B-2とB-1をグァムに集めたのは、ムスダンに刺激された韓国世論が「核武装」でまとまらないようにするため。

 Seth Robson記者による2016-8-19記事「TPP opposition could affect view of US commitment to Pacific」。
    
 TPP=Trans Pacific Partnership は、U.S., Australia, Brunei, Canada, Chile, Japan, Malaysia, Mexico, New Zealand, Peru, Singapore and Vietnam の間で交渉されている。※韓国は入っていない。
 TPPは各国により署名された。しかしまだどこも批准していない。
 オバマ政権は、環太平洋地域がこれから最も経済成長するので、長期的にそこに軸足を移すべきだと見据える。そのための布石がTPP。
 4月、カーター国防長官は、TPP=経済は、空母の日本への1隻追加常駐などよりも、彼にとって重要だと述べている。
 シンガポールの首相は、ヒラリーもトランプもTPPに反対していることについて、7月に『WP』紙に対してこう語った。――それは米日関係を悪くする。TPPを米国が批准しないということは、対日防衛の約束だってあてにならないことを意味するからだ――。
 2012にヒラリーはTPPのことを、自由・透明・公平な貿易につながる貿易合意におけるゴールド・スタンダードだと持ち上げている。
 しかしバーニー・サンダース上院議員は2016-6-28に『NYT』にこう寄稿している。
 ――いわゆるグローバル・エコノミーなるものは、米国および世界の大衆のためになるものではない。それは経済エリートがこしらえた経済モデルであって、ただ単に経済エリートの利益にしかならぬのだ。……《中略》……わが国の労働者を、世界で最も低賃金で働ける労働者たちと競わせようとするものに他ならない。TPPは撃砕しなければならない――。
 一批評者いわく。ヒラリーが立場を180度変えたのは、大統領選挙前にTPPが連邦議会によって批准される可能性はゼロだと見切ったからである。
 在韓米軍については韓国は半額負担していると韓国人外交専門家はいう。そして韓国は、ヒラリーが大統領になっても韓国に負担分を増やせと要求するだろうと予測している。
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 ロイターの Nobuhiro Kubo記者による2016-8-19記事「Japan eyes fighter drone, seeks record defense budget amid China assertiveness」。
   今月中に発表される防衛省の予算要求。その中に、無人偵察機および無人戦闘機の開発案が含まれている。まず10年で偵察機をつくり、そこからさらに10年かけて無人戦闘機を完成させるという。
 PAC-3は射程を30kmまで延伸する。
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 ストラテジーペイジの2016-8-18記事。
  ロシアの新型「泥バイク」。沼地でも走れる「2×2」オートバイである。商品名は「タウルス」という。値段1100ドル。
 分解してSUVの荷台に収納できる。組み立ては5分で済む。
 このバイクにはホンダの「GX210」エンジンがついているが、もっと軽量化するために、チェーンソーのエンジンと交換することもできる。すると総重量が60kgとなり、人間が持ち運ぶこともできる。
 空中投下も簡単だし、小さなボートに積んでもいい。したがってコマンドー部隊は重宝するはずだ。
 タウルスの低圧タイヤは巾30センチ×径64センチ。これで人間の他に80kgの荷物を運べる。路上最高時速は35kmだが、湿地では人が歩くよりもずっと速く移動できるのだ。
 ローテクだけでうまくまとめてある。これはロシア人の得意分野である。
  ※これからの戦場トレンドが、有人/無人の自動2輪車であることについては『兵頭二十八の防衛白書2016』でお確かめください。
 別な記事。
   中共情報によると、この6月以降、国境を越えて逃げてきた北鮮軍兵士の体重が悲惨である。
 人数は総計十数人だが、誰も体重が50kg以上の者はいないという。あきらかに栄養が悪すぎる。
 今の北鮮では、国境警備隊員が軍人より優遇されている。それは、支給されている制服の品質や、太り方を見れば一目瞭然だという。