全住民に電子IDカード所持を義務付け、ゲートで特定住民の移動規制をする方法が奏効し、ウイグル人は逼塞。

 ストラテジーペイジの2016-9-14記事
  シリアではゲリラたちが、市販UAV、ゴープロ、市販ワイヤレス機器をクリエイティヴに駆使している。
 特に注目されているのが、2013から手作りのリモコン狙撃ライフルやリモコン機関銃が前線に登場していることだ。
 すべて市販の電子器材をホームメイドで組み合わせたメカニズムだ。総額数百ドルで、こうしたリモコン火器が製作されている。
 現在のところ、20種類以上、確認されている。
 作り手は、各派ゲリラだけでなくて、シリア政府軍までが製作して使用しているようだ。
 敵の電波ジャミングを回避するため、リモコンは有線による。どっちみち、ケーブルで給電するので、それでいい。
 手元の操作盤は、市販ゲーム機器のコントローラーを流用したものもあれば、ラップトップPCのこともある。照準は、ゴープロの小型ビデオカメラなどでつける。
 精確な射撃こそできぬが、敵もまた近寄れない。それで敵は遠くから狙撃しようと試みるが、こっちの銃座には人はいないわけである。
 これらホームメイドの無人銃座は、ビル壁の開口部や、掩蔽擬装された地表のバンカーに設置されている。
 遠くからでは、その銃座に実際に兵員が配置されているのか、それとも無人なのかを、見極めることができない。これは敵方の指揮官を悩ませる。生身の兵隊がいるのならば、そやつらを恐怖させることで退却を誘う戦法がいろいろとある。しかし無人の銃巣に対しては心理的な働きかけは徒労だ。
 こうしたロボット・ガン・ネストの発想は20年近くも前からあって、関心のある者たちは長らくインターネット上で議論を重ねてきた。
 そして、戦車や装甲車の天蓋にとりつけられる実用的なRWS(リモコン無人銃塔)をコングスベルグ社が売り出したのは2006年であった。ただし値段は30万ドル以上もした。
 こうしたRWSのコンセプトは、WWII中にドイツがいろいろと試作したのが始まりだった。
 ※なるほどそれで西ドイツは早くも1969年にマルダーMICVの後部銃塔を無人化できているのか……!
 しかし無人ターレットに、レーザー測遠器や赤外線ズームカメラがふつうに付くようになったのは、2000年以降である。これ以前だとやはり、信頼性や実用面に難点があった。
 次。
 Patrick Tucker記者による2016-9-11記事「Special Operators Are Getting a New Autonomous Tactical Drone」。
  市街戦用のマイクロドローンができた。サンディエゴにある「シールドAI」社製。
 従来品と何が違うか? ビル内に飛び入り、全自動でビル内のマップを作ってくれる。そのさいカメラとレーザーと超音波を使う。
 人間が操縦する必要が一切無い。しかもGPS電波にも依存しない。
 同社は9-1に、海軍特殊作戦コマンドおよび、ペンタゴンがシリコンバレーに開設した出店である「防衛発明実験隊」(DIUX)から計100万ドルを得て、9ヶ月でこのプロトタイプを造った。
 先行する虫サイズの軍用ドローンとしては、ノルウェーのプロックスダイナミクス社製「PD1000 ブラックホーネット」が英軍特殊部隊により2011年からアフガンで実用されている。
 プロックスダイナミクス社も2016-3までに、その改善型を仕上げた。こんどのモデルは、やはりGPS電波に依存しなくなっている。
 しかし、操縦者の関与がそもそも不要であるという製品は、シールドAI社がさきがけた。いよいよ飛行ロボットにAIが組み込まれたのだ。
 兵隊は、このドローンをビルの外で放つだけでいい。あとはドローンが勝手にビルの中に入って中を飛び回ってくれる。
 シールドAI社の幹部はブランドン・ツェンと名乗っているのでシナ系の人らしい。
 DARPAは2014年から、小型ドローンが鳥のように自律行動できるAIを公募していた。
 これに応じたゴスホークという試作機は、昆虫のように、密林の植生にまったく衝突せずに密林内をすばやく飛行できるという。
 シールドAI社のドローンは自重1kg。
 NASAの2014時点での見解では、自律飛行してカメラ映像を送信できるミニドローンは500グラムまで小型にできるということだった。
 次。
 本日のチラ裏メモ。マツダは1気筒330cc.のディーゼルエンジンを早く作ってくれぬかという話。
  なぜCX-5は税金の不利な2.2リッターなのだろうかと考えて、気筒数の6で割ったら366.666……。それで腑に落ちた。
 ドイツ人ならば、ディーゼル単気筒のミニマムは500ccだと開き直る。さすれば4気筒で2000cc未満に楽勝で調節できるから5ナンバー税制も享受できるであろう。
 ところがマツダは技術に自信があったので1気筒360cc強でディーゼルを実現しちまった。4倍すれば1467cc、ちょいと広くして1.5リッター。
 これがCX-3やデミオの4気筒ディーゼルタイプなのであろう。
 しかしそれをさらに6気筒にすれば、どうしても1980ccとかにはおさえこめない。2200ccになっちまう。2000以上だと3ナンバーだ。
 将来もしディーゼルの1気筒を330ccにまで小さくできるならば、どうなるだろう? 4気筒で1320cc、6気筒で1980ccとなり、5ナンバー税制枠におさまる。
 のみならず、2気筒で660ccなので、軽自動車にまでディーゼルを搭載できるわけだ。
 「ディーゼルの軽」が実現するのだ。車内に伝わる振動や騒音の問題が残るかもしれないが、そうだとしても、まず、軽トラックは皆、これを搭載するだろう。
 これまでは、ディーゼルの気筒の寸法にはキツイ下限があった。気筒をあまり小さくすれば、容積に対する表面積の比が大きくなりすぎ、シリンダーの壁からすばやく熱が逃げてしまう結果、圧縮点火が起きなくなるからだ。それで、330ccなんて、もう理論的には不可能と思われていた。
 しかし最近、シリンダー内空間のできるだけ中心部近くで軽油をほとんど燃焼させるように仕向ければ、シリンダー壁から逃げてしまう熱量を極小化できるというブレークスルーが見えてきた。
 こうした燃焼方法が洗練されれば、単気筒330ccが実現する日が来るかもしれない。
 ディーゼルは一酸化炭素を出さないので、地下空間や工場構内で走らせる車両に搭載するのにも向いている。