火工品の「擬砲火」を集束しただけじゃないのか? さもないと不発が心配になり、演出的自殺は不可能ではないか。

 Robert Graham記者による2016-10-23記事「How Surveillance Cameras Have Become an Internet Superweapon」。
   オンラインの監視カメラを「ハッキングされたロボットPC」に仕立てることによる新手のDDoS攻撃が米国東部で2016-10-21に起きた。
 IoT=モノのインターネットが普及すれば、いろいろなモノをロボット基地とした同様の攻撃が起こり得る。
 なぜ監視カメラはハッカーにとって好都合だったか。別なビルに設置されている監視カメラのデータは、ファイアーウォールなしで直にPCとつながることが多いから。
 これが家庭内家電のコネクトだと、デフォルトでファイアーウォールが設定されているので、なかなか外部からのハッキングによってDDoSロボットには仕立て難いのだ。
 「マススキャン」という技法がある。あり得るすべてのインターネットアドレスを試す方法だ。現時点で全世界にあるIoT用のネットアドレスを総当りで試すには、6時間あればいい。これで、衛星回線でつながったモンゴルの監視カメラにすらアクセスできる。
 キミのファイアーウォールを今日、しらべてみたまえ。「209.126.230.72」という奴がコネクトしようとした痕跡があるはずだ。それはワシ〔記者〕じゃ。
 10-21の犯人は「ミライ」というカスタムソフトを使っている。
 犯人は55万箇の機器を感染させた。そしてそのうち1割がDDoS実行ロボットに変身させられてしまった。
 ミライはインターネットをスキャンし、ターゲットをみつけると、ありがちなパスワードでバックドアからのログインを試みる。
 そして操り攻撃基地である「ボットネット」にしたてる。
 犯人は複数のボットネットを数ヶ月かけて準備し、ある日、いっせいにDDoS攻撃を開始させる。
 今回は大手のDNS(ネット世界の電話帳のようなもの)プロバイダーが狙われた。
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 Matthew Moss記者による2016-10-24記事「The U.S. Army Is Testing Aim-Stabilized Weapons」。
  コロラドの零細企業がすごいものを発明し、米陸軍がその開発を引き継いだ。
 移動的に対して兵士が立ち射ちで狙撃して百発百中。エイムロックという仕組み。兵士がよろめこうが関係ない。
 機械が、「照準エラー」を検知する。
 射手は銃を構える。しかしその銃のレシーバーとバレルは、射手には従わず、メカトロニクスによって、常に正しい照準点を維持しようとする。そのような関節接合になっている。
 射手に従って動くのは、ストックやグリップや引き金部や照準器外枠だけ。それ以外の部分は、メカトロニクスが方向を決める。
 射手はバイザー内に照準画像を得る。
 「エイムロック」といい、いまはARDECがひきとって開発中。この機関は1970年代後半に陸軍の中に設立された。
 同機関では2025年の陸戦革命を目処に50の企画を同時研究中だ。
 ※島松大演習場での戦車競技会を参観してきた。わたしは衝撃を受けた。ベテランの90式から発射したHEAT弾が2発続けて標的を外すことがあり得るのだ。まあ、単車競技ではなく小隊競技だから、班で当てれば結果オーライなんだけど……。10式ではどのくらい改善されているのか、気になって仕方がない。あと、いったん装填した120ミリ弾薬筒(タマはAPFSDS)は、撃たずに抜き出そうとすれば10分以上もかかるんだと。しかも紙みたいな燃尽式薬莢だから、抜いたら二度と使用は不可能。薬莢に疵がつくので。次期の装輪式戦車で105ミリの手動装填に戻した意味がよ~く分かった。今だから断言できる。90TKのオートローダーと同軸MGは、世界には誇れないモノだった。さらに戦車道30年のベテランさんに聞き込んだ余談。61TKの同軸はキャリバー.30だった。これは噂では無故障機関銃とよばれているが、じつは不発になることもあるのだと。しかし、装填手が次発砲弾の先を一瞬左膝で支えて、左手で紐をひっぱれば、確実に不発薬莢は排出され、故障は排除されたという。そこが優れていたと。そこで兵頭の提案。いま.30-06を陸自は使っていないが、防大のドリル用にガランドがあるはずだし、戦車の同軸だけ弾薬が違ったって別にいいはずだ。英軍戦車がWWII中は7.92ミリにしていたのと同じですよ。だからキャリバー.30のライセンスを改めて買って〔ひょっとしてパテント切れ?〕、AFVの同軸はもうこれにしようじゃない。
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 2016-10-24記事「Israel Refuses To Sign US Regulation Of Drone Exports Document」。
  イスラエルはアメリカ主唱のドローン規制はイスラエル兵器輸出全般を致命的にさまたげるとみて拒絶する意向。すでに40ヵ国は署名済みだが……。
 米国はインドに高性能無人機プレデターを売るため、対インドの商売についてMTCRの適用を除外するつもりである。要するにやってることがダブスタ過ぎる。
 インドへはイスラエルが先行して無人機の売り込みに成功していた。その商売仇を排除したいのだ。
 ジェネラルアトミクス社は、イスラエルがドイツ軍にヘロンTP無人機をリースするのを阻止するため訴訟を起こしている。
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 ストラテジーペイジの2016-10-24記事。
   南アの企業は、ドイツのモーターグライダーをUAV化することで、プレデターの向こうを張ろうとしている。
 アフリカ空域の特徴は、いったん飛行場のレーダー覆域を離れれば、もうATC(民間の航空管制)サービスの助けを期待できないこと。
 したがって衝突回避のためにはパイロット側がよほど気をつけないといけない。無人機ならば、トランスポンダーに対して誰何する機能と、自動衝突回避能力を載せる必要がある。