Such Dream Drunkers

 Bill Gertz 記者による2015-12-15記事「Chinese Submarine Practiced Missile Attack on USS Reagan」。
   2015-10月に日本海の近くでシナ潜が米空母『レーガン』に対して対艦ミサイルの発射手順を途中までとっていたとDoDの匿名職員は明かした。
 これは中共も2014に合意している、多国間規定である「海上における不測の交戦発生を避ける取極め」、略してCUESに対してのシリアスな違反である。
 2014合意では、避けるべきアクションとして、「近くの艦船や航空機に対しての砲銃身の指向、ミサイル発射器の指向、火器管制レーダーの照射、魚雷発射管の開門などの模擬の攻撃」が明記されていた。
 米海軍が米議会の関係スタッフに対してこの事件が起きたのは10月24日だったと教えたのは、ようやく最近である。翌25日には砂盛島に対する『ラッセンズ』のFONが実施されている。
 オバマ政権は、この事件の詳細を世間に話さないように海軍に命じている。詳細が知れれば米国海軍と中共軍との間に敵愾心が燃え上がるので。
 そもそもこの事件の第一報は『フリー・ビーコン』の11月3日記事だった。
 「宋」級と「元」級のSSKは、二種類の対艦ミサイルを、魚雷発射管から運用できる。そのひとつはYJ-82で、射程22マイルである。
 12隻あるロシア製「キロ」級SSKのうち8隻は、「クラブ」(棍棒)という対艦ミサイルを発射できる。射程は137マイルである。比較的新しい「商」級SSNも巡航ミサイルを発射できる。
 『レーガン』は他に4隻の水上艦を随伴していた。
 ※事件の起きた現場は「日本海の南端」とも「その付近」とも書かれていてハッキリしない。ウラジオストック沖なのか黄海の入口なのかで、えらい違ってくるのだが……。
 この事件の数日後、ロシアの戦略爆撃機×2が『レーガン』の1マイル以内を高度500フィートでフライパスした。F-18複数がただちに発艦してインターセプトした。
 ※その現場はウラジオ沖だろうから、『レーガン』は対馬海峡を南から北へ抜けたのか。シナ潜は黄海入口で張っていたのだとすると話の辻褄が合う。
 次。
 Richard D Fisher Jr記者による2015-12-15 記事「China advances sea- and land-based nuclear deterrent capabilities」。
   「タイプ094」、別名「JIN」級のSSBNが最初の抑止パトロールに出た。
 「094」級は2004に一号艦が進水した。
 しかるに2015-12まで遊弋航海をしたことがなかった。
 「094」級の基地は海南島の「ヤロン」湾にある。
 ペンタゴンが確認している「094」級は4隻。
 しかし前の太平洋コマンドの司令官のロックリアーは2015-4-15に議会で証言して、中共は「094」級を8隻揃えるつもりではないかと。
 「094」が搭載するのは「巨浪2」を12基。そのレンジは8000km弱だと考えられている。いまのところ弾頭は水爆1発である。
 これとは別に陸上の車載ICBMである「東風41」の試射が2015-12-4におこなわれた。弾頭が水爆2発のMIRVであった。その第一報は『ワシントン・フリー・ビーコン」の12-11記事。
 知られている限りでは5度目のDF-41のテストである。東風41は固体燃料。