◎「読書余論」 2013年3月25日配信号 の 内容予告

▼旅順市文華堂pub.『旅順の戦蹟』S11-1
 この写真集はすばらしい。
▼上田恭輔『旅順戦蹟秘話』原S3、S4repr.
 沈没艦船の位置図が詳細ですばらしい。
 永久堡塁のアーチトンネルのコンクリートの厚さは10呎近くある。
 営口の軍政署付の検疫医に、野口英世がいた。
▼井上晴樹『旅順虐殺事件』1995
▼防研史料『砲兵會記事』第2号、大7-4
▼防研史料『砲兵會記事』第13号、大10-2
▼防研史料『砲兵會記事』特号、大14-7
 日本軍のMGの故障について。
▼防研史料『砲兵會記事』ナンバー無し、大15-9
 ニッケル無しで砲身を造ったドイツはどうなったか。
▼防研史料『明治40年 陸軍兵器本廠歴史』
▼防研史料『明治41年 陸軍兵器本廠歴史』
▼防研史料『明治42年 陸軍兵器本廠歴史』
▼防研史料『明治43年 陸軍兵器本廠歴史』
▼『中央史学』第12号(H1-3)所収・坂和雄「砲術伝書に見る玉径〔に〕ついて」
▼防研史料『砲兵全書』S17-5
 S14-10-24改定砲兵操典を紹介している印刷物だが、「陸軍刑法」最新版と「陸軍懲罰令」の附録がむしろ役立つ。
▼防研史料『大戦後現われたる火砲と大威力機関銃』S11-12陸技本tr.
▼防研史料『昭和9年編纂 砲兵用 兵器教程附図』by陸軍教導学校
▼防研史料『昭和9年編纂 砲兵用 兵器学教程 附図』by陸軍教導学校〔箱54〕
▼金森久雄・他『高齢化社会の経済政策』1992
 難民や外人労働者をさいげんなく受け入れれば、その「保護」を名目として、外国から派兵される。
▼『エイジング事典』
 「バリアフリー」は1960’sの米国で、帰還廃兵への思いやりとして始まった。
▼『岩国市史』S32
 特に鳥羽伏見以降の吉川=岩国藩兵の活躍について。
▼大山柏『戊辰戦役史(上)』S43
▼『戊辰上野之戦争』M23
▼伊吹武太郎『歴史を変えた五日間 鳥羽伏見で勝因を探る』H7
 これは良いまとめ。
▼八木彬男[あやお]『明治の呉 及 呉海軍』S32
▼『横浜開港資料館紀要』12号(H6)
 中武 香奈美「幕末維新期の横浜英仏駐屯軍の実態とその影響――イギリス軍を中心に」
▼上田純雄『岩国人物誌』S45
▼大岡昇『郷土岩国のあゆみ』S49
 この本に日新隊は出てこない。
▼『増補 防長人物誌』原S8、S59復刻
▼陸軍軍医団『軍医団雑誌』No.318(S14-11-10)
 ノモンハンについての検閲無しの貴重な証言が満載である。ある意味傍観者の軍医が見たままを語っているので。
▼陸軍軍医団『軍医団雑誌』No.319(S14-12-1)
 戦場心理では、鉄帽に弾が跳ね返ったときでも「やられた」と感ずる。
▼『六合雑誌』32巻11号(1912-11月号)
 乃木大将の上書はともあれ、寺内〔首相〕、宮相、田中義一等の諸氏に対する遺書の内容が公表されないのはおかしいだろ、と。
▼『山本七平全対話 5』1984-12
▼『山本七平全対話 8』1984-12
 つか・こうへいは、「だまされた、だまされたといってた奴に、われわれはまただまされた」といい、それがウケる。
▼防研史料『「戦訓」 航空基地急速設営ニ対スル機械力利用所見』byニューギニア ワクデ基地 仮称103設営隊長、S18-3-31
▼『偕行社記事 No.279』M34-12
▼『偕行社記事 No282.』M35-2
▼『偕行社記事 No.284』M35-3
▼『偕行社記事 No.233』M33-1
▼横森直行『提督角田覚治の沈黙 一航艦司令長官テニアンに死す』光人社S63-5
 角田の評伝は、これ以前には無しという。
▼中山太郎『未来の日本を創るのは君だ! 15歳からの憲法改正論』2008-11
▼中山太郎『実録 憲法改正国民投票への道』2008-11
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 「読書余論」は、主に軍事系の古本を、兵頭が注目した一斑の摘記や読書メモによって紹介し、他では読めないコメントも附しているものです。(配信されるファイルはPDFスタイルです。)
 あまりに多すぎる過去の情報量の中から「兵頭はここは珍しいと思いました」というポイントだけ要約しました。
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