この調子だと、プーチンは暗殺されるだろう。バルト沿岸国と黒海沿岸国の「第五列」が無力で、ロシア軍から第三次欧州大戦を起こすしかないと決まれば。

 ストラテジーペイジの2015-7-17 記事「Special Operations: SAS Has Gone Gurkha」。
 最近あきらかにされた事実。英軍のSASは、数十名ものグルカ兵を、SASに編入させていた。
 SASが高く買うのは、ネパール人がウルドゥ語を使えることである。ウルドゥ語は、パキスタンとアフガニスタンの国境一帯からネパールにかけて広く通用する。
 且つまた、顔かたちから、パキスタン人やアフガン人に変装して潜入し易い。
 近代世界のコマンドーの魁であるSASは超エリートであり、現在、たったの300人未満しか実働していないと言われる。グルカ兵が少数ながらSAS員として採用され始めたのは「セベラルイヤーズ」前であった。
 特殊部隊はそもそも「外人兵」となじまない。だから英国市民権の無いネパール人を混ぜたということは、世界標準から見ると異常に映る。
 しかしグルカ兵はしっかりした英語を話すことができ、昔から英軍の兵器に習熟してきた。
 げんざい3500人のグルカ兵が英陸軍に雇われている。ネパール人にとって、英軍グルカ兵部隊に採用されることは、「就職勝ち組」に入ったことだと思われている。
 英軍の給与は、ネパール住民の平均サラリーの30倍以上に相当するのだ。
 英軍に採用されることに失敗したネパール人は、次に、インド陸軍内のグルカ兵部隊に応募する。こちらは人数枠は10倍なるも、俸給は英軍の十分の一程度でしかない。それでもネパール標準の数倍であって、実家にも近いというメリットも捨て難い。※インド軍はヒマラヤ国境の向こう側の偵察をネパール兵にさせているのか。
 SASが、本格的にグルカを編入しようと決意した、その最初の採用テストで、50人のグルカ兵が試練に挑み、12人が過酷なスクリーニングをパスしたという。これは驚異的な合格率だった。英陸軍やロイヤルマリンズから志願した英人兵では、ここまで合格できないという。
 歴史のおさらい。ネパールは、英国に征服されたことは一度もない。しかしインドを征服した英国軍と19世紀に戦闘になって、その抗争の手打ちがなされて以降は、ネパールの諸部族は英軍のインド支配のための「傭兵提供元」になった。
 過去、英軍のために出征戦闘したグルカ兵たちは延べ50万人以上を数え、その約1割が戦死している。ほとんどは、二度の世界大戦中である。
 英陸軍の退役軍人恩給は年額12000ドルである。同額が、グルカの除隊者(15年以上精勤すると資格を得る)にも支払われている。かたや、ネパール人の平均年収は200ドルである。
 英陸軍を除隊した後もヒマラヤに戻らずに、英本国でボディガードに雇われるネパール人も多い。
 英国内のPMC(私的戦争会社)もグルカ除隊兵を雇用しており、彼らはとっくにイラクやアフガニスタンへも派遣されている。
 ※特殊部隊は映画『ランボー』のような「ワンマンアーミー」とはまるで違う。主任務は「変装潜入」や「現地人とのコラボ」であり、それは日本の「特戦隊」とて同じである。ただ、今までは自衛隊の特戦隊は、沖縄に上がってきたシナ軍の中にまぎれこんでその動静をイリジウム携帯で本隊に報告するという活動想定をしてきたが、これからはフィリピン南部やボルネオでの活動を想定しなければならない。さすがにアメリカ様も「海南島へ潜入せよ」とは言わんだろう。でも「旅行」はしているはずだよね。「武者修行」として。
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 Anna M. Tinsley記者による2015-7-17 記事「’79 Iran hostage: Nuclear deal ‘will prove to be a failure’」。
 1979年のテヘラン米国大使館員52人人質事件で、444日間も虜囚監禁された体験者、Rick Kupke は語る。
 「中東の国家とのどのような取極めも、大きな誤りである(Making a deal ―― any kind of deal ―― with the Middle East country could be a big mistake.)」。
 ※特亜の国家とのどのような合意・協定も、大きな誤りである。
 この事件では賊徒の目的は、米国へ逃亡したパーレビ国王の身柄であった。パーレビは1980にエジプトで死ぬ。レーガンがホワイトハウスに入った1981-1-20に人質は解放された。
 ※レーガンがホワイトハウスに入ってただちに命令を下した作戦のひとつが、FON(Freedom of Navigation)である。すなわちシドラ湾内は領海13海里以遠でも全部リビアの領海だと宣言したカダフィに教訓を与えるための「第1次シドラ湾事件」だ。まず艦上対潜機のS-3A「ヴァイキング」を湾内で「競馬場周回」飛行させて「囮」とし、それを撃墜しようとかかってきたスホイ22×2機を、CAPのトムキャット×2機がサイドワインダーで撃墜した。このとき米海軍機は「自衛の状況になるのを待て」というROEをキッチリと守っている。その詳細は英文検索すると全部出てくるから省く(当時のヴァイキングには自機防衛用のECMすらついておらず、500フィートまで急降下しながらの、まさに命懸けの北方避退となったらしい。総合空戦指揮はもちろんE-2Cが取っていた)。中共のようなキチガイ国に対してFONをするかしないかは、そのときの米大統領次第である。カダフィの領海宣言は1973からなされていた。末期ニクソンはFONどころじゃなかったのだろう。共和党のフォードも、それをしないでいた。だったらヘタレのカーターに何もできたはずもなく、レーガンの登場まで、誰もカダフィの領海化宣言にチャレンジする西側国(海軍)はなかったのである。オバマの側近の影の大将軍スーザン・ライスにはシナと戦争する気などこれっぽっちもない。スプラトリーで米海軍がFONをやれるかどうかは、きわめて疑問だと思う。いわんや、腐れ資金で弱みを握られているヒラリー如きに何が出来よう。中共はアジア人がアメリカ抜きで始末しなければならない。機雷を供与せよ。フィリピン政府に。
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 ストラテジーペイジの2015-7-15 記事「Russia Looking To Escape The 1950s」。
 ロシアは6月に、次期制式拳銃を公表した。PL-14レベデフ拳銃という。設計者の名がレベデフなのだ。
 15発弾倉のセミオートマチック。薬室内に薬莢が入っているかどうかを表示してくれる機能がついている。
 タマは9×19mm、タマ抜きの重さ0.8kg、全長220mm、バレルは5インチ。
 ※イラン制裁解除の流れは、巨視的には、「プーチン潰し」でもある。イランが堂々と原油供給者として復活するので、これで長期にわたって国際油価/ガス価は低迷することが確定した。