NSAが電話を録音しているのが当然なのに、弁えもなく外国大使と話し込むような男が過去に軍情報の元締めを任されていたとは……。

 Gordon G. Chang 記者による2017-2-15記事「Pyongyang is experienced at begging, borrowing and stealing weapons materials」。
    「北極星2」は「KN-11」ではない、という異説が、複数の専門家から飛び出している。
 じつは中共の「巨浪1」じゃないのか、というわけ。
 ただし、もともと「KN-11」は「巨浪1」と寸法が類似しているのである。
 どちらも二段式だし。
 ひとつハッキリしていることは、北鮮は独自に固体燃料を開発できたはずがない。
 ロシア製かシナ製を参考にしているのだ。イランとパキスタンも疑われる。
 ※CSのサバイバル番組のホスト(ぜったいに寄生虫にやられていると疑われる元SASのイギリス人)とオバマ大統領がアラスカで競演した珍エピソードのとき、大統領は自己位置を特定されてしまわないように携帯電話を持つことを禁じられている、とオバマ自身が語っていた。まあNSAがフリンの阿呆ぶりに愛想を尽かし、大手新聞にリークして指導部から去らしめたのだろう。
 次。
 Malcolm Davis 記者による2017-2-16記事「The RS-28 Sarmat and the Future U.S. Nuclear Triad」。
   このごろのロシアの叫び。新重ICBMの「RS-28」は、テキサス州ぜんぶとかフランス1国ぜんぶの面積を破壊できるのだぞと。しかも南極廻りで発射して届かせられるぞ、と。
 だが米国の両岸にある早期警戒レーダーは、南からのRV飛来も探知できるので、とりあえず、隙は無い。
 米国はレーガン時代に構想したように、地上機動式のICBMを考えざるを得まい。さもないとラーンチオンウォーニングを強いられるから。
 トライアドをディアド(二本足)にまで削減してしまえば、ローンチオンウォーニングのプレッシャーはなくなる。すなわちもうSLBMと、B-21爆撃機×100機だけで行く。
 と同時に米国は、国内の「指導者」セットを敵の第一撃から確実に守れるような備えを構築しておかなくてはいけない。※そのためにB-21を改造してエアフォースワンにするのか。
 次。
 Przemysaw Juraszek記者によるストラテジーペイジの2017-2-16記事。
  2000年に活動休止させた沿岸砲兵大隊1個をスウェーデンは2016後半に復活させた。
 といっても大砲ではない。車載の地対艦ミサイルである。トラック1両に4基、積まれている。そのトラック3台で、1個大隊。
 ミサイルはドイツと共同開発した「RBS15」で、射ち放し式。80年代前半から装備している。いまは最新の「Mk3」型。
 この派生型は、フィンランド、ドイツ、ポーランドの艦艇にも搭載されている。地上目標も狙える。グリペンから空対艦ミサイルとして発射することも可。
 全長4.3m、自重630kg(空対艦)~800kg(地対艦・艦対艦)。
 径500ミリで、レンジは200km強。
 弾頭重量は200kg。
 ※島嶼の波打ち際の味方部隊まで弾薬を無人で送り届けてやる、現代版の「DUKW」のようなロボットは可能だろうか? ひとつハッキリしていることは、「乾舷」が岸から見えてしまっているような低速移動物体は、ATGMの餌食でしかあるまいということ。装軌にするにしろ装輪にするにしろ、無輪の大発型にするにしろ、「乾舷」があったらもうダメだ。どうしたって「半没艇」のコンセプトにする必要があるだろう。荷物が重いから、モーターボートのように「速力」で敵丸をかわすというわけにいかぬ。さりとて乾舷と天板の「装甲防護力」を強化しようとすれば「余裕浮力」の要請と矛盾してしまう。これはデザイン上・コスト上の「負のスパイラル」を約束している。だから結論として「ステルス」にするしかないはずだ。半没艇にすれば、完全なステルスになる。低速でも、みつからなければ安全だ。水際地雷に触れても、無人だから人は溺死しない。敵が厳重に警戒をしている海岸正面では、レーダー反射と赤外線輻射で「囮」になってくれる無人の「発砲スチロール・ボート」でも放てば、敵ATMはそっちに吸引される。最前線の島嶼まで弾薬を推進輸送する任務の安価な無人半没艇は、違法リグを爆破除去するための自爆ロボットにもなってくれるだろう。