MIL短報【2013-6-26作文】

一。
 Ellen Nakashima and Greg Miller 記者による2013-6-24記事「U.S. worried about security of files Snowden is thought to have」。
  スノーデンの支援に奮闘しているウィキリークスは、スノーデンは中共にもロシアにも秘密文書のコピーは手渡していないと強調した。
 そしてウィキリークスはスノーデンの文書にもアクセスしたいと希望している。
 ※亡命を決意した段階であらゆる情報をどこかにストアして海外に持ち出せるように準備したことは当然に想像されるよね。日本でNSAに協力していた「機関」はその構成員の名簿がぜ~んぶバラされることになりやすぜ。個人情報とともにね。こういうことがあるから日本の警察は内閣に秘密情報を見せたりしない。お利口です。秘密を共有する人物が一人増えるだけで、その秘密はもう壁新聞で張り出されたと同じだと覚悟しとくのが斯界の教養だ。
 すでに英紙『ガーディアン』のコラムニストの Glenn Greenwald は、スノーデン提供情報にもとづく記事を連載し始めている。次に何が飛び出すか、皆、戦戦兢兢だ。尚、米国ではWP紙が、英のガーディアンとこのテーマでの提携関係にある。
 しかしグリーンウォルドは請合う。スノーデンはすべてをバラして合衆国の諜報資産を壊滅させるようなマネはしませんよ。
 NSAのプリズムは、すべての人の電気通信の発信元と着信先、その通話時刻や通話時間や通話回数をモニターしている。内容は調べない。しかし、テロ関係者と頻繁に長時間連絡をとりあっているような通信者がソフトウェアで浮かび上がれば、こんどはその通信内容の精査にかかる。
 ※今日のメモリーの性能向上と値下がり趨勢により、全世界の通信内容を全部傍聴して記録し続けることは、NSAには不可能ではない。その記録を、あとから仔細に調査することができるはずである。
 米国政府の元情報関係職員だった人いわく。持ち出したデバイスはハードディスクでしょう。それがシナ人に一回渡されてコピーを取らせたとしたら、すべておしまいです。シナ人がそれを得たとすれば、今はロシア人も同じモノを得ていますな。
 スノーデンはラップトップを持っていたろう。その中にもHDがある。ウィキリークスのアサンジによると、そのラップトップは旅行の前に、親しいジャーナリストたちの機関に預けられたと。
 ※朝永三十郎は大正5年の『近世に於ける「我」の自覚史』でこう書いた。――今次戦争(WWI)ではどの国も、自己を弁護し他を責めるのにあたり、常に正義・人道の如き善の理想に訴えた。それを偽善と呼ぶか? 「偽善の行なはるゝといふことが頓て善の力を示すではないか。善に力のないところに偽善の必要はないではないか」。
二。
 Randal Yakey 記者による2013-6-25記事「Hawkeye III data transfer system helps Marines」。
  この記事は、米海軍の双発艦上早期警戒機ホークアイとは関係ない。
 民間の、滞空時間の長い安価な飛行機にも搭載できる、無線中継装置。その通信機の名前が「ホークアイIIIライト」なのだ。
 海兵隊の広域通信中継用に、商用衛星の周波数帯をふつう通りの感覚で、海兵隊が専用回線として、地球のどこでも使える。
 衛星を使わずに、安価に、飛行機が空中中継局となって、最前線の海兵隊部隊と、はるか後方の海兵隊司令部を、データリンクしてくれるのだ。
 これを使った通信訓練は5月からもう始められている。
 「ホークアイ3ライト」は単価 $400,000 のシステムだ。
 米軍は衛星通信にかなり依存しているが、軍専用の回線だけでなく、民間回線も借り上げている。しかし地球のどこかで大災害などが起きると、この回線は混雑して通信速度が落ちてしまう。
 「ホークアイ3ライト」ならこの問題が無い。
 「ホークアイ3ライト」は、民間衛星通信や民間放送衛星と同じ周波数帯も送信したり受信したりできるから便利である。
 装置の重さは200ポンド強。機内のどこでも、小さなスペースに押し込める。専従操作員は、たった2名で可い。
 ※ストラテジーページによると中共はアフリカ各地の専制政府に総額 $13 billion もの事実上の賄賂を渡して原油を掘らせて貰っているのだそうだ。ヤク中患者がクスリ買いたさに金額を忘れるのと同じ飢渇発狂症状。よほど困っちまってるのね。現地作業員はいっさい使わないでシナ人だけで掘り且つ運ぶというのがシナ流。同時に、商人もドッと入り込んで、その国のマーケットをチープなシナ製品で席捲してしまう。ネオ・コロニアリズムだと。
三。
 お知らせ。
  7月20日の「函館未来塾」のミニ講演は、同塾のメンバーのお知り合いの人しか呼べないイベントだそうです。
 という次第で今回は、一般の方々へのご案内をいたしません。
 申し訳アリマセン。