予告! 「読書余論」は2018年6月25日配信号から「無料化」します。

 つきましては、ただいまより以降、「1年間購読」の申し込みはなさらないでください。
 2018年5月25日号までの購読申し込みならOKです。
 詳しいことは武道通信の告示板と、このサイトとで、逐次にお知らせします。
 来年から「読書余論」を「無料公開」するわけではありません。「無料化」のあとも、「登録」の手続きだけは必要になります。登録者以外は読めません。そうした事務処理につきましても、続報をお待ちください。
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   Scout Warrior の最新記事「Navy Builds 3rd America-Class Amphib – Return of the Well Deck & Future Amphibious Assault」。
  LHAの『アメリカ』級は、最初の2艦がウェルデッキなしだったが、3番艦『ブーゲンヴィル』にはウェルデッキを設けることになった。同級は合計11隻の建造が計画されている。
 3番艦の就役は2024になるだろう。
 しかし、上陸用舟艇は、非常に散開していかないと、将来は、敵から撃退されてしまうだろう。
 アメリカ級2番艦は『トリポリ』である。2017-5にすでに進水した。
 ガスタービンながら燃費を重視し、20ノット強までしか出さない。
  ※米海兵隊はバルト海でポーランド海岸に上陸する演習を実施した。将来、対露用に「上陸作戦」があるとも考えているようだ。
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  Deborah Ziff 記者による2017-6-14記事「3 Myths About Army ROTC Scholarships for College」。
  米陸軍のROTC制度については誤解がある。
 事実。
 まず、それを受講した全員の大学の学費がタダになる制度ではない。
 また、それを受講したからといって、卒後の入隊は確定されない。
 もちろん奨学金機能はある。しかしそれは受講生が有能さを立証した場合である。その補助金額も数段階がある。
 ことし、米陸軍は、全米1万3000人以上のROTC受講学生に対して、2億7400万ドルの報奨金を用意している。
 米陸軍のROTC制度は、過去100年以上の歴史がある。
 事実。一部の学生は、ROTC受講中から少尉任官するまで、まったく奨学金を受け取っていない。
 まず全米の高校最終学年の生徒12000人が、約2000人分の陸軍ROTC奨学金の獲得のために、競争をしなければならないのである。最優秀の2000人だけが全額奨学金を得られる。
 しかも全額奨学金にも2種類がある。2000人のうち半数は、3年分の奨学金。のこり半数は、大学4年分の奨学金を受け取れる。
 募集官によると、この奨学金を得るような生徒は、高校のクラス上位25%に入る成績であって、社会活動団体や、スポーツ団体でも活動している。
 そして高校の中盤でレジュメを準備する。
 とにかくアクティヴな奴、と評価されないと、4年間の奨学金を貰うことは無理だろう。
 ただし、3年または4年の奨学金を得られなかった生徒も、大学進学後にROTCに加わることで、それらとは別な部分的奨学金がもらえる場合もある。
 たとえば某君は、大学1年生になったあとで、陸軍将校になりたいと思い立ち、奨学金のことは期待せずにROTCに加わった。すると2学期の始まりに、彼の寮の部屋代と食費とをカバーしてくれる奨学金が支給された。
 このタイプの奨学金は、1学期につき5000ドルを上限として支給される。
 大学でROTCに登録しても、2年間は「試される期間」である。それまでは、少尉任官を望んでも「陸軍への入隊」は待たされる。
 ROTCに入るとき、学生は二つのことを約束させられる。学業において一定以上の成績をマークし続けること。そして卒後は陸軍に奉職すること。
 その契約奉職期間だが、一般に、8年間である。それはしかし、州兵の現役期間や、陸軍予備役の身分で動員された期間や、それらを複合した期間でもよい。
 奨学金をほとんど受け取れなかったROTC受講者も、最初の約束によって、修了後は8年間の陸軍生活を送らねばならない。「陸軍を8年間所有する」のだと思ってほしい。
 ROTCが要求する水準に達することができず、あるいは気が変わり、ROTCプログラムを中途離脱した学生には、陸軍への入隊義務は無いのである。そのかわり、ROTC制度から支給された奨学金の全額は、とうぜん返納せねばならぬ。
 例外的宥免は、病気や怪我のために続けられなくなった場合のみだ。
 ※奨学金をまったくもらっていないROTC受講者のなかには、おそらく、少尉任官するかどうかの決定を最後の最後まで保留したいと思い、首鼠両端を持すタイプの学生がいるのだろう。卒業時点ではあるいは景気が極端に悪く、民間への就職に失敗するかもしれないし、その頃にはアフガニスタンへの米軍派遣はなくなっているかもしれないし。
 ROTC受講中の学生が戦場へ送られることはない。
 たとい、その学生が、現在前線で活動中の州兵部隊に書類上で所属しているとしてもである。
 しかし少尉任官したあとは、とうぜんながら前線行きがある。
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  Mike Stone 記者による201-6-20記事「Airshow: Lockheed signs pact with Tata to make F-16 planes in India」。
   ロックマートがタタ社と組んで、F-16の最終バージョンをインド国内で製造するかも。
 ただしこれ、「パートナーを目指しましょう」という合意にすぎず、製造が確定したわけではない。
 モディ首相が訪米し、6-26にトランプと初面会する予定。その直前のタイミングである。モディには手土産が必要だろう。
 タタ社は、現在、C-130の部品を製造している。