If even in U.S. a single-entry-mind man could be The President, nuclear vengeances shall be the option of the day in the bomb-spread world.

 Philip Rucker and Robert Costa記者による2016-3-21記事「Trump questions need for NATO, outlines noninterventionist foreign policy」。
   『ワシントンポスト』紙社説委員会の質問にトランプがいろいろ回答した。
 彼の考えは、米国は海外関与を減らし、もっと国内に資源を投入するべきだというもの。
 ネイション・ビルディングに手を出すべきじゃない。それはうまくいかぬことはもう証明された。アメリカはバブルの上に座っていて、しかも19兆ドルの財政赤字がある。このバブルがはじけると地獄がやってくる。だから今は自国を再建するときであって、海外問題に首を突っ込んでる場合じゃない。
 われわれはイラクに学校を建ててやった。彼らはそれを爆破した。そしてまた建てた。また爆破された。そんなことを三度も繰り返してるんだよ。その間、ブルックリンには1軒の学校も新築されちゃいない。米国政府が米国内に投資をする気がないから、われわれの公立小中学校はずっと赤字なんだ。もちろんおれたちはこの米国の外側に世界があるってことを知ってはいるよ。しかし米国のいたるところの大都市のまんなかに差別され放置され忘れられた黒人の「インナーシティ」があるのはいったい誰のせいだ。政府がくだらない外国関与をしているから国内に使うべきカネが無いんだよ。
 トランプは、レーガン政権の国務長官ジョージ・シュルツを讃え、今のケリー国務長官をけなす。
 ウクライナ問題に対処すべきはドイツ以下の欧州NATO諸国だろ。米国ではない。なぜロシアの侵略問題に米国が世界中で対処しなければならないんだ。
 欧州NATOはわれわれ米国からカネを吸い上げ過ぎている。このコスト負担は持続できない。だからこの関係はもう止めるべきだ。
 韓国は金満のえらい工業国家になってるよな。しかるにおれたちはいまだに、韓国のために軍隊を駐留させたり軍用機や空母を派遣したり大演習をしてやっている。そこにかけたおれたちの多額の税金を韓国人からはまだ払い戻してもらっていないじゃないか。おれたちは彼らのために使った費用を彼らに請求すべきなんだ。彼らはそれを全額支払うべきなんだ。
 アジアなんかに関与したってアメリカにとっては一銭の儲けにもならない。それは現実が証明しているじゃないか。アメリカ国内にはこんなに貧乏人が多くて、政府の財政収支は大赤字じゃないか。昔のアメリカはこんなに貧しくはなかったぞ。もっと強力で裕福だった。
 中共は信じられない野心を抱いているよ。いまや中共は無敵感に浸っている。そうさせたのはだれだ? オレたちなんだよ。アメリカ政府がシナ人のために多額のアメリカ人の税金を突っ込んでやったんだ。それなくして、今のような中共の交通インフラは無かった。おれたちのおかげでシナ国内にはとほうもない規模の空港、高速道路、橋が無数にできあがった。ニューヨーク市にあるジョージワシントン橋すら、彼らの最新橋梁にくらべたらおもちゃみたいに小さい。ところがアメリカ政府はアメリカ国内にはそういう橋や道路を造らない。どうかしてるじゃないか。
 ※このあたりはナヴァロ教授のレクチャーが反映されていると思う。
 ※トランプはしきりに、アドバイザーは誰だ、という質問をマスコミからされる。それに対しては「公表をしない」というポリシーがあってもいいと思う。なぜなら、その名前をマスコミの前で挙げたとたんに、そいつは候補者トランプのアドバイザーではなくて、彼トランプ以外の誰かのロビイストやエージェントに変質するおそれがあるからだ。
 次。
 Steven Mufson記者による2016-3-28記事「How Belgian prisons became a breeding ground for Islamic extremism」。
  パリとブリュッセルのテロを実行したイスラム教徒の多くは、以前に軽罪(といっても武装強盗やカージャックだが)で欧州の刑務所に入っていた。
 欧州ではどこのムショの中にも過激イスラム伝道師のようなやつがいて、そいつがチンピラアラブ人を自爆テロ犯に仕立て上げるのである。
 この伝道師は禁酒も勧めるところがミソ。
 ベルギー人の看守たちはアラブ語など理解できないから、房と房のあいだで何が交話されていても放置だ。
 礼拝の時間になると、テレビを消せ、とアラブ人受刑者は要求する。他の者は従うしかない。
 ベルギー国内の刑務所受刑者数は11000人である。うち20~30%がムスリムである。ベルギー国内の住民のムスリム人口は比率にして6%なのだが。
 ある元長期受刑者の証言。彼は、〔チュ二ジアの?〕プロサッカー選手からアルカイダ支持者になったトラベルシという囚人と同房になった。そいつから2003に聞かされた身の上話によると、トラベルシはベルギーのクレインブロゲル空軍基地に自動車爆弾で突っ込む役をわりあてられたのだが、やらないで逃げた。その基地には米軍の核ミサイル〔おそらく投下核爆弾のこと〕が貯蔵されていたのだと。
 ベルギーの刑務所内では、大音量でコーランミュージック(それも銃撃音の効果音付き)を流していても、看守から少し音を小さくしろといわれるだけ。
 両親が面会にくると受刑者は宗教書を差し入れてくれという。両親は息子が麻薬と酒から足をあらったのだと思ってよろこんで差し入れる。しかしそれは獄内伝道師による、テロリスト教育の成果にすぎないのだ。
 ベルギー監獄当局から、若い囚人の脱ラディカル化のために公式に雇われている一人のイマーム氏いわく。彼らを一緒の獄に入れてはいけないんだ。集まれば、彼らは、じぶんたちが強くなったと勘違いしてしまうから。コントロールできなくなる。
 ベルギー刑務所の中にはふたつの言葉しかなかった。ヘイトと〔宗教的〕リスペクト。どっちもキチガイ沙汰なのだ。もう聞きたくない。
 ※26日に浜松にお集まりの皆さん、ありがとうございました。缶詰爆弾についてはひきつづき調べてみますがあまり期待しないでくださいね。懇親会で昭和5年生まれの方から〈めんどうくさい、と思ったら、死期が迫った証拠だ。面倒な仕事はリハビリだと思って取り組むことだ〉と健康の秘訣をご教示いただきまして、わたくしは電撃を受けたように感じました。