米国人も、「儒教圏人のイヤガラセ体質」というものが、だんだんに肌で理解できてきただろう。

 Missy Ryan 記者による2015-9-4記事「Chinese naval ships came within 12 nautical miles of American soil」。
 日本海で露軍と合同演習していたシナ艦5隻がそのまま移動してアリューシャン列島を横切ってベーリング海に入った。
 横切るときに米国の領海12海里内に入った。これは国際法で認められている無害航行である。
 たとえばホルムズ海峡の両岸はイランである。幅は24海里もないので、船は必ずイラン領海を通過するしかない。だが国際法によって国際海峡と認められているから、無害通航ならば外国軍艦がそこを通過してもOKなのである。
 ※はずかしながらホルムズ海峡の南岸はUAE領ではなくイラン領なのであると、ほんじつただいま、承知した。
 駆逐艦3、揚陸艦1、補給艦1からなる艦隊は、シナに戻りつつあるところである。おそらく米原潜がずっと追尾監視している。
 シナ艦隊の領海横切りは、『ウォールストリートジャーナル』が第一報である。※この記事はWP。
 FOXニュースによれば、アラスカを訪れていたオバマ大統領は、気候変動の強調だけでなく、議会に砕氷船の増強も注文しているところである。ロシアの北極海支配をゆるさないため。
 ※このようにアラスカ沖に中共海軍の水上艦がうろつくのが恒常化すれば、北京にはもうひとつのオプションが増える。すなわち、口ばかりで永遠に実行は不可能なSSBNパトロールの代わりに、水上艦に新型の核弾頭付きの大気圏外巡航ミサイル(大気圏内だと高速と長射程は両立せず、簡単に撃墜されてしまうが、圏外なら両立して東部大都市にも届く)を搭載して、対米SLBMの代用にすることだ。水上艦に核弾道弾を搭載することは米ソがはやばやと禁じているので、中共もそれはやりにくい。しかし大気圏外巡航ミサイルならば、その前例に縛られなくて済む。
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 Ishaan Tharoor記者による2015-9-4記事「The Arab world’s wealthiest nations are doing next to nothing for Syria’s refugees」。
 サウジはなぜシリアからの大量難民を助けてやらねえんだ?
 国際アムネスティは公表している。カタールも、UAEも、クウェートも、オマーンも、バーレーンも、1人のシリア難民をも助けていないと。
 特にUAEはこれまで外国人多数を移民させているのに、どうしたことなんだ?
 そもそも、サウジ、カタール、UAE、クウェートは、シリアの反政府ゲリラを資金面で応援してきたという証拠がある。なにをしらばっくれているんだ? この難民の発生に、彼らは歴然と責任があるじゃないか。
 これらGCC諸国は一国として、1951の国連難民条約に署名していない。
 だからこれらの国にシリア難民が入国するためにはヴィザが必要になるのである。シリア難民をヴィザなしで受け入れてくれるアラブの国は、アルジェリア、モーリタニア、スーダン、イエメンだが、シリアからのがれてわざわざ住みたい地域かは………。
 サウジの役所は毎年、数百万人ものメッカ巡礼者を入国させたり出国させたりしており、どれほど多数の外国人をも余裕で捌く力量がある。しかし、難民を受け入れると国内失業率が上昇するという理由で、彼らシリア人を拒否しているのである。
 次。
 『朝雲』#3174にて、平成28年度概算要求を承知す。
 米国の無人機対処演習BLACKBIRDに参加するならば、試作の国産兵器を何か持ち込まないと、格好悪いよね。期待しましょう。
 ちなみにISはシナ製の「ファントム3」を大量使用しはじめたみたいだ。