ワレアオバ

  Sam LaGrone 記者による2017-7-19記事「Office of Naval Research Set to Upgrade the 200-Year-Old Signal Lamp for Modern Stealth Communication」。
 米海軍は200年間、探照灯型の信号灯で僚艦との間でトンツーを送受してきた。
 しかし時代は変わりつつある。今開発中の新システム。
 水兵は、発光信号器に有線接続されたタブレット上でテキストを組み立て、「送信」ボタンを押す。
 すると発光信号器が自動で明滅を開始し、光のモールス信号を僚艦や味方機めがけて投光してくれる。
 この探照灯型信号灯には受光用カメラもついている。
 向こうから送ってきた発光信号モールスを、こんどはそのカメラとソフトウェアで読み、自動的にテキスト化して、こっちの水兵のタブレットに文章として表示してくれるのだ。
 実験はすでに、ノーフォーク軍港沖の駆逐艦と巡洋艦の間で実施された。
 海兵隊も、このシステムを使って、こっそり敵岸に上陸した部隊から、沖合いの味方軍艦に対して光でテキスト送信ができないものか、研究中。
 発行器を、キセノン電球ではなく、ON/OFFきりかえ応答が高速なLEDの行列とすれば、時間当たりの送信情報量を倍増できる。とりあえず、1分間に1200字のモールス発光信号を送れるようにしたい。
 バイナリー信号を光で送受する方法も検討中。
 ※明滅を機械化してしまうのだったら、レーザーアレイかLEDアレイでバーコードやQコードを「投光」送信した方がずっと速いのではないか?
 光線を「近赤外線」にすることも検討中。
  ※むしろ「月光」とまったく同じ波長にすることで敵の「探知」センサーを撹乱できるのでは?
 投光信号機は手動でやるかぎり、モールスを毎分120字送るのがせいぜいである。