Paul Bracken 記者による2017-5-30記事「A North Korean H-Bomb」。
※北鮮は水爆を完成することで国防が完全になるという興味深い論文。記者はイェール大の核問題専門の教授。
米国は広島から7年で水爆を手にした。貢献したのは、テラー、ウラム、ニューマン。
シナは1964の原爆から3年で水爆まで漕ぎつけた。
シナが水爆を手にしたからこそ、米国はベトナムでは勝手なことができなくなったのである。
イスラエル、インド、パキスタンは水爆を持っておらず、もし北鮮が開発に成功すれば、それはP5以外の国家として初例になる。
北鮮はまちがって日本を水爆攻撃してしまうかもしれない。
もっとありそうなこととして、北鮮領土内で爆発事故を起こすかもしれないが。
※とにかく水爆を持ってしまえば「ドゥームズデイ・マシン」みたいなものとなり、その地表汚染を心配して誰も北鮮を攻撃できなくなるという。これは一理アルゼンチン。
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「Upgrading U.S. nuclear missiles, as Russia and China modernize, would cost $85 billion. Is it time to quit the ICBM race?」という記事。
ミニットマン3は、この地球上のどこであれ30分以内に届く。
いま、コロラド州、ネブラスカ州、ワイオミング州、モンタナ州、ノースダコタ州に400基のミニットマンあり。
ミニットマン3は60年代に開発され、初号機は1970に配備された。
1990年には、米国のいつでも発射できるICBM弾頭は2000発あった。ICBMそのものは1000基。今はミサイルが400基で弾頭数も400発である。
20年前のクリントン政権の国防長官、ウィリアム・ペリーは、2016-9の講演で米国のICBMの全廃を唱えた。
チャック・ヘーゲルも元は全廃論者だったが、長官に就任してからスタンスを変えた。
マティスはICBMを最新型に更新するべきだという意見。
グローバルストライクコマンドの司令官だったストス空軍大将いわく。反応即応性が一番良いのがICBMなのだ。発射命令を出してから実際に発射されるまでの時間が最も短い。しかも安定度が他の2脚より高い。
もしICBMを全廃したら、敵は5発の水爆で米本土の核基地を消滅させられる。すなわち3箇所の爆撃機飛行場と、2箇所のSLBM軍港だ。
反対する者いわく。ジャックに豆を売った人物にもういちど会って借金を申し込むか、虹の接地点を掘って純金の壺でも発見しない限り、ICBM更新なんて予算的に不可能な話だ。
※4基地のサイロ数を半減してアラスカ州に新鋭設備の基地をひとつひらけばよいのだ。
ミニットマンのコマンドシステムはアナログ電子環境。これをデジタル化するところから開始しなければならない。
誘導装置は、MXの場合、1基で120億ドルもしたものだった。それはバスケットボールほどの容積に、1万9401個の部品が組み込まれている。
液体の中にジャイロが浮かせてあった。サイロの中に置かれている状態で、地球自転速度の微妙な変化すらも検知ができた。GPSには頼らない時代に開発されたので。
※何を持つか、ではなく、何をするか、なんだよね。ト政権は何かを解決する気は無く、解決のための何かをしているフリをするのみの演出政治サーカス集団に堕落している。今宣伝している3隻の空母、GBIの増強、中共への「お願い」……、これらはすべて無意味である。
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Ridzwan Rahmat 記者による2017-5-30記事「Vietnam receives Hamilton-class cutter from US Coast Guard」。
米国からベトナムに、旧沿岸警備隊所属の中古船『モーゲンソー』が、76ミリ自動砲付きのまま、ひきわたされた。
ハミルトン級の1隻で、48年間、米コーストガードで使われていた。
根拠法は、「対外援助法」=Foreign Assistance Act。
余剰の米軍の装備は、外国政府に対してプレゼントして可い、と定めている。
この中古船は、艤装品込みで800万ドル相当の現在価値がある。
吃水6.1m、幅13.1m、縦115.2m。
29ノット出せる。巡航は15ノット。
副火器のブッシュマスター×2と、1基のCIWSもそのまま引き渡したのかどうかは、不明である。
※機密が漏れるのでさすがにCIWSは無理なのでは……? しかしわが海保の機関砲も対ドローン用にCIWS化するべきではないのか。米国から中古品を買ったらどうなのか。