「読書余論」 2015年9月25日配信号 の 内容予告

▼防研史料 『爆撃・雷撃に関する研究資料 その1』
▼防研史料 『爆撃・雷撃に関する研究資料 その2』
▼防研史料 『陸軍航空本部技術部部員 木村昇少佐資料 一』
▼防研史料 『木村昇少佐資料 二』
 陸軍の正木博が海軍の静爆試験の結果を聞いたのをS19-7-11にまとめた。米正規空母を1発で撃沈するには、1トン~800kg爆弾ならば、「水中爆発」しか可能性はない。1トン爆装の「キ48」=九九双軽の「棄身戦法」による艦船攻撃が考えられる、とする。
▼防研史料 『特殊考案ニ関スル懇談計画』陸航本 S18-1~S19-1
 南部麒次郎の空対地掃射用の機関砲の案。
▼防研史料 『航空器材,調査研究資料』S8~S11
 S6時点で日本の貨物船のクレーンは平均3.25トンしか吊れなかった。
 関東軍 野戦兵器廠で調べた拳銃全種類。
▼防研史料 『航空兵器集積現況表』第47航空地区司令部 S20-9-20
▼防研史料 岩倉少佐『諸元表 綴』
 陸軍機を「と号」機にするときの爆装標準一覧表。2式戦2型が最弱で、250kg爆弾1発しか吊るせなかった。
▼防研史料 『陸軍航空器材関係資料』
▼防研史料 『飛行機、発動機、銃砲弾薬 諸元表』航本・土井少佐
 空中爆弾や、空中阻塞弾など。
▼防研史料 『次期兵器研究方針基礎要綱に関する意見』浜松陸軍飛行学校 S16-11-18
▼防研史料 『海軍航空本部詳報(部内限)』S18-1-7~S18-12-30
 S18-1-30令達。零戦21型に3.5リッターの酸素壜を1ヶ増設して3個とし、高高度空戦能力を増大させる。
▼防研史料 『海軍航空本部報(部内限)』S19-1-8~S19-5-12
▼防研史料 『海軍航空技術廠々報』S16-3-3~S16-6-30
▼防研史料 『海軍航空技術廠々報』S17-1-6~S17-6-27
 S17-2-12、「飛行機 雷爆撃兵装 急転換 対策研究」開催。
▼防研史料 『海軍航空技術廠々報』S18-7-1~S18-12-30
▼防研史料 『海軍航空技術廠廠報』S19-1-5~S19-7-18
 S19-5-27、「ラグIII」の 木製主翼 調査。
▼防研史料 『海軍航空技術廠廠報 号外』S19-1-3~S19-7-11
▼防研史料 『第一海軍航空廠廠報』S18-4-5~S18-12-6
▼中田万之助『徳川氏刑法』M21
 イレズミは、3日経って固定してから放つ。
▼土肥一夫・監修『海軍 第九巻 駆逐艦 海防艦 水雷艇 哨戒艇』S56-9
 駆逐艦は、なんでも屋として、掃海にも駆使された。S17-4に、2隻が並航して曳航する「大掃海具3号」を深度12mに調定してマラッカ海峡を突破し、空母を先導した。
 WWIで地中海に派遣された日本の駆逐艦1隻で海から拾える人員のMaxは1500人だった。
 地中海はとにかく潮流がないので、推測と天測とがピッタリ合ってくれる。岸に至るまで深く、暗礁がない。
 ※今回は前半まで。後半は来月。
▼経済雑誌社pub.『国史大系第十六巻 今昔物語』M34 つゞき
 「皆殺し」という表現は、囲碁用語であったこと。
 ※今回は巻24のおわりまで。来月は巻第25から。
▼中江克己『江戸のスーパー科学者列伝』2013-8
▼ヨーゼフ・マルティン・バウアー著、平野純一tr.『我が足を信じて ――極寒のシベリアを脱出、故国に生還した男の物語』2014-2
 フォレルは、ベーリング海峡に面するデジニョフ岬から脱出して、チタ、イルクーツク、セミパラチンスク経由、カスピ海の西岸を南下してイランに逃れ、トルコ、ギリシャ、イタリア経由で戻ったと言っている。
 夏はすぐ川幅が広がる。渡るまで何ヶ月も待つ。ここでは、急ぐやつは決して遠くへは行けない。
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 「読書余論」は、主に軍事系の古本を、兵頭が注目した一斑の摘記や読書メモによって紹介し、他では読めないコメントも附しているものです。
 あまりに多すぎる過去の情報量の中から「兵頭はここは珍しいと思いました」というポイントだけ要約しました。
 大きな図書館に毎日通えない人も、最低費用で、過去の軍事知識のマニアックな勘所に触れることが可能です。
 また、ミリタリーしか読んで来なかった人には、他分野の情報が、何ほどか有益かもしれません。
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