リムパックで安全のため燃料を減らしたハープーンをLCSから射程37kmで発射したら標的命中前に墜落したでござる。

 Andrew P Collins記者の記事「U.S. Military Will Test Toyota Land Cruiser, Hilux And Ford Ranger As War Vehicles」。
   オハイオ州コロンバスのバッテル社は、トヨタのランドクルーザー76型/79型をベースに改造した軍用車両556台~396台をSOCOM=米軍特殊作戦コマンドのために納品する契約を結んだ。
 バッテル社はさらに、トヨタのハイラックスやフォードのレンジャー(どちらもピックアップトラック)のSOCOM用カスタムの準備もしているという。
 もしSOCOMが気に入れば、彼らは5年間で1億7000万ドルを、このような民間SUV改造の「潜入行動車」に投ずるつもりだ。とにかく敵性地区内を、米軍だとは見破られずに目立たず素早く行動したいのだ。だから車体の耐地雷性はあきらめているが、タイヤの小火器耐弾は求める。
 ※『白書2016』にも書いたのだが、ロシアと中共は、ICBMを乗せて機動させる列車の発射車両を「保冷貨車」そっくりに擬装するという手の込んだことをやっている。この発想はむしろSAMや地対艦ミサイルのランチャー車両にこそ求められるはずだ。今日のSAMはセル式コンテナから垂直に発射できる。高層ビル街に埋没した小公園や「中庭」にすら陣地進入して可い。しかしわざとらしい擬装網がないと、上空ISRからはその車両が何なのかは丸分かりだ。これらのランチャー車両は、民間の運送会社の「パネル荷台トラック」等に最初からシルエットを酷似させておく着眼が必要である。平時はその上に軍用車両らしい網をかけておくことで軍用車のIDとするが、作戦展開時には逆にその網をとりはずし、民間車に紛れるような外見で陣地に匿れ潜む――という運用だ。近未来には「3Dプリンター」により、たとえばボロボロの民間の材木輸送トラックのように見せかけてくれる「特注隠れ蓑」なども、現地で織り出せるようになるだろう。個人用擬装網も、現地で3Dプリンターで理想的にフィットするものが特製されるようになる。
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 Franz-Stefan Gady記者による2016-7-22記事「Japan to Receive 4 New V-22 Osprey Aircraft」。
   7-19に米海軍はベル・ボーイング社に、日本向けの4機のV-22オスプレイを製造しなさいと発注。代金は5億4500万ドル。
 これは、総額で30億ドルになる日本向けオスプレイ輸出の一部である。
 日本は何機かのオスプレイを海上自衛隊のヘリ空母『いずも』(19500トン)に搭載するつもりである。