タイでは住民10万人あたり年間4件弱の殺人があり、ほとんど米国並に危ないという事実は日本では認知されていない。

 Abigail Leonard記者による2016-7-19『ワシントンポスト』記事。
 昨年米国では1万3000人が銃で死んだ。
 同じ年、日本では、警察発表では、1人が銃で死んだ。※本当か? 警察官の拳銃自殺だけでも相当あるのでは?
 日本の小学校では、地震避難訓練はあっても、ロックダウン(持銃器闖入者の警報に応じて学校要所を即閉鎖しその中へ児童を隠すこと)の訓練はない。
 昨年、4000人の米国市民が米国籍を捨てた。これはレコードであった。主な理由は、海外で所有している財産への課税が強化されたことに対する反応らしい。
 日本法務省によると、2015年末時点で日本国内に居住する米国籍の「非軍人」の人数は、50万人に近いという。2005年末だと40万人弱だったらしい。
 多くの米国人が、比較的に簡単なヴィザの延長手続きを取り、日本に長期滞在している。それによって日本における投票権は与えられはしないが、保険や年金の福祉は享受できる。
 健康保険が使えること、自治体の子育て補助金制度があること、そして銃犯罪がないことを考えて、育児は米本国ではなく日本でしようと決める世帯(配偶者が日本人)が増加している。
 たまに米国に戻ると、空港の警察官からしてもうピリピリしているのが分かる。おそろしい。「安全な郊外」など、もう米国内のどこにもないという感じ。
 日本の警察の発表。2015年において、銃器が発射された犯罪は、8件報告されている。なお日本の総人口は1億2700万人である。
 ※今日では発射そのものが犯罪になっているので、警察官の拳銃自殺もそれに加算しないとおかしいんじゃない?
 銃器の遍在率だが、日本は市民100人あたりにつき0.6梃。米国では市民100人について101梃の銃器が存在する。
 元海軍将校にして、沿岸警備隊ではライフルと拳銃の特級射手であった、東京アメリカンクラブの会長(56)氏いわく。この国ではアメリカ人も銃器は簡単に買えないのですが、それについて「合衆国憲法修正第2項の権利が無い」などと不平を唱える友人はおりませんな。
 次。
 Dave Majumdar記者による2016-7-19記事「Welcome to Russian Bombers 101」。
  ロシアが「PAK-DA」とかいう妄想未来爆撃機を発表したが、この破産国家はこれから予想可能な将来にわたってず~っとツポレフ95MS「ベアー」を主力爆撃機として頼るしかないのである。
 マッハ2を出せるツポレフ160「ブラックジャック」は16機残存しているが、使えるのは11機だろう。
 あとはベアーが63機。そのうち動くのは55機だろう。これが主力。
 ロシア専門研究者マイケル・コフマンは見抜いている。できもしないしありもしない計画をぶちあげることで国民の士気を高めようとするのはロシア政府の常套。嘘宣伝にはほとんどカネがかからないのがいい。
 ※まったく同じことが北鮮の無意味な数字の短波放送の16年ぶりの再開について言える。カネをかけずに南鮮をギョッとさせられた。それだけ。
 未来爆撃機のためのエンジンの開発計画すら、皆無。できるわけない。
 ブラックジャック用エンジンであるクズネツォフNK32(アフターバーナー付き)の改善をしているのだけれども、それは未来爆撃機用というよりも、やっぱりブラックジャック用。
 ベアーは使える。ベアーからKh-101巡航ミサイルを実際に発射できることを、ロシアはシリアで見せ付けたばかりだ。
 スホイ34「フルバック」は、スホイ27「フランカー」の改善版である。そしてスホイ24「フェンサー」をリプレイスするものとみなされている。
 研究者いわく。スホイ34戦闘機は、中型爆撃機並の性能をもっている。
 じっさいシリアでスホイ34は活躍している。ツポレフ22M3「バックファイア」の代役にすらなると信じられる。
 スホイ34の欠点は、バックファイアが吊下できる巨大な空対艦ミサイル、ラドゥガKh-22(AS-4キッチン)を吊下できないだろうこと。対艦ミッションとしてはこれは残念なこと。
 しかしおそらく、P-800「オニクス」超音速対艦ミサイルは、スホイ34でも運用できるだろう。
 コフマン〔名前から想像するとユダヤ系でロシアから西側に出てきた人じゃないかな?〕氏いわく、インドのスホイ30MKIが運用する「ブラモス」空対艦超音速長射程ミサイルは、P-800もどきだが、じゃっかん、P-800より性能が低いはずだと。
 ※誘導系の心臓部まではインド人に教えないはずなんだよね。だから艦対空ミサイル「バラク8」の実用化もインド空母はイスラエル海軍のコルヴェットにもう何年も遅れている。インドの資金で開発したイスラエルとしても、その心臓部をそっくりインドに渡せるわけがない。すぐにインド国内のロシア人経由で漏洩して、ヒズボラ=イランが「バラク8」を回避可能な地対艦ミサイルを工夫してしまうだろうから。
 スホイ34にP-800オニクスを搭載する場合、それはたった1発である。しかし有力な対艦システムになるだろう。
 すべてはロシア政府の経済立て直しができるか否かにかかっている。財源なしではどうにもならぬ。
 次。
 Vasudevan Sridharan記者による2016-7-19記事「India moving 100 tanks near China border」。
  インドが従来戦車を展開していなかった北東部ヒマラヤ山地にT-72×100両を推進して中共軍と対峙させることになった。厳冬期用のディーゼル燃料と、潤滑油用の特殊な添加剤を入手したので、標高4300mの東部ラダク高地にも置いておけるようになった。
 同地は冬には華氏マイナス45度まで下がる。
 さすがに夜間は、終夜、エンジンをかけておく必要がある。
 1962年の中共とインドの国境戦争では、インド軍は同地に戦車を空中から物料投下したものの、稀薄な大気のためにエンジンのパワーが出ず、大敗した。
 ※ロシアはイスラムテログループにサイバー戦のやり方を教えてロシアの敵を代理攻撃させるようになった。どんどん冷戦時代のソ連スタイルに戻っている。