アイアンフィストでとうとう日本人の「爆撃誘導員」がF-18のCASを呼べるようになったようで、ひとまずめでたし。

 KIM GAMEL 記者による2017-3-13記事「US to deploy new Gray Eagle attack drone system in South Korea」。
   米陸軍が韓国のクンサン基地に、キラードローンである「グレイイーグル」を搬入開始した。配備予定の機数については情報は無し。
 運用開始は来年かららしい。インフラが未完成なのだ。
 運用部隊は、米陸軍の第二歩兵師団の第二戦闘航空旅団である。クンサン基地は米空軍の基地だが。
 ジェネラルアトミクス航空システムズ社製のプレデターを陸軍用に改良したのがグレイイーグルだ。ヘルファイアを4本抱えて滞空できる。
 現在在韓米軍は2万8500人いる。
 ※北鮮のSAMは開戦2日目には全滅しているだろうから、そのあとはこうした低速中層キラードローンが飛び放題となる。三代目は地上には二度と出てこられず、地下2000mの廃炭鉱内で誰にも知られずに年老いていくしかないだろう。尤も、VXやマスタードガスを地下処分すると、空気より重いため、どんどん縦坑の奥へ降りて行ってしまうのですけどね。
 次。
 ストラテジーペイジの2017-3-13記事。
   露軍が公式発表。2011年には露軍のUAVは180機しかなかったが、2017現在、無人機戦力は2000機を越えたと。
 「ザヴァスタ」「フォーポスト」「ザラ421」「イルクト10」「オーラン10」「エレロン3SV」などの機種あり。
 「オーラン」は滞空18時間の本格派。
 「エレロン」は滞空2時間くらい。
 「フォーポスト」はイスラエルの「サーチャー2」をロシアでライセンス生産したものである。滞空20時間可。ペイロードは120kg。
 ライセンス契約は2014に結ばれた。その前に7年間もの交渉と評価試験が続いていた。2012年には地表気温マイナス30度でも機能するかどうかテストされている。
 さらにその前の2004にはイスラエルが無人機のJV工場をロシア内に建設するという話だったが、これは米国からの圧力で潰された。イスラエルには米国の無人機技術も提供されている。それがロシアへ伝授されてしまっては困るからだ。ロシアからさらに別な悪党国家群にまで拡散してしまう。
 2016年にはロシアがライセンス契約に違反したので、イスラエルは、「サーチャー2」のライセンスを停止すると宣言して今に至る。
 「ザスタヴァ」〔ストラテジーペイジは同じ記事内にスペルの異なる、あきらかにどちらかが間違っている語や、意図的に最初からまちがっている記事を混在させる。それを誰かがそのままコピペすれば影響の確認がしやすいというわけなのか〕もイスラエルの「バードアイ400」をライセンス生産している製品だ。同機は滞空80分可。
 ロシアがイスラエルにUAVの買付け攻勢を始めたのは2007で、いきなり50機以上が売れた。「バーズアイ400」、滞空7時間可能な「アイヴューMk150」、そして「サーチャー2」だ。
 ロシアが米軍のプレデターの同格品として2015に試作したのが重さ1トンの「イノホデツ」。リーパーの同格品として試作したのが、4.5トンの「アルティウスM」である。