米国市販の爆竹には強力なものがあるだろうがジェリ缶は破れまい。

 まずABCニュースにRICHARD ESPOSITO, MICHAEL S. JAMES and DEAN SCHABNER記者が2010-5-2に載っけている記事「Times Square Car Bomber Got the Wrong Fertilizer」。
 5-1の未遂事件では、プロパンガスだけでなく、 100 pounds of fertilizerも積んでいたことが判明。
 しかしそれは、爆発しない種類の肥料であった。
 オクラホマシティを爆破したTimothy McVeighは ammonium nitrateを使ったが、NYCの未遂犯は、a metal gun locker(寸法は 55 × 32 inch )に一杯の、爆発しない肥料を8袋、入れて置いてあった。
 その中に fertilizer-like substance and an inverted【逆さにした】 pot with a “bird’s nest” of wires. ※これがよくわからない。針金が破片になることを期待したのだろうか?
 銃器ロッカーの隣には、3本のプロパン・ガス・タンク。
 プロパンガスのボンベの栓は開かれていなかった。
 車両は green Nissan Pathfinder
 また、 two five-gallon jerry cans of gasoline も。
 Attached to the propane tanks were M88 fireworks, some of which had gone off, but without igniting the gas.
 ※大型爆竹でプロパンのタンクやジェリ缶が破れると思っていたのか?
 Another alarm clock was wired to a can with up to 30 M88 firecrackers resting between the cans of gasoline.
 偽ナンバープレートは、 Connecticut junkyard から得たらしい。
  consumer-grade fireworks that you can buy in Pennsylvania and drive into New York. ※NY州では花火の規制が厳しいのか? 80年代のロックコンサートでシナ製の大型爆竹を投げて炸裂させる馬鹿な客が多く、ときどき前方の客が聴力を失ったりしていたものだ。たとえばレッドツェッペリンのライブでステアウェイトゥヘヴンのラスト直前のシーンとするところで「バン」と一発鳴っている音が入ってしまっていた。その頃日本では爆竹の1発分の薬量が0.1グラムからその半分くらいに行政指導で減らされていたと記憶する。薬量に関してはかなり野放しであった米国でも、その後、規制をしたのかもしれない。
 第一発見者の T-shirt vendorは Vietnam veteranであった。※ヒッピーの稀少な生き残りか?
 2007-6にロンドンで、類似の装置が仕掛けられ、爆発しなかったことがある。
 ※このチグハクさ、すなわち予習の浅さと実行の大胆さは、精神異常者を想像させます。
 関連して。
 Nathan Hodge記者の2010-5-3記事「How Not to Build a Car Bomb (Times Square Edition)」。
 じつは世界初の自動車爆弾は1920にウォール街で炸裂している。馬車にダイナマイトを満載して。36人以上死亡。※これはある証券会社の玄関前だったといいますから、株で大損した男が復讐したんでしょうな。
 米国で肥料を使った爆弾が使用された有名な例としては ammonium nitrate/fuel oil mixture of the sort that was used to level the Alfred P. Murrah Federal Building in Oklahoma City in 1995.
 今回に似ているのは 2007 case in Britain, where an Iraqi born in the United Kingdom attempted a car bomb attack on Glasgow airport.
 やはりガス・ボンベを用いたのだが、小さな爆燃が起きただけであった。
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 Warren Peace記者が星条旗新聞に2010-5-4に載っけている記事「Special Forces look to smoke jumpers for new parachutes」。
 あたらしい MC-6 parachute は、古い MC-1 型より機動性が向上。
 空中で操縦可能で、切手の上にでも正確に降りられる。しかも高山の稀薄な空気でも問題無し。
 これまでは1回降下をするとそのパラシュートを修繕するのに数時間を要した。新型は、1時間とかからない。
 降下速度が小さいので、より重い装備も携行できる。
 また6秒あれば360度回転できるくらい操縦容易。前方への水平移動速度は、10ノットである。
 ただし、ハンドルの効き過ぎる自動車のようなもので、ジャンパーはむしろ機動操作をゆっくり控え目にすることを覚えなくてはならない。
 米陸軍は、この MC-6 と同時の2009に、空中機動ができない T-11 という新型傘も導入。こちらは特殊任務用ではなく普通の空挺作戦用。古い T-10 を更新した。
 すでにイラクで12機のC-17輸送機からこの新型落下傘による一斉降下作戦を実施済み。※それだけ大量になれば空中機動などは空中接触の危険を生むだけなので、無用の機能なのだ。
 特殊作戦では一度に12人くらいしかジャンプしない。その場合は空中操縦が有用である。また、一人あたりの荷物も余計に必要になるのでMC-6が重宝。
