No-Fly Zone in SCS by/with small nuclear power plants. A de facto ADIZ.

 L. Todd Wood記者による2016-4-24記事「China to build floating nuclear power plants in South China Sea」。
  中共は浮体工法を用いた「フローティング原発」を20基以上、僻地海上に設置する計画である。
 それには南シナ海のスプラトリー海域も含まれる。
 強力なレーダーを常時作動させておくためには、原発から給電するのが合理的である。
 ※シナ人はなかなかうまい作戦を考えた。航空要塞を維持するには、常時、大電力を供給しなければならない。エアコンや排水ポンプ、造水機や冷蔵庫の電力需要だってあるだろう。その発電所と燃料庫は、普通は地下化されるのだが、砂盛り島ではとても地下化はできない。上からは丸見えである。したがって有事には巡航ミサイルで簡単に破壊されてしまう。シールズのようなコマンドー部隊がこっそり爆弾を仕掛けるのも容易。機雷を撒かれたら油槽船もそこに接岸できぬ。ところが、それが「原発」だったらどうだ? 施設を破壊した者は「放射能で環境を汚染した」と中共によって宣伝されてしまうことになる。オバマ氏のような環境第一主義者には、その航空要塞に対する攻撃命令は出せなくなるのだ。しかも中共は油槽船をシャトリングさせる必要もない。
 ※もうひとつこれが素晴らしく狡猾なのは、どこの国でも原子力関連施設の上空は国内法によって「飛行禁止」とされているのである。だから中共は「防空識別圏」など宣言しなくとも、スプラトリーに複数の「小型核発電機」を置いただけで、平時に米軍機はその上空を避けなくてはならなくなるのだ(もちろん世界じゅうの民航機も)。何も、本格的な原子炉でなくとも、昔の宇宙船にしばしば搭載された、α線核種を使ったアイソトープ発電機で可いだろう。それならシナの工場でいとも簡単に量産して無造作にどこにでも設置ができる。そして「原発だ」と宣伝する。庶民には違いなど分からないので、やはり米国大統領はその島の攻撃どころかFONOPの命令も出せなくなるのである。