagon Official」。
  クリントン政権時代の deputy defense secretary John Hamre がシナに甘い意見を発表。 1998にHughes Co.がシナに売った衛星が不具合で、それがきっかけでシナにおびただしい衛星情報が渡された事件あり。そのときの当事者である。
 衛星関係の技術流出を嫌って禁輸をしてもシナは技術を向上させるのだから無駄だと。 Hamre said in a speech today at the Center for Strategic and International Studies, where he is currently the CEO.
 欧州の人工衛星は、いまや米国製部品を一つも使っていない。
 1952 には世界のGDPの70%はアメリカだった。もうそんな時代ではない。
  Hamre は訴える。シナの宇宙市場こそ有望であり、アメリカはガンガン技術を売って、提携すべきだと。
 このHamreの意見は、6月に公表されるはずの CSIS の研究 “National Security and the Commercial Space Sector” を反映しているらしい。
 時あたかもオバマ政権は、武器輸出の審査を簡略化して輸出にドライブをかける方針を打ち出している。
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 2010-5-2の記事「The CH-53K Conspiracy」。
 3年前、米海兵隊は古くなってしまった重輸送ヘリ CH-53E の新型モデル開発をスタートさせた。それが CH-53K であり、2011に初飛行の予定であった。ところが、その完成は遅れに遅れている。初飛行は3年以内には無いだろう。
 そして2015までに部隊配備されることもないだろう。
 海兵隊としては、 CH-53K計画のために MV-22 の予算を削られたくはないと考えている。
 しかし海兵隊内にも CH-53Kの支持者がいる。2009に海兵隊は、古くなった CH-53D を MV-22によってではなく、より安価なCH-53Kで更新すると決定した。
  CH-53K は単価が $27 million となる見込みであった。それは MV-22 の単価の三分の一だった。
 しかし完成が遅れると単価はハネ上がる。 CH-53K は 1機につき値段が$5 million 上がるだろう。
  それでも CH-53D を190機の CH-53Kで更新するとした場合は、MV-22の半分のコストで済むだろう。
 海兵隊のCH-46E (200機以上あり) と CH-53 A/D (約 70機) は、当初計画では348機の V-22 Osprey でリプレイスするつもりだった。
 が、 V-22 の量産が遅れているので、CH-53Kの見込みが増えてきた。
  CH-53K はオスプレイよりたくさんの荷物を運べる。 MV-22 はCH-53K の2倍の速さで巡航できる。海兵隊はこの速度を作戦上、重視している。
 ※超大型ジェット輸送機のハラから敵地上空で小型人員輸送ヘリをバラ撒いたらいいんじゃね?
  CH-53E はアフガンの高山でも重い物を運べるので貴重である。じっさい大活躍中なのだが、平均して製造から15年も経ており、飛行時間も累積平均3000時間で、ガタが来つつある。
 CH-53E は1時間飛行させるのに 44 man hours of maintenance を必要とする。それは金銭換算すると costs about $20,000 for each flight hourである。
  CH-53Eは金属疲労するまでに 6,000 時間飛ぶことができる。
  CH-53K は、CH-53Eよりも16%重い 42.3 tonsである。そして2倍の13.5 tonsを運搬できる。任務飛行時間あたりコストは半分である。
  CH-53K は飛行1時間あたりのコストを $10,000 に下げるつもりである。これに対してMV-22は $11,000 である。
 いまのペースだと海兵隊は2012から重輸送ヘリの減勢を迎えてしまう。
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 2010-5-2記事「Japan Builds First Foreign Base Since World War II」。
   日本政府はソマリアの北部国境にあるジブチに$40 millionかけて対海賊作戦の基地を建設する。WWII後、日本軍の海外基地建設はこれが最初となる。
 この海域を通航する全船舶の積荷の1割は日本向けの原料もしくは日本から輸出された商品である。
 基地の完成は10ヶ月後だろう。米軍の基地のすぐ近くに造成する。
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 WILLIAM MATTHEWS 記者による2010-5-3記事「Instant-Replay Intelligence?」
   フロリダの会社Harris が  Full-Motion Video Asset-Management Engine を提案。
 米空軍の UAV だけでも、いまや毎月 1,800 hours of video をあつめてくる。整理し切れない。
 これは 2007の3倍になっている。
 肝腎なのは15秒だけだったりする。それをどう切り出すか。
 そこにタグをつけてあとでリプレイできるようにすればいい。フットボールの生中継の技法から学べばいいのだ。タッチダウンのところにタグをつけておけばすぐにそこへ戻れるわけ。
 UAVビデオの metadata とは、 the date it was shot, altitude, location, time and possibly other data such as camera angles.である。
 たとえば、IEDが爆発した場所の近くにいたタイプのトラックを、全部、過去にさかのぼって捜索することが簡単にできるようになる。
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 2010-5-3の「Ray Mabus  U.S. Secretary of the Navy」へのインタビュー。
 米海軍のLCSの造船所は、どちらも、外国資本が入っていますよね。
 それから、 Northrop Grumman’s Ingalls shipyard in Mississippi はイージス艦をつくっているが、ここにたとえばBAEが資本参加して秘密を盗ったらどうするんですか?
