サポナリア・オフィシナリスの種は確かに発芽しにくい

 「こぼれ種で増える」という事典の説明と、「初心者には発芽させられない」というショップのエクスキューズと、どっちが正しいのか?
 実験してみた。
 サカタのジフィーセブン×8基に市販のソープワートの種を2粒づつ播く。これなら発芽は楽勝だろうと思っていたら、10日経っても兆候が無い。透明のバックルコンテナ内に並べて湿度100%を維持したのが原因なのか? それとも室温が夜間は10度まで下がるのが原因なのか……。たぶん後者と見当をつける。
 次に(数日遅れて並行実験す)、百均の12cmプラ鉢に、ツルハドラッグの198円土を無造作に入れ十二分に潅水したものに7粒バラ播きして薄く覆土し、早朝5時から電照(電球色ネオボール)、昼は南面したガラス窓内側に置き、夕刻から夜は21時まで電照というパターンで試す。
 2個のタネが、5日目くらいで出芽した。昼の最高室温は22度くらいだったはずだ。
 もっかの仮説。
 夏に開花する多年草が、「こぼれ種で増える」と事典で解説されている場合、それは、昼夜の地温が夏の温度であるからだ。その夏場のリアルな地温を再現してやらない限り、屋内実験での発芽成績が悪いのは、ありそうなことだ。