重さ200グラム超でも、テザリング運用するマルチコプターなら規制適用外とせぬと、日本企業は大市場を逃すだろう。

 Harriet Agerholm 記者の記事「British warships are ‘so noisy’ Russian submarines can hear them 100 miles away」。
   英国防省で要職についていたことのあるクリス・パリー海軍少将が『サンディ・タイムズ』紙に暴露。
 英国の『45型』駆逐艦は、エンジンの振動が大きすぎて、その騒音はおそらく遥か遠くのロシア潜水艦にまで丸聴こえである。
 艦長たちは、すべてのハッチに木製の楔を咬ませて、振動騒音を抑制せねばならないほどなのだ。
 冷戦期を通じて軍艦のノイズ軽減は最も注力する価値がある技術目標のひとつなのに、イギリス人はそれをすっかり忘れてしまっているというわけだ。
 『45型』は2009から就役開始している。今や、ディーゼル発電機を交換せねばならない。それには船の横腹に大穴を開ける工事が必要だが、その費用として10億ポンド、工期は9年もかかりそうだ。
 英国防省のいいわけ。この艦は防空巡洋艦であるから、音響ステルス性は重視しなくてもよかったのだ、と。
 2005年にアフガニスタンでの必要が叫ばれた英陸軍の「ワッチドッグ」無人偵察機×54機。12億ポンドをかけて、今ようやく就役?
 ※英国もドローン開発には理想的とは言えぬ厳重規制国なのだ。それにつけてもクォッドコプターの玩具を最初に完成したフランス人は偉いよ。自然界の飛翔生物に全く似ていないんだから。さすがはデカルトの生国。
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 Hemal Shah 記者による2017-2-4記事「The US-India-Japan Trilateral: Economic Foundation for a Grand Strategy」。
   日本とインドと米国をあわせると、世界人口の25%、そして世界GDPの35%になるのである。
 三国間の貿易額は4000億ドル。ところが米支の2国間貿易は、それだけで6600億ドルである。
 これではいけないので、インドと米国は、2国間の将来の貿易額として1000億ドル~5000億ドルといった目標を設定すべきである。
 米印首脳会談は、今年の夏にデリーで予定されている。
 日印間貿易も、いまは150億ドル前後だが、もっと増やさねばならない。
 日本はデリーとムンバイの間に工業地帯を開発してやった。ここに米企業が来るべきだ。
 ムンバイとアーメダバード間の高速鉄道は日本が受注した?
 ※インド最大の癌は低カースト向けの小学校教育が腐り果てていること。これをなんとかしないかぎり人々の幸せなどない。そこに投資した者はインドで聖人になれるだろう。あれだけ人口があれば、すべての貧村に1人ぐらい、天才的児童がみつかるはずだ。あくまで低カースト対象に、それをピックアップして特待教育を施せ。それを日本の私企業がやれ。場所によってはその学校はイスラムテロの襲撃目標にもなるから、要塞の中に築かれねばならない。
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 記者不明記事「Australian army chief to meet Indonesian military leaders after spat」。
  インドネシア国軍のことはTNIという。
 豪軍内に、インドネシア語習得コースがあるのだが、そのテキストの中になんともまずい記述があることが昨年、インドネシア人にバレてしまい、両軍関係は冷え切っている。
 具体的には、東チモールが心配だとか、インドネシアのパプア領は分離独立すべきであるとか、インドネシアの独立原則である「パンカシラ」に対する嘲笑だ。
 さすがに豪軍はこの騒ぎいらい、その教材の使用を停止させている。
 東チモールでインドネシアの特殊部隊が非イスラム系住民の弾圧をやっていると豪州政府は1999に非難し、それいらい、両軍の合同演習もストップしている。