 そのような仮定の質問には答えられない。わしがミシシッピ州知事だったとき、その種の仮定の質問に予測で答えるとトラブルを引き起こすだけだということを学んでいるのでね。仮定が現実になったら、そのときは、喜んで答えよう。
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 David A. Fulghum 記者の2010-4-30記事「ACC Looks At Possibilities For Future Weapons」。
 第五世代戦闘機は、「超音速巡航+ステルス」であった。
 2030に登場しそうな第六世代戦闘機は、 electronic attack ができるようになっているだろう。具体的には high-power microwave (HPM) pulses を用いる。
 無人と有人のどっちも追求する。なぜなら、The cost margin between manned and unmanned is now only about a 3-5% delta. だから。
 電波爆弾は、巡航ミサイルでも運ぶ。
 海兵隊はHPM兵器を車載にしてアフガンに持ち込もうとしている。
 一部屋の内部だけを、外部へのコラテラル無しでやっつけるには、手榴弾サイズで、破片ゼロという弾頭が適当だね。
 つまり毀害力を爆心から9フィート未満に収めたい。今ある爆弾は最低でも40フィートまでなぎ倒してしまう。
 爆弾をふつうの 250 lb. より小さくすれば、飛行機の負担も減り、より高速、高空を、より遠くまで飛べることにもなる。
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 APのCristian Salazar and Tom Hays 記者の2010-5-2記事「NYC device similar to Beirut barracks bomb」。
 タイムズスクウェアの爆弾はちょっと素人っぽいシロモノだった。
 自動車の中には、 three propane tanks, fireworks, two filled 5-gallon gasoline containers, and two clocks with batteries, electrical wire and other components が入っていた。
 犯人は自動発火に失敗したらしい。
 A T-shirt vendor and a handbag vendor が最初に警察に通報した。
  dark-colored Pathfinder〔という日産の自動車?〕から白煙が出ていた。
 その hazard lights は on だった。
 花火は、爆竹だったらしい。それは発火していた。
  propane tanks and the gasoline は車外から見える状態で置かれてた。
 警察のロボット・アームがSUVの窓を破壊して爆発物を外へ出した。
 ナンバーは Connecticut 州。license plate on the vehicle did not match up そのナンバープレートはニセモノだった。
 プロパンを使うのはイスラム・テロリストの手口ではないかと疑われている。
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  Mike Stark 記者の2010-5-4記事「Tests of dirigibles to use drones, missiles」。
 これからseveral yearsをかけて、Great Salt Lake北方のSnake Valley in Utah にて、軍用風船のテストをする。
 aerostats、すなわちレーダーを搭載し、操縦可能な、無人繋留気球。これを使って巡航ミサイルなどを早期警戒する。契約メーカーは、Raytheon Co., based in Waltham, Mass.
 昇騰高は1マイル。それで 100 miles 以上を360°みわたせる。1ヶ月間、浮かんでいられる。
 昨年、長さ 242 feet の気球を North Carolina で高度 3,000 feet でテストした。
 テストは 2013までやる。※3年くらいのスパンを「セベラル」というのか。
 軍はヘリウムをつめた飛行船を高度1万フィートで飛ばす計画もある。
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 Matthew Cox 記者の2010-5-2記事「New gear upgrades comms in war zone」。
   Warfighter Information Network-Tactical のテストがもうじき終わる。2013から部隊配備だ。いうならば、戦場のインターネット。
 基本は high-bandwidth, terrestrial radios だが、それが途切れるような地形では、バックアップとして、 lower-bandwidth satellite radios を用いる。
 この切り替えは全自動で行なわれるので、ネットワークから疎外されることはない。
 地上系への復帰も全自動である。そのときは衛星リンクは切られる。
 米陸軍は、すでに2004から、衛星系の低速ネットは実用している。こんどできるのは地上系の高速ネットなのだ。 それでvoice通信もできる。General Dynamics C4 Systems Inc. が担当する。
 2011年後半には部隊に。
 携帯電話は、そのインフラ(鉄塔など)が無い土地では役に立たない。しかしこの軍用システムは、まったく何のインフラもないところで機能する。
 軍はさらにその次のステップとして、航空機がこのインターネット通信環境を利用できるようにする。2016に実用化したい。
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 Erik Heinrich 記者の2010-5-2記事「Back to the Future: $100 Oil May Return Soon」。
 この夏までにはバレルあたりまた $100 になっちまうだろう。
  light crude の過去ピークは $147 であったが。
 発展途上国の需要が増える一方なので。
 米国の消費は省エネブームで抑制傾向だが、シナで著増中。ために世界全体では需給が逼迫。必然的にまた値上がりするのだ。
 ※たいへんな事態です。すぐに『「グリーン・ミリテク」が日本を生き返らせる!』を読み直しましょう。対策が書いてあります。