有害無益の「外務省利権」スキームを特殊法人行革の次に「仕分け」しておかなかったツケはこれからも国連機関の店名でまわってくる。

 APの2015-10-10記事「China starts operating lighthouses in disputed South China Sea island chain」。
  中共は砂盛島のひとつHuayang Reef上に、高さ164フィートの灯台を2基建て、このたび竣工した。Huayang灯台と、Chigua灯台という。
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Brendan McGarry記者による2015-10-9記事「Third Fleet May Help Enforce Freedom of Navigation in South China Sea」。
  第三艦隊の司令官ノーラ・タイソン中将(♀)は、砂盛島周辺でFONをやるのにいつでもウチは手を貸すわよと言っている。
 第三艦隊の司令部は、サンディエゴのロマ岬基地にある。横須賀の第七艦隊だけでは手に余るというなら、南支那海まで出張しますわよ。
 国防総省高官David Shearの上院軍事委員会での証言によると、南支那海で最後にFONをやったのは2012年であった。このとき米艦隊がスプラトリーの12海里以内に入った。
 実行したのはLCSの三番艦である『フォートワース』。そのすぐ後から中共フリゲートの『Yancheng』がついてきた。
 太平洋艦隊司令長官のハリス大将の皮肉。メキシコ湾がメキシコのものでないのと同様に、南支那海はシナのものじゃないですね。
 第三艦隊と第七艦隊は、日付変更線で縄張されているが、いつでもその線を超えて加勢にかけつけるであろう。
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 ストラテジーペイジの2015-10-10記事「Another KillDozer From Russia」。
  ロシア企業は21トンの民間仕様ブルドーザーB10を装甲して25トンの装甲ブルドーザーとしたものをこれから輸出する。ソ連時代には40トンのBAT-2という装甲ブルドーザーがあった。それはWWII中のBAT-Mの改良型だった。
 イスラエルは1960年代から民間用のD9ブルドーザーを装甲して62トンにしたものを使っているが、どうしても最前線での防弾は不十分だと認定せざるを得なかった。その結論として2009年に、D9装甲ブルドーザーをリモコン化したのである。
 D9は市街戦では絶対に必要な装備である。というのは、ビルの壁を爆破して歩兵がすぐに内部に突入できるようにしてくれるからだ。
 壁に爆薬を押し付けるという作業をしてくれるのである。
 D9はIEDの爆風にも耐えてくれるし、RPGが3発以上も命中してもストップしない。ただ、デカいので敵火の好目標になる。自前のMGでいくら反撃したとしてもドライバーの死傷は回避できないというのがイスラエルの経験からの結論だ。
 D9のリモコンタイプは2006から密かに開発され、2009にガザ地区へ初投入された。「ブラックサンダー」と名付けられた。
 ※てことは日本政府がこいつを緊急輸入していたら福島第一原発はもっと早く片付けられたんじゃ……?
 米軍は2003年前半にイスラエルから装甲D9(有人型)を9両買い、クウェートとイラクで、道路上の障碍物排除や、破壊された道路の修復に使用した。米軍はこれを市街戦には投入しない。したがって無人型は必要ない。
 ちなみにD9はそもそも米軍がベトナムで使っていた。だが非装甲だった。その後、35トンのブルドーザーに装甲した小型のD7というのに代えていた。