ストラテジーペイジの2016-9-1記事。
日韓のイージス5隻に実装されることに決まったのは「ベースライン9」。総額5億ドル。
いま米海軍は、84隻ものイージス艦をもっている。その多くはすでにBS9にシステム換装済み。
非米国のイージス艦はぜんぶあわせても19隻だ。
ところで全重1.3トンのSM-6の弾頭重量は100kg未満である。
これで対艦能力を発揮できるだろうか?
2014に4000トンの退役フリゲートをマトに実射実験してみた。
結果、命中時の速度が超音速であるおかげで、十分なダメージを与えられることが確認された。完全大破であった。
それで米海軍はSM-6の大量発注に踏み切った。単価は1発430万ドルである。これで旧式SM-2を代替する。※ABMであるSM-3は代替しない。
SM-6はレンジが240kmで、対「対艦巡航ミサイル」にも有効。弾頭にはAMRAAMと同じ、アクティヴ・ホーミング・シーカーが載っている。だから運用艦からレーダーが直接に届かない目標も攻撃できる。
長さ6.6m、径533ミリ=21インチ。
射高3万3000m。
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ストラテジーペイジの2016-8-31記事。
トルコ政府が硝酸アンモニウム系の肥料の市販を制限することにした。過去3ヶ月、トルコ内でもアンフォ主剤のIEDが炸裂し始めているので。
路肩爆弾とするにはすくなくとも硝酸アンモニウムが4kgなくてはならない。自動車爆弾とするためにはその量は2倍以上が必要だという。
つまりそれと軽油/重油を混ぜてプラスチック容器に入れて雷管をつけたIEDは、最低でも5kgになる。自動車爆弾だと10kg以上。
ISだけでなく、クルド分離派のPKKも使っているようだ。
英国の北アイルランドでの経験によると、硝酸アンモン肥料の流通を規制すると、迷惑するのはテロリストよりも農民である。
まちがいなく、代替肥料のコストはバカ高くなるので。
肥料の中に最初から、炭酸カルシウムや、粒状の尿素を混ぜて販売することによって、爆発物に転用したときの威力を抑制してやることはできる。
ところが、これら添加物は、時間をかければ、分離することができる。これをパキスタンとアフガニスタンのIEDメイカーたちはすぐに覚えた。
硝酸アンモニウム肥料の市価は1トンで400ドル。
テロリストは、農民に400ドル払ってその十分の一の量を分けてもらう。それだけでも、25発のIEDの材料になってしまうのだ。
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ストラテジーペイジの2016-8-30記事。
ドイツが、国内での本格的テロ発生事態に備えたシヴィル・ディフェンス総合政策を策案中。
とりあえず、国内で大規模テロが起きると基本物資の流通も止まるので、市民は10日間分の食糧と、5日分の飲用水を、常に自宅でストックしておくようにせよ。
この他の詳細はまだ公表されて来ない。
ドイツは1950から災害救難隊THWという民間防衛組織を整えていた。
有事に後方を撹乱させないための部隊。
現在THWは8万人居り、ぜんいん志願者である。
ドイツ政府は国内のモスレムのうち2万人については監視対象と考えている。いつでもテロに参加しそうなので。