最新刊『日本の武器で滅びる中華人民共和国』は、地方書店では週末以降に店頭に出ます。

ストラテジーペイジの2017-1-19記事。
 2015年後半にインドネシア高官の贈収賄スキャンダルが起きキャンセルになった「AW101」ヘリコプターのVIP輸送バージョーン。こんどは純然軍用のAW101が複数機、インドネシアから発注された。
 2013年前半、12機のAW101のインドへの売り込みをめぐり、贈収賄容疑が濃厚になって、キャンセルされた。
 英国のアグスタ=ウェストランド社(AW社)を保有するイタリアのフィンメカニカ社の幹部が、インド軍将官や国防省高官に贈賄していたのだ。
 フィンメカニカ社は総額で3000万ドルも贈賄のためにインド人に支払うつもりであったことが、捜査過程で判明している。
 AW101は英国製で自重15トン。A.D.2000から英陸軍と英海軍がこれを運用中。エンジン3基でシングルローターを回す。荷物5トンもしくは兵員20名を運搬できる。最高時速300km〔自衛隊の公称値は278km/時〕。滞空4時間可能。
 VIPタイプは、AW101の売り上げの15%を占める重要商品。
 AW101の単価は3000万ドルから6000万ドルまで幅が生ずる。こうしたヘリコプターの売値には、訓練費用や、数年範囲のサービス提供がコミになっているので、1物1価にはならない。
 現在まで世界には220機のAW101が売られている。