 ペンタゴンは 27,000 セットのMC-6 parachutes を調達し、すでに 21,000 セットが2009年早々に兵隊の手に渡っている。
 しかしこちらの新型傘はまだ一度も実戦には投入されていない。
 米軍から旧型落下傘が一掃されるのは2014の予定。
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 2010-5-3の記事「German troops face pitched battles in Afghanistan as insurgency spreads」。
 ドイツ軍が2002に北部アフガン入りしてからすでに39 soldiers が殺されている。アフガンでは、独軍は、英軍の次に大きな分遣隊である。
 そもそもアフガン北部は比較的に安全な地域であるはずだった。ドイツ政府は、もっと危険な地域に行ってくれというNATOの要求を断った。
 だが北部のゲリラは、非パシュトゥーン族への浸透を成功させているらしい。タジクが支配的な北部アフガンでは、パシュトゥーンが最大勢力である。
 NATO軍司令官のマクリスタルは、あらたに5000人の米兵を9月までに在アフガンの独軍の指揮下に入れると言っている。さらに先週には、56機のヘリコプターを追加でそこに与えるとも。マクリスタルはドイツ語でも演説ができる男。
 Kunduz が争点の地区である。Latvia からロシア、カザフ、ウズベクを経由して北アフガンへ補給される物資がそこを通るからだ。
 地方政府も腐敗している。政治ボスが民兵に給与を支払っていない。
 そうなると民兵は勝手に住民から通行税を取り立て始める。
 2001以降、国連はこれら民兵の武装解除のために何百億ドルも投じてきているのだが……。
 タリバンは、まずそのシンパの説教師を、地方地区に送り込む。ついで、司令官たちが武器をもたずに乗り込み、ひそかに反政府ゲリラ機構を組織化。それから政府側要人に対するテロを開始し、要人を殺す様子をビデオで宣伝する。政府要人は腐っているから、支持はタリバンの方に集まる。
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 Rebecca Boyle 記者の2010-5-3記事「 Resurrection Researchers Recreate Woolly Mammoth Protein in Living Cell」。
  4万3000年前のものかもしれないシベリアのマンモスの骨からDNAを取り出し、それを E. coli bacteria cells の中で複製させる。
 この方法により、マンモスの血液ぐらいならば、なんとか再生できる。
 哺乳類の血中のヘモグロビンは、寒いと、酸素を細胞中へ配給する機能が低下する。
 ところがマンモスだけは血液が特殊進化し、極寒の状態でも酸素を配給できていたのだということが、この再生実験によってつきとめられた。
 マンモスはアフリカで誕生したのだが、途中でこの能力を獲得し、極地で生き延びられるように進化したのだ。
 ※逆にその能力が命取りになって絶滅しちまったのかもしれんだろ。
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 APの2010-5-1記事「U.S. Probes China Diplomat Arrest」。
 ヒューストン警察が、おかしなナンバープレートの車を止めようとしたら逃げたので追いかけ、駐車場でそのドライバーを引きずり出し、後ろ手に手錠をかけて留置場へブチ込んだ。
 そしたらそいつはシナ領事館の副総領事で、駐車場は領事館の駐車場であったというのでシナ外務省が怒りの声明。
 ナンバープレートは、 expired【満期失効】もしくは、欠落の状態であったらしい。※警察官は、あきらかにこいつが外交官とわかりつつ、憎たらしいのでちょっと痛めつけてやったという図が彷彿とするニュースで微笑ましい。それと、テロ予防対策として、米国の地方警察の装備するナンバー読み取り照合システムがかなり高性能化していることも想像できます。それにしてもなんで外交官ナンバーをつけておかなかったんだ、このシナ人は? ヒューストン警察をなめるんじゃねえ!
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 Eli Lake記者がワシントンタイムズに書いた記事「Clinton in struggle for Israel’s nuke secret」。
 イランとエジプトは本来はライバルだが、中東非核化決議案の国連提出については同盟国だ。この決議案はイスラエルの立場を非常に苦しくする。
 Israelは  one of the three countries in the world that has never signed the NPT. ※ちなみに他の2国はインドとパキスタン。北鮮はかつてはNPT国だったが実験直前に抜けた。イランは北鮮方式を考えている。
 イスラエルでは、新聞が「イスラエルは核武装している」と書くことは、法律違反となる。
 It is illegal in Israel for newspapers to print that the country has nuclear arms.
 1969 に President Nixon は Israeli Prime Minister Golda Meir に対して、米国はイスラエルがNPTにサインすることを求めないと約束した。代わりにメイア首相は、イスラエルが核武装していることは決して公言をしないと約束をした。このニクソンの古証文をオバマはコンファームしているらしい。※ちなみにそもそもイスラエルの核武装を手伝ったのはフランスであって、米国ではなかった。
 エジプトの決議案に向けた作業ペーパー(2010-3)は、NPT国に対して、次のことを求めている。イスラエルの核施設と核開発に関する各国の国家情報をすべて公開せよ、と。到底アメリカは受け入れられぬ。