28日の第七師団の催しに出かけることにした。中島公園近辺で前泊します。17日の試験艦『あすか』は風邪が治って且つ気温が高ければ見学したい。

 Jonathan Kaiman記者の記事「China’s military has a new enemy: Disney’s ‘Zootopia’」。
  中共軍の発行している新聞が、ディズニーの新作3Dアニメ『ズートピア』はアメリカのプロパガンダだと非難。
 すでにこの映画は中共内で2億3000万ドルを稼ぎ出しているのだが……。
 南京にある政治研究所は中共軍がスポンサーである。その所属者が非難記事を書いた。
 どうぶつの町からオオカミのような肉食獣が消えてしまった。それをウサギ警察官とキツネの岡っ引き(二足鞋)が捜査する。意外な犯人は羊であった。
 ウサギにすら反撃はできる。どんな細民にもアメリカの夢は実現できる。これがメッセージだ。造反有理。悪の権力を打倒せよ。
 2015-1にシナ教育省は、西洋の価値観を肯定評価するものを大学のテキストとして使ってはいけないと示達した。
 2016-3にはシナ内務省は、街路、橋、ビル、不動産物件に、西洋風な名前を付けることを禁じた。
 2015-3には『ニッカンペキスポ』(Global Times)が、2014のウクライナ戦争、およびその前のアラブの春は、いずれも西側の価値が引き起こしたもので、西側の価値観はシナにとって「地獄への切符」だ――と吠えた。
 人民解放軍は、アメリカ製ゲームの『コール・オヴ・デューティ8』と『バトルフィールド4』に描かれている中共の風景が、遅れた原始的なものであることにも、たいへんにご不満なご様子である。
 ※要約すると阿呆らしい記事になってしまうけれども、このシナ人論説者が推定していることはなかなか深いのである。ハリウッドにとって中共はいまや世界第二のコンテンツ市場である。ところが米国の凄いところは、メジャーに頒布される作品の製作と輸出を決してレッセフェールにはしておかない。この方針は、第二次大戦前から一貫している。たとえばシナ人を悪役に描かないという中共ルールは呑んでも、それとは独立に、米国の敵(現今は中共、ロシア、イラン等だが、中共以外はコンテンツ市場としてほぼ度外視されている)を内側からひっくり返すような価値観メッセージを、枢要ないくつかの「大作」の中に、カットしようがないような方法でビルトインさせる。このテクニックは、今後さらに、ますます巧妙になるだろう。シナリオライター集団の技倆が高いので、高等な「検閲くぐり」が可能なのだ。