「ここは俺の駐車場です」

 Zachary Keck記者による2015-8-3記事「America Holds Massive Anti-Drone Drills」。
 七月二十六日から八月七日まで、米軍は「ブラックダート」演習を本土で実施中。
 ホンモノの無人機を実弾で迎撃する。四軍合同で毎年一回やっている演習だ。
 場所は加州のヴェンチュラカウンティ基地。主宰はJIAMDO(四軍合同防空機構)。
 ブラックダートは過去13回やってきたが、敵国が米軍の無人機対策を知ってしまうのは困るので非公開だった。しかし14回目の今回はマスコミに公開。
ことしは「グループ1」のドローン、すなわち重さ20ポンド未満で高度1200フィート以下のちっこいやつに特に焦点を当てている。いうまでもなく、年頭に酔っ払いの趣味男がホワイトハウスにそのタイプのドローンを墜落させたからだ。
 いろいろなメーカーが、自社考案の対ドローン新兵器をPRするチャンスにもなっている。
 次。同じ記者による2015-8-4記事「America Sends Advanced Submarine to Strategic Philippine Base」。
 ロサンゼルス級の最新鋭の魚雷戦型原潜SSN721『シカゴ』が比島のスビック湾に8-3に入港した。水中排水量7000トン。
 『シカゴ』は背中に多数の巡航ミサイル垂直発射チューブを設けた、このクラスで最初の艦である。(いままではSSBN改造の4隻しかなかった。こいつはSSNのバージョン。)
 乗員は170名である。
 SSNはSSBNと違って、約半年の任務中に何度か浮上して寄港もする。『シカゴ』は本拠地がグァム島のアプラ湾軍港なのだが、今年は既にシンガポールのチャンギ港に3月に寄港した。
 ※中共に対するプレゼンス誇示にもなっている。これがオハイオ級のSSBNだと、米本国の軍港を出航してから70日間、もぐりっぱなし。途中で寄港のため浮上するようなことはしないで、90日以内にもとの軍港まで戻ってくる。
 スビック湾から120マイル西にはスカボロー礁があり、シナ軍はそこに人工島を造成して軍事基地化する工事を進めている。
 次。ストラテジーペイジの2015-8-4記事「Special Operations: Not A Laser Saber But Close Enough」。
 米特殊部隊の七つ道具のひとつが、ポータブルな「TEC(熱溶融切断)トーチ」である。
 使い捨てのカートリッヂの中にテルミット剤が入っていて、「焼き切り」作業に使うことができる。
 2分あれば、厚さ18mmの鋼板に孔を開けられる。
 TECトーチの重さは450グラムでその半分は使い捨てカートリッヂの重さ。道具としての全長は33センチ、カートリッヂ径は径38.1ミリである。
 その改良型の「プレート・ペネトレーター」は、厚さ12.7ミリの鋼板に径8.9ミリの孔を2分で穿てる。酸化剤が内蔵されているから水中でも使用可。よってシールズも携行する。
 もっと強力な改良型も開発中。それは径50ミリの鋼棒を切断したり、厚さ32ミリの鋼板を穿孔できる。
 TECトーチの単価は約1000ドルである。キットにはカートリッヂ4本と保護手袋、取説DVDなども付属。