IS、こんどはとても人道的な大量斬首法を発明す。

 Hamza Hendawi, Qassim Abdul-Zahra and Bassem Mroue記者による2015-7-8記事「A secret to Islamic State’s success: Shock troops who fight to the death」。
 どうもこの世界には、死にたくて仕方のない青年があり余っているらしい。彼らは続々とシリアやイラクに吸引され、そこでISによって、有り難く、死に処を賜っているようなのだ。
 この必死隊はISの中でも青いバンダナを巻いているので識別される。「勝利か殉教か」と叫び、退却しないことを揚言し、じっさい、陣地防禦の際には、自爆ベルトを巻いて布陣する。
 最近のISは、砂嵐に乗じた攻撃をしかけてくるし、椰子の樹上にみずからを縛着しての狙撃もやらかす。
 先月、コバニ市のクルド族自衛隊は苦戦した。ISの集中的自爆車両攻撃は、最初から死に処を与えられることだけを欲しているIS志願者があとからあとから供給されていることを示している。過去の別の記事によると、こうした車両特攻自爆は、爆薬の量が多く、炸裂が派手であり、多くの人を巻き込むので、何の戦闘スキルもない自殺志願者としては、歩行自爆を命ぜられるよりも満足度が高いらしい。
 ISの下級指揮官にはかなりの作戦裁量権が与えられている。
 脱走と、歩哨の居眠りは、その場で処刑されている。
 首切りビデオも大衆に飽きられたので、こんどは、複数人の捕虜の頸に一本の導爆線をぐるぐる巻いて、一度にはぜさせるという新趣向を公開した。
 ※導火線と違って導爆線は超音速で燃える。つまり爆発する細紐である。ただし起爆は雷管を使わねばならない。
 イラクからシリアにかけてのIS戦士は、総勢で、4万5千人(プラマイ1万5千人)じゃないかと見積もられている。それっぱかりの敵を、イラクの政府軍は鎮定できないのである。
 ISは、高性能な無線機も使っている。それが傍聴されているとわかると、それを利用してわざと偽情報を流すまでになった。
 次。ストラテジーペイジの2015-7-8記事より。
 オランダの海兵隊が、「7.62㎜×35」実包を採用した。世界のまともな軍隊としては初である。
 この弾薬は、NATO弾である5.56ミリ実包を使用する小銃の、ただ銃身と薬室を交換するだけで、すぐ使用できる。
 弾倉すら、変更の必要はない。なぜなら、実包の全長や薬莢の太さを、5.56ミリNATO弾と同じにしてあるからだ。
 ちなみにAK-47の実包は「7.62×39」であった。「7.62×35」がいかにコンパクトか、わかるであろう。
 1990年代初めに開発された「7.62×35」実包の初速は、なんと、亜音速。したがってショックウェイヴを発生しないので、サイレンサーをとりつけると、射程100mまで有効な、理想的な無音狙撃銃になる。
 無駄な貫通力がないので、警察用としても最適である。
 以下、私見。
 中共の崩壊が目前に迫っている。
 中共軍は、なんとか外国軍から先に発砲させることで戦争をおっ始め、軍事予算が削られてシナ人民の社会保障費に充当される事態を回避しようと欲している。この目的のために、得意のサイバーを使った過激な挑発がこれからエスカレートするはずだ。
 このサイバー・ゲリラ攻撃に、オバマ政権が、先に北鮮に対して実行したような「サイバー膺懲」を加えたときが、ひとつの危機のヤマである。その膺懲に便乗して、シナ政府がムチャクチャな責任転嫁発表をするだろう。そこから先の展開は、過去の拙著を見て欲しい。
 今から日本が至急に準備しなければならないモノ。洋上を日本にむかってやってくるおびただしい大陸&半島人の「流民」を、洋上で掬い取って直接、大陸まで還送してしまえる船舶。これが大量に必要である。あるいは、「ロボット曳船」。漂流ボートに結びつけてやれば、そのまま自走してシナ大陸に向かってくれる。それでも押し寄せてくる流民対策として、「福島県に“長期収容所”を造る」とアナウンスすることも有効かもしれない。