もし「米支核軍備管理」条約交渉が始まれば、戦前のロンドン条約会議と類似したパターンにより、シナ人の反米感情が昂進するだろう。

 Kyle Mizokami記者による2015-9-21記事「Germany’s Got a 4-Barrel Laser Gatling Gun」。
  ロンドンの兵器市にライメタル社が、高エネルギー・レーザー(HEL)による対「低空&低速&小型=Low Slow Small 目標」(主として小型ドローンだが、迫撃砲弾にも対応可)用の防空システムを呈示した。ルビー・レーザーの光束を2~5本、空中の1点に集束させ、それによってまず敵目標のセンサーを眩惑し、次いで、撃破する。これを使えば、巨大スポーツ・スタジアムに爆弾を抱えてテロ特攻しようとしてくるドローンを防ぐことができる。
 もちろん、敵機の移動にあわせて集束焦点も追随して行く。
 この集光攻撃を「スーパーインポジション」と称す。
 この「多砲身レーザー砲」は発射直前まで「蓋」をしておかなくてはならない。というのもレンズに小さな水滴(霧の飛沫のようなもの)が附着すると光束が拡散してしまい、てきめんに威力がなくなるからだ。この現象を「ブルーミング」という。
 1門のHELは、出力20キロワットである。
 スーパーインポジション法を使えば、レーザー砲の威力の上限はなくなるわけである。2門ならば40キロワット。10門なら200キロワットが目標を襲う。
 ラ社の実験では、たった30キロワットのレーザー集光でも、82ミリ迫撃砲弾を射距離1000mにて爆破してしまうことができた。
 ※人の目に有害であることが知れ渡っているルビーレーザーを敢えて選ぶとは、ドイツ人は精神構造がおかしいのではないか?
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 Karla Adam記者による2015-9-21記事「Report sheds light on Islamic State defectors」。
   過去700人のアラブ系英国人がISに加わろうと出国したが、うち半分は、幻滅してまた英国に戻ってきた。そこから貴重な情報が取れている。
 彼らの怒っていること。ISはスンニ帝国をつくると標榜していながら、じっさいにはスンニ派の弱者からも搾取の限りを尽している。
 もうひとつ。かれらが現地で与えられた戦場勤務は、非常に退屈なものであった。それにがっかりした。
 ほとんどのIS占領下の街には電力が供給されていない。とても「パラダイス」とは言い難い。
  ※IS占領下のシリア東部のラッカとつながっているエリアだけは、ラッカの火力発電所のおかげで、夜でも町に光があるという。つまりラッカにはどこからか燃料が供給されているわけだ。かたや、かつて殷賑をきわめたイラクのモスルは真っ暗である。
 豪華な自動車を貰って優雅に暮らせるというISのプロパガンダ・ビデオを信じて出かけた阿呆も、すぐに自分が馬鹿だったと悟った。
 大量処刑や大量レイプを手伝えといわれて、これに加わったら、あとでどこかの法廷で訴追されるのは確実だと察して逃げてきたイラク人もいる。
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 Martyn Williams記者による2015-9-21記事「Marines test Google’s latest military robot」。
   ボストンダイナミクス社のビッグドッグの最終進化バージョンを「スポット」と号している。BD社じたい、げんざいではグーグル社に株式を支配されている傘下企業だが。
 スポット君は、自重70kg。電動で、4足は油圧サーボで動く。無線により、兵隊から距離500mまで離れられる。
 海兵隊が、今、クァンティコ基地でテスト中だ。
 旧作の「LS3」や「Big Dog」と比較してこの「Spot」はより静かであり、かつ、柔軟敏捷に動ける。
 グーグル無人車が採用しているライダー(光レーダー)の類似品をスポットは搭載し、周辺環境を読める。
 過去、米軍は、こうしたロボットの使い道は、人造パックミュール(荷駄ラバ)だろうと思ってきた。
 しかし海兵隊では、もっと別な使い方があると考えるようになってきている。
 ※海兵隊は「ロボット兵士」を四本足型としてまず実現するつもりのようだ。しかし心臓部がバッテリーであるうちはダメだ。原付用の50cc.エンジンを採用するのが問題解決の捷径のはずだが、米軍は「ガソリン」を兵站線から追放してしまう方針だから、難しい。日本は今からBigDogのマネをしても遅いので、ホンダのカブの両サイドに柔軟可動の「2本足」を生やして倒れなくした「2輪+2脚」の山地輸送用ロボット・バイクの完成をまず急げ――と、わたしは10年前から言っているのである。