疑わしきは爆殺――ファイナルエクスプロージョン

 ストラテジーペイジの2017-1-31記事。
  メキシコ政府は5000万ドルを投じて弁護士たちを雇って、米国内の不法滞在メキシコ人集団をサポートさせる。
 2016年だけで、米国内に違法に住み着いているメキシコ人たちは、250億ドルもの外貨をメキシコへ送金してくれている。なんとメキシコ原油の輸出金額よりも巨額なのだ。これを守るために政府として5000万ドルくらい出すのは当然のことである。
 在米不法メキシコ人たちからのメキシコ本国への送金額は、2013年には220億ドルだったが年々増えており、2017年には280億ドルになるだろうと見積もられている。トランプが禁止しない限りは。
 メキシコ国内の失業率が高いので、不法移民の北米への送り出しを幇助することは、多くのメキシコ政治家にとっての公然たる「仕事」になっている。彼らは今ではそれは「権利」だとまで思っている。
 メキシコの領土そのものが、それよりも南にある中米諸国からの不法移民の通り道となっている。これら中米不法移民はメキシコを経由して北米へ入ろうとする。それをメキシコ政府は黙認してきた。ところが、メキシコ国内の犯罪組織が、これら通り抜け移民たちをあまりに堂々と襲撃するようになったので、政府として知らんぷりもできなくなってきた。
 メキシコ政府が中米からの不法移民を排除しようとする法律の過酷さは、とっくの昔から、トランプ以上である。
 他方でメキシコ南部国境の警察官たちは、中米不法移民から賄賂を受け取って入国をめこぼししている。
 メキシコの石油産業は国有化されている。その国営企業をペメックスという。ところが、この会社を通さずに勝手にメキシコ原油を米国へ売るメキシコ人犯罪組織がたくさんある。
 23社の米国企業がそれを承知で買っているとして、ぺメックスは提訴していたけれども、2016-12に敗訴が確定した。
 「それが盗品とは知らなかった」という主張が認められた。
 メキシコ通貨ペソはドルに対して価値が下がり続けている。しかも、政府が油価を上げるために原油生産量を絞ったので、庶民の消費する自動車燃料代は高騰。常食のトルティーヤすらも、原料の値上がりが小売価に反映されて、家計を圧迫中である。
 各地でガソリンスタンド襲撃が起きている。また、テキサス州のエルパソに通じる国境の橋を暴徒が封鎖して、メキシコ石油をメキシコ市場で放出しろと要求したりしている。
 ※沙漠しかないところなのに、パイプラインで越境させていないのだから驚きだ。ISかよ!?
 台湾海軍保有の博物館級潜水艦2隻のうち『カットラス』について、台湾政府は1900万ドルを投じてリファービッシュし、なんと2026年まで現役で使うと発表した。1945年の建造だから、2026年には81年選手である。
 ※マンガの世界ではなく、これが現実である。台湾がいかに信用してはならぬ国なのかについては『日本の武器で滅びる中華人民共和国』で説き尽くした。これら台湾海軍の「ナンチャッテ潜水艦」の真実もそこに記述してある。バカ右翼はいくら事実をつきつけられても思い込みを曲げないから、読まなくていいよ。ちなみに三刷がかかっています。
 『カットラス』は、1900トンしかないのに乗員は84名必要。
 水上では33km/時 出せるが水中では29km/時 しか出せないという、大時代な艦型。
 7km/時の微速ならば連続48時間、潜っていられるというのだが……。
 オランダ製の2500トン×2隻は、200人の乗員で動かしている。この乗員たちのモラールは最低に落ちている。
 ※艦長・士官と兵曹・水兵の間に相互の信頼関係がない。その理由も『日本の武器で滅びる中華人民共和国』で解説しました。あたりまえのことなんですけどね。そのあたりまえの情報が、バカ右翼の耳には入らないらしい。
 2011年に台湾は、中共からの経済制裁の脅しに屈しない、ディーゼル電池式潜水艦のサプライヤーはどこにあるか、調査した。そして米国の造船所にはそれが可能であるという結論を得ている。
 欧州企業は、潜水艦そのものは売れないが、こっそりと、部品や、技術助言や訓練はしてやれる。もちろん有料で。