75歳以上には「マニュアル・コラム・シフト」で馬力と車幅も抑制したシニア規格車の乗用を義務付けるしかないだろう。

 SLOBODAN LEKIC 記者による2017-1-17記事「Germany’s Leopard tanks prove vulnerable in Islamic State fight」。
   ドイツの新聞『Die Welt』紙によれば、トルコ軍が装備する「レオパルト2」戦車のうち、すでに少なくも10両が、シリアの敵ゲリラによって撃破されてしまったという。場所はトルコ国境から15マイル南のアルバブ市。市街戦でやられたらしい。
 トルコ軍は昨2016年9月いらい数千人を投入している。
 トルコ地上軍には露軍機がCASを提供してくれているが、それにもかかわらずトルコ軍はアルバブ市の守りを突破できないでいる。
 トルコ兵の戦死者も数十人以上。
 ゲリラの対戦車ミサイルは、米国製のTOWとロシア製のコルネットの二つである。※このクラス以下の射程ではATMも非実用的だということがコンバットプルーフされたわけか。
 バイエルンのクラウスマッファイ工場は1980年代からトータル2100両の「レオ2」を独軍に納入した。しかし今ではドイツ軍には325両あるのみ。
 独軍のレオ2のうち20両は「A7」という最終改型なるも、他は「A4」型が大宗で、これがシリアでやられまくっているものと同じだもんだから、欧州NATO軍内に戦慄が走っている。
 欧州では、オーストリー、デンマーク、フィンランド、ギリシャ、オランダ、スペイン、スウェーデン、スイス等が皆レオ2のユーザーである。
 冷戦後にドイツは、余剰のレオ2を格安で輸出する政策に転じた。ポーランドなどがそれに飛びついた。
 2003年にカナダ軍のレオ2がアフガニスタンでタリバン製の大型IEDをくらったが、掠り傷しか生じなかったので、評価を高めた。
 だが、この戦車は市街戦になったら弱いだろうという疑念は、当初から持たれていたのである。
 「エイブラムズA2」や英陸軍の「チャレンジャー2」と比べて、レオ2は側面と背面の防護が薄すぎるという指摘も最初からあった。それはドイツ軍としては承知の上の選択だったのだが……。
 ※そして日本の90式戦車が装甲配分に関してはレオ2コンセプトのマルパクであることは誰でも知っている。90式装備部隊が市街戦の研究をしているという話は聞いたことがない。