別宮暖朗先生の新著『第1次大戦陸戦史』

 並木書房さんから見本を頂戴しました。350ページ、2700円+税です。
 小生はいま、7月刊行に向けた『私版 国防白書(仮)』の執筆中であるために、急に全文を通読することができません。
 ですので概容のご紹介になります。
 本書は、巻末に、手間のかかった「索引」がついています。初学者が、第一次大戦の陸戦の経過を知りたいとき、年表よりも詳しい参考書として、役立てやすいでしょう。
 第一次世界大戦勃発100周年は、欧州ではちょっとしたイベントです。日本でもそれに合わせた書籍がどこかから一、二、刊行されようとは思ってましたが、ここに別宮暖朗先生のあたらしい書き下ろしの通史が間に合ったとは、慶賀の至りと存じます。
 「別宮節」の健在をこのような形で確認できることは、われわれにとって、なにか心強くなる福音じゃないでしょうか。
 ついでに自己宣伝もしときますね。第一次大戦中の英独「封鎖戦」通史は、小著『兵頭二十八の農業安保論』の中に詳述されています。総力戦というものを理解するためにも、これはぜひ、併せてお読みください。